2023.11.07
硬いコンクリートへの穴あけができる工具4選 ビットの選び方やおすすめ・注意点もまとめて解説!
先に結論を言うと、コンクリートの穴あけは、専用の穴あけ工具の他に、お手持ちのインパクトドライバーでも可能です。
これらの工具でコンクリートの穴あけを行う際は、穴あけのコツや注意点があるので、必ず知っておくようにしましょう。
そこで、今回はコンクリートの穴あけについて、以下のことがわかる記事になっています。
・コンクリートに穴をあける工具4選
・穴あけ専用ビットの選び方
・おすすめ穴あけ専用ビット5選
・コンクリートに穴をあけるときの注意点
「コンクリートの穴あけについて知りたい!」という方に役立つ内容になっているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
コンクリートの穴あけは、回転だけではなく打撃力も必要なので、専用のビットを電動工具に装着した上で作業するとスムーズです。
コンクリートの穴あけ専用のビットは、先端にチップが装着されていて、一般的な木工や金属用ドリルとは形状が違うので、見た目で判断しやすくなります。
取り付け形状は「SDS-Plus」と「六角軸シャンク」の2種類で、六角軸シャンクはインパクトドライバー用、SDS-Plusはハンマードリルで使用される方式です。
ここからは硬いコンクリートの穴あけ作業ができる工具を、専用ビットを装着して作業する方法まで詳しく解説していきます。
SK11 六角軸 コンクリートドリルセット 6本組 SICD-1
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「穴あけ専用工具はないし、何か手持ちの工具でコンクリートに穴を開けることができないかな…」このような場合、お手持ちのインパクトドライバーが活躍します。
インパクトドライバーに6.35mmの六角軸シャンクを装着することで、コンクリートに5mm以下の細い穴を開けることができます。
六角軸シャンクを装着した状態であれば、インパクトドライバーだけではなく、ドライバドリルでもコンクリートに穴を開けることができます。
使用するビットが6.35mmと小口径なので、打撃がなくても押しつけて回転させることでコンクリートに穴を開けることができます。
BOSCH 可変速|逆回転 振動ドリル PSB450RE
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ドライバドリルにラチェット機構を組み込んだ振動ドリルは、回転と同時に打撃を加えられる工具です。
ダイヤルを切り替えることで、振動なしで木材から鉄筋、コンクリートまで幅広い材料に穴をあけることが可能です。
振動ドリルは穴あけ専用工具ですが、価格が安いので穴あけ作業を頻繁に行うなら1台持っておくと便利です。
しかし、硬いコンクリートへの穴あけ能力はそれほど高くないので、穴あけ作業時に強く押しつける必要があります。また、横向きや下向きは問題なく作業できますが、上向きの穴あけには対応していません。
振動ドリルはビットの取り付け方式はチャックなので、SDS-Plusや六角軸シャンクなどさまざまなビットに対応しています。
マキタ ハンマドリルAC100V式 26mm SDS+ HR2601F
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振動ドリルよりも強力な打撃機構が組み込まれたハンマドリルなら、強く押しつけなくても先端を軽く押し当てるだけでしっかりと穴をあけることができます。
機種によっては、モードを切り替えることで「回転」「回転+打撃」「打撃のみ」の切替ができるなど、コンクリートへの穴あけに加えてハツリ作業にも役立つ工具です。
特に振動ドリルでは難しい経の大きい穴をあけたいときは、ハンマドリルの出番です。
機種によっては、穴あけの際に粉塵が飛散しにくい集塵機アダプタや、集塵機取り付けに対応したものもあります。
ハンマドリルそのものはコンクリートの穴あけ、木材や金属への穴あけも可能ですが、SDS-Plusのシャンクはコンクリート専用のものが多いので、事実上コンクリートの専用工具となっています。
シブヤ ダイヤモンドコアドリル ダイモドリル TS-095
