2023.05.02
グルーガンでできることは?素材別に強度や剥がし方、おすすめ機種を紹介!
主にハンドメイドやDIYで使われることが多いグルーガンは、さまざまなメーカーから販売されています。
最近では100円ショップでも販売されているので、見かけたことや知っている方が多いのではないでしょうか。グルーガンはさまざまな素材に接着することができますが、素材によって相性や強度が異なります。
また「間違えて付けちゃった!」というときには、素材ごとにおすすめの剥がし方があります。
今回はグルーガンでできることや、使い方、素材別の強度、剥がし方、おすすめ機種をまとめて詳しく解説していきます!
目次
グルーガンは接着剤の仲間で、ピストルのような形状をした器具の先端部分を電熱で熱くして、はめこんだ棒状の樹脂「グルースティック」を溶かすことで接着することができます。
紙や布、皮革、プラスチック、ガラス、陶器、金属などさまざまな素材に接着することができるので、カーペットやタイルの接着の他に、木工品の補修などのDIY、アクセサリー作りなど幅広い用途で使うことができるので便利です。
しかし電源を必要とする機種が多いので、ボンドや瞬間接着剤と比べるとあまり使われることが少ないグルーガンですが、ボンドとの違いや、使うことでのメリットやデメリットがあります。
ボンドは水性系の接着剤で、素材に塗ることで接着させます。
グルーガンの場合は、前述したように熱で溶けたグルースティックを素材に塗って、冷えて固まるときの固着力を利用して接着します。
グルーガンとボンドの違いは
・熱を使用するかどうか
・接着時の強度
になります。
また、熱を使用するという事は電源や電池などが必要になります。
グルーガンを使うメリットは、素早い接着力です。
グルーガンの先端を温めるのに時間がかかりますが、規定温度まで温めることができれば素早く接着することができるので、作業効率が非常に良いことがメリットとしてあげられます。
しかし一方で、強度がやや頼りないというデメリットがあります。
グルーガンの強度については後述しますが、例えば衣類にグルーガンを使って素材を接着すれば、洗濯を繰り返すうちに外れてしまうでしょう。棚板などを固定するのにも少し頼りないのです。グルーガンは仮止めとして使用して、衣類などには最後に糸でしっかり固定する、木工品にはビスで固定するようにしたほうがいいでしょう。
グルーガンの使い方は非常にシンプルです。
グルーガンを電源に接続してスイッチをONにしてから、グルーガンの先端部分が温めるのを待ちます。
先端部分が温まったら、レバーを引いて溶かしたグルーステックを出して素材と接着するだけ。
上記の詳しい使い方については、以下で詳しく解説していきます。
グルーガンは電源と接続すればすぐに使えるものではなく、数分間待ってグルーステックを溶かしてから使用します。
グルーガンによって電源と接続するだけでグルースティックの温めが開始されるものもあれば、電源スイッチのオン/オフで切り替えられるものもあります。
機種によってはグルースティックが温まったことを知らせてくれるランプを搭載しているものもあるので便利です。
グルーガンの先端はグルースティックを溶かすために非常に高温になっているので、絶対に素手で触れないように気をつけましょう。
もし触れてやけどをしてしまったら、流水で冷やして処置をするようにしましょう。
グルースティックが解けて作業ができるようになったら、いよいよ素材を接着していきます。
グルーガンのレバーを引くことで、溶けたグルースティックが出てくるので、接着するものの大きさに応じて量を調節しましょう。
グルースティックが伸びてしまい、なかなか切れないことがありますが、この場合は適量を出し終えた後にくるくると先端を回すとキレイに切れます。
グルーガンを使い終えたら、グルーガンの先端を上に向けておくと、溶けたグルースティックの逆流を防ぐことができます。機種によってグルーガンの本体内部に液だれ防止の工夫をしている機種もあるので、グルーガンを選ぶときに確認してみるといいと思います。
片付けるときは、グルーガンの先端が冷めたことを確認してから片付けるようにしましょう。
グルーガンは接着する素材との相性によって強度が大きく左右されます。
グルーガンはさまざまな素材に使用できますが、ここからは4つの素材に接着する際の強度について解説していきます。
プラスチックそのものは熱に弱いという弱点がありますが、グルーガンは熱で溶かしたグルースティックを瞬時に冷やして接着することができるので、プラスチックを溶かさずに使用することができます。
しかしプラスチックの素材の耐熱温度が80度以下だった場合や、接着部分の表面が平らでつるつるしている場合はグルーガンとの相性が悪いので、簡単に剥がれてしまうかもしれません。
先に結論を言うと、グルーガンと金属は相性が悪いです。
金属そのものが重く、表面がつるつるしているので、グルーガンで接着したとしても簡単に剥がれてしまうでしょう。
しかし金属を簡易的に接着して、後でしっかりと固定する場合の仮止めとしてグルーガンを金属に使うことは可能です。
また飾りのような小さくて比較的に軽い金属であれば、グルーガンでもしっかりと接着することができます。
ただし板状で表面がつるつるしていれば、例え小さな金属でも簡単に剥がれてしまいます。
グルーガンと木材の相性は比較的良く、溶かしたグルースティックが10秒程度で固まることから、金属と同じく仮止めとして使用するのにおすすめです。
しかし小さな木工品などでグルーガンを使う際は、十分な強度を発揮してくれるので安心して使うことができます。
