2024.07.23
集塵機と掃除機の違いは?選び方・人気メーカーの違いもあわせて紹介!
ごみを吸い込んで集める掃除機と似た機械に『集塵機』というものがあります。
掃除機と集塵機はどちらも「キレイにする」ことを目的に作られていますが、「どこをキレイにするのか」は異なる機械なので、利用シーンに応じて適切なモデルを選びましょう。
適切なモデルを選ぶといっても、集塵機と掃除機の違いがよくわからなければ選べないと思いますので、今回は集塵機と掃除機の違いについて以下の内容を紹介していきます!
・集塵機と掃除機の違いは?目的や選び方の違い
・集塵機の種類の違いは?6つの違いを知っておこう
・集塵機と掃除機の選び方の違いは?
・集塵機と掃除機を販売する人気メーカーをチェック!
集塵機と掃除機の違いについてよくわかる内容になっていますので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
目次
集塵機という名前ですから、塵(ちり)を集める機械を指しているのだと考え、掃除機と同じ目的で使用できると考える方も多いのではないでしょうか。
先に結論を述べますと、集塵機は風量が高く、掃除機は吸引圧力が高いという違いがあります。そのため、風量が高い集塵機を家庭で使用することができれば、床に落ちているごみから空間に飛散している微細なごみまで幅広く清潔な状態にすることが可能です。
しかし、集塵機と掃除機は、想定されている使用目的や環境が全く異なりますので、適切に活用しなければ「ただの高価で場所を取る買い物」になってしまいます。
ここからは集塵機と掃除機の違いについて詳しく解説いたします。
集塵機とは、空気中に舞い上がるゴミを人が吸い込まないように防止する機械のことです。
例えば、建築現場で丸ノコを用いた作業で粉塵が舞ったときに使用すると、人が粉塵を吸い込むのを防ぐことができ、現場環境をクリーンな状態に保つことができます。
そのため、集塵機とは、ホコリや粉じんのような少しの振動や衝撃で散乱してしまうような微細なごみを吸い込むための機械ということになります。
後述する掃除機と比べて吸引力よりも風量が高いため、一度に多くのゴミを吸い込むことが可能です。それがポイントとなります。
比較的近いものとして、空気清浄機や換気扇など、空間全体を清潔に保ってくれる機器があります。
集塵機は空間全体をきれいな状態に保つ目的で使用しますので、掃除機とは違い、先端の形状は太いホース状になっています。
集塵機は、掃除機のようにごみがあるところまで本体を動かして吸い込むということを想定して作られていないため、風量を始め、ホースの太さやごみを吸い込める空間面積など、モデルによって異なることもあるということを覚えておきましょう。
最後に、掃除機と集塵機の違いを語る際に避けて通れないのが「吸引圧力と風量の違い」であります。
掃除機は地面に落ちているごみを吸い込む力である「吸引力」が強いのに対して、集塵機は空間のごみを吸い込む力である「風量」が強いという違いがあります。
集塵機を選ぶときは、換気スピードの値である〝㎥(立方メートル)〟の値が高いものほどゴミをよく吸うということになりますが、その分風量が大きく、稼働音も大きくなるので騒音に注意する必要があります。
空間に舞っているゴミを吸い込むのが集塵機ですが、対して掃除機は地面に落ちているゴミを吸い込むことを想定して作られています。
皆様ご存じのとおり、掃除機は床に落ちているホコリや髪の毛など目に見えるゴミから、ダニなど目に見えない非常に微細なゴミまで吸い込むことが可能です。
ポイントとなるのは、掃除機がゴミを吸うというよりは「ゴミを吸い上げる」ことができると考えるのが正しいのです。そのため、吸引圧力だけでなく、ヘッドの形状もモデルごとに吸い上げやすいように工夫されています。
また、掃除機は一般的な家庭での使用を想定して作られているので、特に近年普及し始めたコードレスクリーナーは、バッテリー容量や電圧がそこまで高くないため、長時間の運転には不向きです。
家庭用の掃除機の場合、吸い込んだゴミを本体に保存できる容量は大体1L程度ですが、集塵機は30Lものゴミを一時的に保管できます。
さらに、家庭用掃除機は主に女性が負担なく使用できるように考慮して作られているため、素材は軽いプラスチックを採用しています。
