2023.12.12
バッテリーのAh(アンペアアワー)やWh(ワットアワー)とは?違いを徹底解説!
リチウムイオン電池(バッテリー)などで使われるAh(アンペアアワー)やWh(ワットアワー)ですが、これらについて、どういった単位なのか疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
漠然とイメージはできますが、厳密な内容まではちょっとわかりらない、と言う方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、Ah(アンペアアワー)やWh(ワットアワー)について解説するとともに、各々の違い、そして同様にバッテリーで見かけるmAh(ミリアンペアアワー)などの単位についても解説していきたいと思います。
・バッテリーで使われるAh(アンペアアワー)とは
・Ah(アンペアアワー)とWh(ワットアワー)の違いとは
・バッテリーのAh(アンペアアワー)やWh(ワットアワー)の詳細について
この記事では上記の内容について解説を行っております。
Ah(アンペアアワー)やWh(ワットアワー)、そしてmAh(ミリアンペアアワー)などについて、少しだけでも知っておけば、電動工具や各種バッテリーなどを選ぶ際に役立ちますので、ぜひ当ページの内容をご覧になってみてください。
目次
それでは早速、バッテリーのAh(アンペアアワー)やWh(ワットアワー)について解説していきましょう。
各々の基本的な内容について知ることが、違いについて知ることにもつながります。そのため、AhやWhとは何なのかという部分について、シンプルにわかりやすく解説していきたいと思います。
まず、AhやWhについてですが、簡単に言えば、両方とも「電流」×「時間」となります。
次の項目から、AhやWhが何を積算した値なのか、どのような意味合いを持つのかについて、各々の詳細に触れていきますので、いずれの項目にも、目を通してみてください。
これからは、Ah(アンペアアワー)とは何なのかという点について触れていきましょう。
Ahは「電流」×「時間」なのです。
例えば乾電池やモバイル機器のバッテリー、鉛蓄電池の容量を表す場合に使われる単位であり、取り出したい電流の大きさ(アンペア)で割ることで使用時間を求めることができます。
・Ah(アンペアアワー)…1時間あたりに流した電流量
・A(アンペア)…電気の流れの大きさ
・h(アワー)…電流を流した時間
つまり「A(アンペア)」に「h(時間)」をかけたものが「Ah(アンペアアワー)」となるのです。
少し難しく感じるかもしれませんが、一度計算をしてみると「どのぐらいの使用時間」なのか目安が割り出せるので、意外と便利に使える基準だと覚えておきましょう。
上記の動画で視聴頂いた方もいらっしゃるかと思いますが、Wh(ワットアワー)とは何なのかという点についても触れていきます。
こちらもAh(アンペアアワー)同様に、Wh(ワットアワー)は「消費電力」×「時間」です。
主にWhは定置用リチウムイオン二次電池の容量を表す場合に使われていて、その電池の使用時間を求めることが可能です。
・Wh(ワットアワー)…1時間あたりの電力の仕事量
・W(ワット)…消費電力
・h(アワー)…電力を流した時間
シンプルに「W(ワット)」に「h(時間)」をかけることで「Wh(ワットアワー)」を求めることができます。
ただどういった電池であっても放電を続けるために起電力(電圧)が低下するため、完全に数値の時間を利用することができるわけではありませんので、その点には注意しましょう。
上記の動画で視聴頂いた方もいらっしゃるかと思いますが、ここからは工具などのバッテリーで見かける単位であるmAh(ミリアンペアアワー)についてお話していきましょう。
電動工具やスマートフォンなどのバッテリー・電池などで見かけるmAh(ミリアンペアアワー)について知ることで、より自身の目的にマッチするバッテリー選びの役に立つことでしょう。
まず、mAh(ミリアンペアアワー)とは何かについてですが、簡単に言えば、電流を流し続けることの単位です。
先の項目では、Ah(アンペアアワー)についてお話してきましたが、その応用で考えると、mAh(ミリアンペアアワー)も理解しやすいかもしれませんね。
・m(ミリ)は、1000分の1の単位です。
・A(アンペア)は、電流量の単位です。
・h(アワー)は、時間の単位です。