DIYで棚などを組み立てるときにグルーガンを使う際は、木材の重みに接着したグルースティックが耐えられないので、必ずビスなどでしっかりと固定しましょう。
またグルーガンのグルースティックは水にぬれる素材にも強い強度を発揮しますが、木材は水に濡れたり、湿気を吸収すると膨張し、乾くと縮む収縮性のある素材なので、長い時間が経つと剥がれてしまう可能性があります。
グルーガンを使うシーンで最も多いのが、布に接着することでしょう。
布は軽く、表面がでこぼこしているので、溶かしたグルースティックが表面のでこぼこに入り込んで、素材同士をしっかりと接着してくれます。
乾くと強度が増すので、しっかりと接着することができますが、繰り返し洗濯するような衣類やハンカチなどの場合は糸でしっかりと固定するようにしましょう。
グルーガンに使用するグルースティックは、製造・販売するメーカーによって配合が異なるので強度にも差が出てきます。
メーカーがグルーガンの強度を公表しているわけではないので、個人的にさまざまなメーカーのグルースティックを試して、接着したい素材にぴったりの強度のものを探す必要があります。
またグルースティックには大きくわけて2つに分けられます。融点が低い120〜130度のタイプと、融点が高い160〜230度のものがあります。これは接着する素材を溶かしてしまわないための配慮で分けています。
現在主流になっている融点が低い120〜130度タイプのものは、プラスチックの接着にも使用できるので便利ですが、強度が低いというデメリットがあります。
一方で融点が高い160〜230度タイプのグルースティックは、強度が高いという特徴があります。
これは、融点が低いタイプはグルースティックそのものが柔らかく作られており、融点が高いタイプのものは固く作られている為です。強度が高い融点が160〜230度タイプのグルースティックは、固いので溶かすのに時間がかかるというデメリットがありますが、冷えて接着するときに強い強度で固まります。
そのため、グルーガンを使うときは「何に接着したいのか」に応じてグルースティックの融点温度を選ぶようにしましょう。
グルーガンは長いと10年以上も愛用しているという方も居ます。
グルーガンのメーカーのよって構造はさまざまですが、特に安価なグルーガンの場合だとPTCヒーターという簡単な構造になっています。このPTCヒーターは、グルーガンを落としてしまうと簡単に割れてしまうので故障しやすいというデメリットがあります。
メーカーや機種にこだわってグルーガンを選んだ場合でも、約2〜3年でグルースティックがなかなか温まらないなどの劣化症状が現れてきます。
そのため、「溶かしたグルースティックが以前よりもすぐに固まってしまう」「グルースティックを溶かすのに時間がかかるようになった」などの症状が現れたら、早めに修理に出すか買い替えるようにしましょう。
グルーガンのメーカーによって、2年程度の保証がついていることがあります。保証期間中であれば無料で修理することができる場合があるので、グルーガンを修理に出すときは保証期間についても事前に確認しておくようにしましょう。
「グルースティックで接着する場所を間違えた…」
「グルースティックを出し過ぎた…」
「飾りの配置を変えたい」
グルースティックを剥がしたいときは、意外にも多くあります。
接着した素材によってグルースティックの剥がし方が異なるので、ここからは素材別の剥がし方をご紹介いたします。
低温タイプのグルースティックであれば、少し温めることでグルースティックが再び溶けるので簡単に剥がすことができます。
しかし高温タイプのグルースティックで接着している場合は、かなり強い強度で接着されているので剥がすときには注意が必要です。この場合はしばらくお湯につけておいて、グルースティックを温めてから剥がす方法がおすすめです。
プラスチックは高温に弱いので、じっくり時間をかけて剥がすようにしましょう。
金属とグルーガンの相性は悪いので、手でグルースティックを簡単に剥がすことができます。
しかし金属の表面を塗装している場合は、グルースティックを剥がすときに塗装が剥がれてしまうことがあります。
塗装を剥がしたくない場合は、ドライヤー等でグルースティックを温めて、ゆっくりと剥がしていきましょう。
木とグルーガンの相性は比較的に良いので、高い強度で接着されています。
この場合も接着しているグルースティックをお湯やドライヤーなどで温めながら剥がしていく方法がおすすめです。
剥がした後に、木材の表面にグルースティックの一部が残ってしまう場合がありますが、この場合はもう一度温めながらヘラなどでゆっくりと剥がすようにしましょう。
布とグルーガンの相性はとても良いので、剥がすのが非常に大変です。
あまり強く引っ張ってしまうと生地を傷めてしまうので、ドライヤーやアイロンなどで接着部分を温めてから、ゆっくり引っ張りながら剥がしてみましょう。
グルーガンはさまざまなメーカーから販売されているので、どれを選んだらいいのか悩む方が多いと思います。
そこでここからは、グルーガンの選び方をご紹介いたします。
グルースティックを溶かす溶解温度は、メーカーや製品によって異なるので事前によく確認する必要があります。
前述したように、強度を求めるのであれば160〜230度で溶けるグルースティックを使う必要があるので、グルーガンも高温で溶かすことができるものを選ぶ必要があります。
プラスチックや布などの素材は、融点が低いタイプでも十分接着することができるので、溶解温度が120〜130度と低いものを選ぶといいでしょう。
ほとんどのグルーガンが、電源をコンセントに差し込んで使用するAC電源式になっています。
