2023.10.06
工具をサビ取りする8つの方法とは?絶対NGの方法も解説!
工具にサビが発生すると、見た目の悪さだけではなく可動部が動かしにくくなり、工具そのものの劣化につながってしまいます。
そのため、工具にサビが発生したら、できるだけ早く取り除く必要があります。
インターネット上で工具のサビ取り方法について調べてみると、さまざまな情報がありますので、「結局どの方法が正解で、どの方法が効果的なのか?」と思った方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は工具のサビ取りについて以下のことがわかる内容になっています。
・工具はなぜサビるの?原因とメカニズム、そして予防方法
・絶対ダメ!NGな工具のサビ取り方法
・これで解決できます!効果的な工具のサビ取り方法8選
「効果的な工具のサビ取り方法を知りたい」と感じている方に役立つ情報になっているので、ぜひご参考になれば幸いです。
先に結論を申し上げると、工具のサビは予防できます。
工具を使用したら、しっかりとメンテナンスをしてから保管しておくことで、サビによる工具の劣化を最小限に抑えることが可能です。
ここでは、なぜ工具がサビてしまうのか、その原因とメカニズムについて解説した後、工具をサビから守る予防方法について解説していきます。
工具にサビが発生する原因は「湿度」です。
湿度が65%を超えると水分付着率が激増することで、あっという間に工具がサビてしまいます。
少し放置しただけで工具がサビてしまったり、可動部が動きにくくなったりするのは、主に工具に付着した水分が原因となります。
メカニズムとしては、空気中に含まれる水分と酸素が工具の金属表面に付着して、酸化することでサビが発生します。
ちなみに酸化は、酸素と水分の他に、塩化物や硫黄などを含む排ガスや埃・汚れでも促進されます。
例えば・・・
・湿気の多い梅雨時期に工具を使用した
・雨水や海水(潮風を含む)が工具に付着していた
・埃や汚れが付着したままにしていた
・素手で工具に触れた
・塩素系の洗剤や薬剤が工具に付着していた
このような場合に、工具はすぐにサビてしまいます。
工具をサビから守るには、保管するときに付着したものをキレイに拭き取ることが大切です。
乾いた布などで汚れを拭き取り、濡れてしまった場合は速やかに水分を拭き取るようにしてください。
また、しつこい汚れを拭き取るときは、専用のクリーナーを使用すると便利です。
ただし、専用クリーナーを使用すると、頑固な汚れや細かな傷と共に、可動部をスムーズに動かすのに必要な油分も落としてしまうので、メンテナンスの後には潤滑油を吹き付けておくようにしましょう。
潤滑油の中には、サビを防止する成分を含んだ製品もあるので、積極的に活用してみましょう。
最後に、既に付着しているサビを落とすことも大切です。
工具のサビ取り方法については、次の項目で詳しく解説していきます。
工具のサビ取り方法をご紹介する前に、「やってはいけないサビ取り方法」についてご紹介します。
間違ったサビ取りをしてしまうと、逆に工具を傷めてしまう原因になります。
インターネット上では、おすすめのサビ取り方法として紹介されていることも多いので、注意しましょう。
参照:
インターネット上で工具のサビ取り方法を調べていると、サンポールに漬けてサビを取る方法が紹介されていました。
確かにサンポールを使用すれば、素早く工具のサビ取りをすることは可能です。
しかしサンポールには塩酸が含まれており、金属でできている工具は再び酸素と反応して、急速に酸化してしまいます。
そのため、サンポールを使用して工具のサビ取りをしないようにしましょう。
工具に限らず、水道の蛇口の水垢取りなどにも活躍する歯磨き粉は、工具のサビ取りにも有効であるという情報を見かけました。
歯磨き粉には研磨剤が含まれていて、この研磨剤によってサビを落としていくというものですが、研磨剤によって工具に細かな傷ができてしまうので劣化する原因になります。
そのため、歯磨き粉を使って工具のサビ取りをする方法は避けた方が良いでしょう。
以下に、工具のサビ取り方法として効果的な方法のみを厳選して8つご紹介します。
サビの付着状態に応じて解説していきますので、ぜひご参考になさってください。
サビが発生していると気付いた場合、表面を120番程度の紙やすりで磨くと、きれいに取り除くことができます。
また、1000番程度の水研ぎペーパーを使って、水ではなく潤滑剤で磨くと、工具の仕上げ磨きとして使用可能です。
広範囲に軽度のサビが発生している場合は、スコッチブライトでこすれば、きれいに取り除くことができます。
スコッチブライトで磨いた後も、必ず最後に潤滑スプレーを工具の可動部に拭きかけてください。
紙やすりでサビを取り除く方法は、工具に発生した初期のサビから、赤サビのような頑固なサビまで取り除くことができるため、基本的なサビ取り方法としておすすめです。
簡単に広範囲に発生したサビを落としたい場合は、ワイヤーブラシやスチールウールでサビ取りを行うことができます。
ワイヤーブラシは、ステンレス、真鍮、ナイロンの順に柔らかくなっていきます。