一方、集塵機は業務用としての活用を想定しているため、金属を素材として採用しているという違いもあります。
掃除機を選ぶときは「吸込仕事率」とも呼ばれる吸引力を参考に選ぶと良いですね。
吸引圧力は「KPa(キロパスカル)」で表記されており、この値が大きくなるほどゴミを吸い上げる力が強くなります。
しかし、メーカーによっては吸引仕事率・吸引圧力を非公表としている場合もありますので、さまざまな方々が投稿している口コミや評判などのレビューを参考にすることが重要です。
近年、一般家庭での利用が増えてきているコードレスクリーナーは、バッテリーに必要な電力を蓄え、それを原動力に使用しています。
他にも以前からあったコンセントに接続して使用するAC電源式もあるので、生活スタイルや間取りに応じて自由に選ぶことができます。
では、集塵機にはどのような種類があるのでしょうか。
ここからは、集塵機と掃除機の種類の違いを詳しく紹介してまいります。
makita 充電式集じん機 本体のみ VC750DZ
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makita 18V 充電式クリーナ CL286FDZW
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電源コードが不要なので、コンセントのない環境でもお掃除することが可能で、部屋から部屋への移動が楽になったことで選ぶ方が増えています。
ここ数年でリチウムイオンバッテリーが大きく普及し、高性能化したため、高負荷がかかる電動工具にも採用できるようになりました。
高い吸引力や風量が求められる掃除機・集塵機にも採用されており、バッテリーそのものが小型・軽量化されたことで本体も合わせてコンパクトに設計されているのが特徴です。
軽いものであれば1kg未満のモデルもありますが、バッテリーの電圧や容量が高くなるにつれて本体も大型化、多機能化していくため、選ぶときにはしっかりとサイズや質量を確認しましょう。
小型・軽量モデルであれば、一般家庭において1階から2階への移動が楽になり、建築現場では狭い環境でも問題なくお掃除できるというメリットがあります。
makita 充電式背負い集じん機 VC265DZ
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集塵機に限りませんが、リュックサックのように背負えるモデルがあります。
業務用集塵機の場合、18Vバッテリーを2本使用するものや、36V(40Vmax)バッテリーを2本使用するものもあります。これにより、背負うだけでピンポイントに清掃することが容易になりました。
大容量バッテリーが楽に利用できるので、連続使用・長時間使用も問題なくこなせます!
しかし、充電式モデルよりもAC電源式の背負い式モデルの方が大容量なモデルが多いため、充電式モデルはまだまだ進化の余地があるのが現状です。
makita 集じん機 VC0840
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無線連動とはBluetoothを活用したモデルのことで、主に集塵機に搭載されています。
例えば丸ノコで作業中に粉塵が舞った際は、これまでいったん丸ノコのスイッチをOFFにし、集塵機が設置されている場所まで移動し、集塵機のスイッチをONにして、また丸ノコのある場所まで戻り、作業を再開していました。
これが無線連動モデルであれば、電動工具のスイッチをONにすると同時に集じん機のスイッチも自動でONになりますので、作業をしながら粉塵を集じんすることが可能となります。
まだメーカーによっては非対応な部分もあり、対応していたとしても別売りのワイヤレスアタッチメント(受信機)が必要なケースが多いです。しかし、近い将来、スマートフォンのように本体にもともと機能が搭載されていれば、より便利に利用できるでしょう。
KYOCERA 集じん機 AVC1150
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集塵機に限りますが、集塵機では吸い込む対象物が乾燥しているのか、それとも湿気を帯びているのか、あるいはその両方なのかに応じてモデルを選ぶ必要があります。