AC電源式であれば、稼働時間を気にすることなく長時間使用することができるので便利です。しかしコンセントが必要になるので、近くで電源を確保できない場合は乾電池式を選ぶようにしましょう。
乾電池式はコードレスで使いやすいというメリットがありますが、稼働時間は長くなく、乾電池を頻繁に替えなければならないというデメリットがあります。
グルーガンに差し込むグルースティックのサイズは、直径7mmもしくは11mmのいずれかです。
直径11mmのグルースティックはたくさん溶かして使うことができるので、一度にたくさん接着したいというシーンにおすすめです。
しかし直径7mm対応のグルーガンが主流なので、直径11mmのものに対応したグルーガンは入手しづらいというデメリットがあります。
グルーガンは100円ショップでも販売されていますが、本格的なDIYやハンドメイドでグルーガンを使うなら、機能や加熱時間などにこだわって選ぶことでストレスが激減します。
グルーガンはさまざまなメーカーから販売されていますが、ここからは特におすすめのグルーガンを5つご紹介いたします。
参照:
『Amazon』
ハンドメイド作家さんたちが絶賛しているグルーガンが、Anestyのグルーガンです。
AC電源式のグルーガンで、内部に溶かしたグルースティックが液だれしないように「液だれ防止設計」を施しているのが特徴です。液だれしにくいので、少し使ったら横に置いておいてまた使うときにストレスがありません。またグルースティックの加熱温度が約1分45分なので、スピーディーな作業が可能です。
通電ランプと電源スイッチを搭載しているので、ひと目で余熱が完了したかどうかを確認することができます。
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・Yahoo!ショッピング
参照:
『Amazon』
「溶かしたグルースティックがなかなか切れなくて、永遠と伸びて使いにくい…」という方は、藤原産業のグルーガンがおすすめです。
グルーガンを机に対して平行に置くことができるので液だれしにくく、グルーガンのレバーと溶かしたグルースティックが出る量としっかり連動しているので、思い通りに出すことができます。
電源スイッチを搭載しているので、手元でON・OFFを切り替えることが可能です。。
作業を一時中断するときも、わざわざ電源コードを抜かなくても、スイッチひとつで作業を中断することができるのも便利です。
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参照:
『Amazon』
乾電池式のグルーガンで、コンパクトなグルーガンを探している方はボッシュのグルーガンがおすすめです。
単三電池でグルーガンを使うことができるコンパクトな本体は、持ち運びしやすく、収納するときに場所を取りたくない方におすすめです。
約1分6秒でグルースティックを加熱することができるので、「今すぐ使いたい!」というときにサッと取り出して、サッと使えるので便利です。
余熱完了ランプと通電ランプを搭載しているので、ひと目でグルースティックの準備ができたことを確認することができます。
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参照:
『Amazon』
接着力が求められるシーンでグルーガンを使いたい方におすすめなのが、ボッシュの高温タイプのグルーガンです。
最高吐出温度200度と高温なので、ダンボールや木材、石材、ガラス、プラスチック、タイルなどにも接着することができます。
作業温度を一定に保つ「電子制御ヒーター」を搭載しており、溶かしたグルースティックの吐出量をコントロールできる「機械式フィードシステム」を採用しています。的を絞って効率的に作業したい方におすすめのグルーガンです。
また「ロングノズル」を搭載しているので、隙間の奥に溶かしたグルースティックを流し込みたいというシーンにも使用できるプロ向けのグルーガンです。
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参照:
『Amazon』
ネセクトの高温タイプのグルーガンは、約1分30秒でグルースティックの準備が完了するので、素早く作業したい方におすすめのグルーガンです。
電源オン/オフのスイッチを搭載しているので、電源コードを抜き差ししなくても電源を切り替えるこが可能です。加えて「表示灯」お搭載しているので、ひと目でグルースティックが準備できたかどうかを確認することができます。
接着温度が180度と高温タイプなので、スチールや木材、プラスチック、布、タイル、セラミックなど幅広い素材に使用できます。
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グルーガンは、溶かしたグルースティックでしっかりとした強度で素材を接着できるので、プラスチックや木材、布など幅広い素材に使用することができます。
金属や棚板など重たい木材との相性が悪いですが、最終的に固定するための仮止めとしてグルーガンを使用する分には十分な強度を発揮します。
グルーガンはさまざまなメーカーから販売されているので、本格的なDIYやハンドメイドを楽しむのであれば、機能や温度などにこだわってグルーガンを選ぶのがおすすめです。
今回ご紹介した5つのグルーガンは特におすすめのグルーガンなので、グルーガン選びの参考にしてみてくださいね。
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