ステンレス製のワイヤーブラシを使えば、ほとんどのサビを取り除くことができますが、同時に工具の表面に傷をつけてしまう可能性があるため、力加減に注意が必要です。
ワイヤーブラシやスチールウールは、100均で道具を揃えることができるため、コストがあまりかかりません。
電動ドリルをお持ちであれば、電動ドリル用のワイヤーブラシを取り付けることで、よりスピーディーにサビ取りを行うことができます。
サビの状態や範囲に応じて、臨機応変にサビ取りを行いましょう。
KURE 3-36 180ml
参照:
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呉工業が販売している「KURE3-36」を使用してサビ取りする方法は、以下の通りです。
KURE3-36は、工具のサビ取りだけでなく、可動部の動きをなめらかにする効果もあるスプレーなので、1本は持っておきたいですね。
サビが発生している部分にスプレーして、少し時間を置いてから拭き取ると、キレイにサビを取り除くことができます。
また、サビ予防としても使用できるので、日常的なメンテナンスにも活用しましょう。
サビ取り専用の薬剤を使って、工具のさまざまなサビを取り除くことができます。
例えば・・・
エンジニア ZC-29 ネジザウルスリキッド(泡タイプ)
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茂木和也 サビ落とし 200ml
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製品によって使用方法が異なるので、製品ラベルをよく確認してから使用するようにしましょう。
1回の使用でサビを完全に落としきれなかった場合は、2回、3回と繰り返すことでキレイにサビ取りすることができます。
スプレータイプであれば、手軽に簡単にサビ取りできるのでおすすめです。
お酢やクエン酸などのサビ取り方法も効果的です。
使用する酢は、ご家庭の調味料として使用しているお酢で問題ありません。
お酢はフライパンや小鍋などで熱してからサビ取りすると、効果がより高まります。
・フライパンの中に耐熱の小皿を中央に置く
・耐熱の小皿に酢を入れる
・フライパンや小鍋に、耐熱小皿の半分くらいの水を入れ、耐熱小皿を浮かべる
・加熱して、水と酢を沸騰させる
・酢が温まったら、サビ取りする工具を加える
・5分程度そのまま加熱してサビ取りする
・水で工具に付着した酢をしっかり洗い流し、水分を拭き取る
上記の方法で酢を使って工具のサビ取りができます。
また同じ方法でポッカレモンを使ってサビ取りすることも可能です。
粒状のクエン酸からサビ取りを行う時は、クエン酸をしっかりお湯で溶かしてからサビ取りを行うようにしましょう。
パウダー状の重曹に水を加えてペースト状にしてから、工具のサビ取りをする方法もあります。
重曹は100均でも販売されていて、日常のお掃除にも使うことができます。
・重曹を水に溶かして重曹ペーストを作る
・サビが発生している部分に重曹ペーストを塗る
・1時間放置する
・メラミンスポンジや歯ブラシでこする
・乾拭きする
工具に発生したサビ部分に重曹をパックするようにしてサビ取りをしていくので、しつこいサビにも効果があります。
1回のサビ取りでキレイにならない場合は、2回、3回と繰り返してみましょう。
工具のサビが発生している部分に、木工用ボンドを塗って乾かしてから剥がすことでサビ取りする方法があります。
木工用ボンドを厚めに塗るのがポイントで、塗った木工用ボンドが透明になってから剥がします。
このサビ取り方法は、工具の金属部分だけではなく、ラバーストラップやゴム製品の汚れ落としにも使える方法なのでおすすめです。
brontier 400ml ジュエリークリーナー
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こちらは専用の電解分解装置が必要ですが、頑固なサビもキレイに取り除くことができる方法です。
専用の装置を購入すると高価ですが、ホームセンターで販売されている材料で自作した場合は、3,000円程度の費用で作ることができます。
また、精密ドライバーなど、小さな工具やネジ・ビスなどであれば、メガネやアクセサリー用の電解分解装置でサビ取りすることが可能です。
小さな電解分解装置なら、「ジュエリークリーナー」という製品名でAmazonや楽天市場などで購入できます。
価格も4,000〜5,000円程度なので、ひとつ持っておくと便利かもしれませんね。
工具をキレイな状態で保管するためには、汚れや水分を乾いた布で丁寧に拭き取ってから保管することが大切です。
また、サビが発生したらなるべく早くサビ取りをしておきましょう。
サンポールや歯磨き粉で工具のサビ取りをしてしまうと、工具そのものを劣化させてしまうので厳禁です。
今回ご紹介した8つの効果的な工具のサビ取り方法なら、軽いサビから頑固なしつこいサビまでキレイに取り除くことができるので、ぜひ試してみてください。
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