乾湿両用モデルは乾燥したもの、湿気のあるものの両方を吸引できる集塵機のことで、専用フィルターを交換することで吸引対象を変えることができます。
乾湿両用モデルであれば、液体も吸い込むことができるので、大変便利です。
メーカーやモデルによっては、フィルター交換不要で乾燥したもの・湿気たものの両方を集塵できるモデルもあります。
makita ロボット掃除機 18V RC200DZSP
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ここ数年でロボット掃除機が普及し、リビングや子ども部屋など汚れやすい部屋をロボット掃除機にお任せしている家庭も多いのではないでしょうか。
実は、家庭用掃除機の他に、集塵機にもロボット型モデルが存在しています。
家庭用の掃除機ロボットとロボット型集塵機の違いは大きさだけで、それ以外に大きな違いはありません。
大型店舗や倉庫などにロボット型集塵機を導入すれば、仕事の効率が上がるでしょう。
makita 集じん機 粉じん用 450(P)
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数は少ないですが、小型の集塵機もあります。
一般家庭の掃除機やロボット掃除機の小型化が一般的になりつつあり、家具の下や隙間など狭い場所も丁寧にお掃除してくれます。
これが業務用の集塵機でも可能になりつつあります。
本体を小型化するために、どうしても吸い込むごみの容量は少なくなりますが、狭い場所もしっかりと掃除してくれますので、手が届きにくいところもカバーするモデルです。
家庭用ロボット掃除機と比べて機能面ではほぼ同じですが、素材が硬く丈夫なものを選んで作られているので、屋外使用も可能になっています。
集塵機と掃除機は使用目的も機能・性能もよく似ていますが、業務用と家庭用では「使い方」が大きく異なります。
そのため、集塵機や掃除機を選ぶときは、使用シーンをしっかりとイメージして選ぶことが大切です。
ここからは、集塵機と掃除機の選び方の違いを詳しく紹介してまいります。
家庭用掃除機で、最近、雑巾がけやこぼした水を吸い上げてくれるモデルが登場し、話題になっています。
まだまだ一般的ではありませんが、ごみを吸い込みながら雑巾がけができる時代も近々やってくるのではないでしょうか。
家庭用モデルに限らず、業務用の集塵機には乾式専用タイプと乾湿両用タイプの2種類がございます。
乾式専用タイプは、乾燥した粉塵のみに対応しているモデルのことで、フィルターを装着した集塵機を指します。
乾式両用モデルについては前述しましたが、乾燥した粉塵の他に液体も集塵することが可能なので、例えば雨が降った次の日にそのまま落ち葉を集塵することも可能です。
もしあなたが液体そのものを集じんしたいのなら、乾湿両用タイプがおすすめです。
モデルにより、専用フィルターを乾式用と乾湿両用に分ける必要があるケースや、フィルター交換が不要なモデルもあるので、チェックしてみましょう。
集塵機は掃除機と比べて集じん容量が大きく、また充電式モデルよりもAC電源式の方が集塵機の中でも容量が大きいので、選ぶ参考になると思います。
しかし、集じん容量が大きくなると本体サイズも大きくなりますので、特に重量に注意が必要です。
もし、あなたが集塵機をピンポイントで使用したい場合は、前述した背負い式の集塵機をおすすめします。
人は物を手に持つよりも背負った方が楽に感じるので、重たい集塵機も背負ってしまうことで負担を減らして移動することが可能です。
リュックサックのように背負って移動できるモデルで、バッテリー式とAC電源式の両方から選べるので、用途やシーンに応じて選んでみましょう。
電動工具の中でも粉塵が発生する工具の場合は、集塵機との併用が欠かせません。
併用する際は、Bluetoothを活用して集塵機と電動工具を連携できるモデルをおすすめします。
無線連動機能があれば、前述したように電動工具のスイッチをONにすると、集塵機も自動で電源が入るため、効率よく作業が可能となります。
集塵機と掃除機を販売するメーカーも、やはり目的に応じて異なります。
人気メーカーのモデルは機能も充実しているので、お掃除効率を高めてくれるでしょう。
そこでここからは、集塵機と掃除機を販売する人気メーカーを紹介していきます!