・1000mA(ミリアンペア)は1A(アンペア)です。
「ミリ」と「アンペア」と「アワー」をかけることによって、mAh(ミリアンペアアワー)になります。つまり、1時間あたりの電流量を計算することができます。
より端的に言えば、○○mAの電流を1時間流し続けられると考えるとイメージしやすいかもしれませんね。
先のmAh(ミリアンペアアワー)について具体的な例を挙げるならば、3,000mAh(ミリアンペアアワー)であれば、約1時間は電流を流すことができると言えます。
この計算の場合、mAh(ミリアンペアアワー)の部分を半分の1,500mAh(ミリアンペアアワー)とした場合は2時間は持つことができる計算となり、逆に倍の6,000mAh(ミリアンペアアワー)とした場合には30分間は電流を流すことができる計算となります。
非常にシンプルな計算ではありますが、一度覚えてしまえばバッテリー・電池のスペックをささっと計算できるようになるため、覚えておくと便利かもしれませんね。
※もちろん今では「○時間継続利用可能」などがスペックとして記載されることが多いですが、パッと計算ができるとバッテリー自体に表記されている数値などで計算ができるため、覚えておくと良いかもしれませんね。
ちなみにバッテリー電圧が異なる場合には、mWhで比較をするとわかりやすいです。
例えば下記のバッテリーでは、どちらの容量が多いかを考えてみましょう。
・18V-5.0Ahのバッテリー
・36V-2.50Ahのバッテリー
既に数字でなんとなくイメージできる人もいるかもしれませんが、答えは「どちらも同じ容量」となります。
片方の電圧が倍になり、片方の容量が半分になっているので、最終的には同じ容量となるのです。
もちろん容量だけではなく、対応機器などでもチェックする必要がありますが、バッテリー容量としてみた場合には上記の2種は同じ容量となることを覚えておきましょう。
マキタ リチウムイオンバッテリBL1460B
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マキタ リチウムイオンバッテリBL1860B
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ここからは電動工具でバッテリーを選ぶ際、14.4Vか18Vかも大切だという点に触れておきましょう。
ここまでにAh(アンペア・アワー)やWh(ワット・アワー)について色々と説明してきましたが、電動工具のバッテリーを選ぶ際には「14.4Vか18Vか」も基準とする必要があります。
単純に大容量のバッテリーを選べば良いというわけではなく、いくつかの視点で14.4Vか18Vかを慎重に選ぶことが大切となるのです。
今回は、Ah(アンペアアワー)やWh(ワットアワー)の違いや特徴などについて解説してきました。
また、mAh(ミリアンペアアワー)についても触れつつ、バッテリー選びで非常に大切な14.4Vか18Vかなどの点についても解説してきました。
電動工具をはじめとする様々なシーンでバッテリーを選ぶ機会はあると思いますが、今回お話ししてきた計算方法などを覚えておくと、失敗しないバッテリー選びができると思います。
今は数値面も詳細に記載している販売サイトや、パッケージ上でも細かく記載されているメーカーやブランドもあるため、Ah(アンペアアワー)やWh(ワットアワー)を気にする人はあまりいないかもしれません。
ですが、Ah(アンペアアワー)やWh(ワットアワー)、そしてmAh(ミリアンペアアワー)などの計算方法を知っておけば、急遽普段装着している以外のバッテリーを装着できるか判断するシーンや、また知人や友人や同僚からバッテリーを譲ってもらうようなシーンで普段使いの電動工具に装着できるかなどを即判断できると思います。
このあたりはDIYなどで電動工具のバッテリーを使用する人には無縁の心配かもしれませんが、仕事でバッテリー式の電動工具を複数活用し、現場でササッと判断を求められるような場合には役立つかもしれませんね。
いずれにしても、Ah(アンペアアワー)やWh(ワットアワー)について知っておけば様々なシーンで役立ちますので、ぜひ今回お話ししてきた内容を覚えておき、バッテリー選びをはじめ様々なシーンで活用してみてください。
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