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らせん状のツイストドリルを使用するのではなく、パイプ状の円い筒の先端にダイヤモンドを装着したダイヤモンドビットという刃を使用して穴を開けるダイヤモンドコアドリルでもコンクリートへの穴あけが可能です。
ダイヤモンドコアドリルを使えば、穴の外周部分のみ削って中心部をくりぬくことができるので、より径の大きな穴を開けることができます。コアドリル刃、パイプ状の刃の厚みだけで穴をあけていくので、作業中は工具を動かすことができません。
コアドリルは一般的にアンカーで穴あけ面に固定して作業を行いますが、最近では手で持って作業できる機種も販売されています。
またコアドリルは穴空け作業中に刃先が摩擦によって高温になるので、高温のまま作業し続けると刃が消耗してしまいます。そのため、水をかけながら穴をあけていく構造の機種がほとんどです。
大きな径の穴をコンクリートに穴あけするのであればコアドリルがおすすめですが、工具そのものが複雑な構造をしており、安定させるため本体重量もかなりあります。また専用のダイヤモンドビットもダイヤモンドを使用していることもあり、工具そのものが高価です。
インパクトドライバなどに装着する専用のドリルビットは、選び方が3つあります。
・シャンクの形状
・セットの有無
・サイズ
シャンクの形状とは、ドリル刃の軸の部分の形状のことです。電動工具本体のタイプとシャンクのタイプが一致するように選びましょう。
シャンクには、おもに振動ドリルで使うストレートシャンク、ハンマードリルで使うSDSシャンク、インパクトドライバで使う六角軸シャンクの3種類があります。
これらのシャンクはセットで販売されているものを選ぶと、単品購入よりも安く購入できます。また、複数あれば使い分けられるので、消耗が軽減されるというメリットもあります。
最後に、ドリルの種類によってビットへの振動の伝わり方が異なるので、材料の種類によってドリルのせん孔性能とビットの種類が違うため、適したものを選ぶようにしましょう。
サイズの目安となるのは、ハンマドリルであれば20mm以上、振動ドリルなら10mm前後です。
コンクリートの穴あけには、専用のストレートまたはSDSシャンクビットを装着して作業していきます。
このビットはさまざまなメーカーからさまざまな製品が販売されているので、どれを選んだらいいのかわからないという方が多いのではないでしょうか。
そこで、ここからはおすすめのコンクリート穴あけ専用ビットを5つ紹介していきます。
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シャンク形状 | ストレートシャンク |
サイズ(刃先経) | 4.0mm 5.0mm 6.0mm 8.0mm 10.0mm |
セット | 5本 |
4〜10ミリメートルの5種類のビットがセットになっているので、特にこれからDIYを始めようと考えている方におすすめです。
比較的細いドリルビットですが、普段振動ドリルを使っている場合は充実なラインナップとなっています。
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シャンク形状 | SDSシャンク |
サイズ(刃先経) | 8.5mm |
セット | 1本 |
刃先を薄くして、キャンドルのような形をした超硬チップを採用したトラスコ中山のSDSシャンクのドリルビットです。
対象物に鋭く削っていくので、コンクリートの穴あけスピードが向上します。また、超硬チップ先端のセンターポイントが位置決め性能を向上させるので、真円に近い穴あけが可能です。
作業時の芯揺れを抑制して、作業中の振動負担を軽減してくれるという嬉しいメリットもあります。
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シャンク形状 | SDSシャンク |
サイズ(刃先経) | 12,0mm |
セット | 1本 |
デッキプレートを貫通させるのに特化したクロス刃は、2枚構造になった主刃と副刃で、交差角度を小さくして穴あけスピードの低下を防ぎます。
外周を削るときに副刃を作用させることで、真円に近い穴あけが可能です。そのため、アンカーなどの挿入もスムーズです。