dyson サイクロン式クリーナー SV18 FF ENT2
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makita 充電式クリーナー CL180FDZ
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HiKOKI 36V 2段サイクロン式 コードレス掃除機 R36DB(SC) フォレストグリーン
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Panasonic 充電サイクロン式クリーナー ブラック EZ37A5X-B
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Shark EVOPOWER 充電式ハンディークリーナー W35P
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Orage RR11 ジェネリック家電 コードレスクリーナー
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掃除機の人気メーカーは上記の通りです。
ダイソンは「微細なごみも逃さない」のキャッチコピーで一躍日本で有名になり、「掃除機と言えばダイソン!」とイメージしている方も多いのではないでしょうか?
しかし、大きなヘッドに伴う重さが難点となり、最近ではシンプルな機能で価格を抑えたマキタの掃除機が人気です。
マキタの掃除機はヘッドが大変シンプルな形状をしているため、カーペットや畳の掃除は少し苦手ですが、最近40Vmaxモデルを発表したことで吸引力を高めたモデルをラインアップしています。
また、家電メーカーとして有名な日立とパナソニックも人気があり、海外メーカーであるシャークも最近注目されています。
最後に、これら有名メーカーの〝いいところ取り〟をしたジェネリック家電も販売されており、家電量販店の自社製品も注目されています。
KARCHER 乾湿両用バキュームクリーナー WD 3 S
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makita 充電式集じん機 VC865DZ
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HiKOKI 電動工具用集じん機 RP 80YD(L)
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京セラ(リョービ) 集じん機 VC-1100 683411A
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ボッシュ コードレスクリーナー GAS18V-10LH
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集塵機はどちらかというと電動工具の扱いになるので、製造・販売しているのは大手電動工具メーカーが中心となっています。
しかし、ケルヒャーは電動工具メーカーではなく、清掃機器メーカーで、専門的なお掃除道具の開発と販売を行ってきたメーカーです。そのため、高品質な集塵機を販売していることで人気を集めています。
また、国内メーカーであるマキタやハイコーキ、リョービは長年に渡って人気を博しており、同メーカー間の同じ電圧であれば電動工具間でバッテリーを使い回すことも可能です。
バッテリーの互換性を考えたら、手持ちの電動工具と同じメーカーの集塵機を選ぶのも選択の一つになるでしょう。
最後に、ボッシュは世界最大のシェアを誇るメーカーで、主に欧州車の整備に使われる工具の開発に注力しています。
安全性が高い工具として有名で、万が一車で工具を踏んでしまっても壊れないように設計されているので、耐久性を重視したい方におすすめのメーカーです。
集塵機とは空間に舞っているホコリなどのごみを吸い込む機械のことで、掃除機は床に落ちているごみを吸い込む機械のことを指します。
空間をきれいにする集塵機は風量で選びますが、掃除機は吸引力で選びます。
また、集塵機は「背負い式」や「乾湿両用」など、プロユースを想定した多種多様なモデルを扱っておりますが、掃除機は基本的に乾いたごみのみを吸い込むことに特化しております。
最近になって湿気を帯びたものも吸い込めるモデルや、雑巾がけをしてくれるロボット掃除機なども登場しており、近々ゴミを吸い込みながら雑巾がけも可能になるでしょう。
集じん機と掃除機は、それぞれの目的が異なるため、販売しているメーカーも異なります。
掃除機は一般家庭での使用を想定した「家電」扱いとなりますので、家電メーカーを中心に販売されています。一方、集塵機は「電動工具」扱いとなりますので、電動工具メーカーが中心となって販売されています。
この記事が、「集塵機と掃除機の違いは何ですか?」と感じていた方の疑問を解決できたのであれば幸いです。
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