万が一穴あけ作業に鉄筋に接触してしまっても、噛み込みが少なく刃先と外径の摩擦が少ないクロス刃なので、安定した穴あけ力をキープできます。
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シャンク形状 | ストレートシャンク |
サイズ(刃先経) | 3.0mm 4.0mm 5.0mm 5.5mm 6.0mm 7.0mm 8.0mm |
セット | 7本 |
ハンマードリルを開発したボッシュの振動ドリルビットセットです。
手のひらサイズの専用ケースに7本のストレートシャンクのビットが収納されているので、ツールボックスへの収納や持ち歩きに便利です。
3〜8mmまでの7種類のビットがセットになっているので、幅広いコンクリートへの穴あけ作業が可能です。
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シャンク形状 | ストレートシャンク |
サイズ(刃先経) | 3.5mm |
セット | 5本 |
シャンク部分がギザギザな形状になっているのが特徴です。
ギザギザな形状でチャック部との滑りを抑えるので、ドリルの振動を最大限に伝えてパワフルな穴あけが可能です。
同じサイズのビットが5本セットになっているので、消耗を気にせずにどんどん作業することができますね。
実際にビットを使った穴あけ作業を実演されている動画はこちらです。
コンクリートへの穴あけを行う際は、3つ注意点があります。
作業前に注意点を頭に入れておくと、事故やトラブルを防ぐことができるので参考にしてみてくださいね。
コンクリートを削って穴を開けていくので、大量に粉塵が飛散します。
養生をしながら作業する他に、飛散した粉塵が目や鼻、口に入らないように、保護めがねと防塵マスクを着用して作業しましょう。
コンクリートの穴あけだけでなく、電動工具を使うと大きな騒音が発生します。
そのため、なれていない人は、耳栓や消音ヘッドフォンを装着して作業することをおすすめします。また、大きな騒音は近隣とのトラブルに発展しやすいので、作業時間や環境を工夫するようにしましょう。例えば、早朝や深夜の作業は避け、窓を閉めて作業するなどです。
直接近隣に配慮できるなら、訪問して作業日時を伝えたり、チラシを入れて知らせたりしておくとよいでしょう。
まずDIYなどで、ご自身で賃貸住宅のマンションやアパートにコンクリートの穴あけを行う場合です。
コンクリートの壁に穴をあけて、ラックを取り付けたり、大きな家具や家電製品が災害時に倒れないように紐などで壁とつないだりしたいという方も多いでしょう。
この場合はまず賃貸住宅の賃貸借契約や規約を確認します。一般的には、賃貸住宅はオーナーや管理会社の所有物件なので、穴あけはコンクリートに限らず禁止されていることが多く、作業前に管理会社に電話して直接確認しておいた方が良いでしょう。
次に、エアコンの取り付け工事などで、訪問先の賃貸住宅でコンクリートへの穴あけ作業が必要になった際も、先ほどと同様に管理会社やオーナーへの確認が必要です。
訪問先の顧客に確認してもらい、「どこからどこまで作業できるのか」「どの部分の穴あけが可能なのか」を明確にしてから作業したほうが、後々のトラブルを減らせます。ちなみに、分譲マンションの場合は構造部分のコンクリートに穴をあけることはできません。
また、隣の部屋との戸境壁は、構造上耐力壁になっているので共用部分となります。そのため、共用部分のコンクリートの壁に穴をあけることはできません。
心配であれば、管理会社に問い合わせてどの壁に穴をあけても良いのか確認しておくと安心ですね。
コンクリートの穴あけは、専用のビットを装着することで、インパクトドライバーや振動ドリル、ハンマドリル、コアドリルの穴あけができる工具で作業することができます。
「穴あけ専用ビットはどれを選んだらいいの?」と悩んだら、今回ご紹介した5つのビットを参考にしてご参考になさってください。
また、コンクリートに穴あけをするときはかなり粉塵が飛散するので、必ず防じんマスクや防護メガネを装着して作業しましょう。
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