2024.01.20
コンクリートのカットに便利な工具は?切断時の注意点も解説!
コンクリートのカットにおすすめの工具は?
コンクリートのカットに便利な電動工具は?
コンクリートを切断する場合の注意点はある?
今では構造材料から装飾まで、多くの場所で活用されているコンクリート。 分類上、石材に分類されるため、加工が難しいと思われがちです。
しかし、適切な電動工具を活用することで、きれいにカットすることもできるため、より幅広い用途で活用することができます。
ただ、対応する工具や電動工具の種類も多く、どれがコンクリートのカットに良いのか迷ってしまう人も多いようです。
そこで、今回はコンクリートをカットしようとしている人に向けて、適切な工具や電動工具には何があるのかという点、そして切断時の注意点についても解説していきたいと思います。
普段からコンクリート板やブロックを使っている人、またこれからコンクリ加工のための電動工具選びで悩んでいる人は、ぜひ当ページを参考にしてみてください。
※本格的な構造物や鉄筋コンクリートなどの切断などは、技術やプロ仕様の工具が求められるため、当ページでは基本的にコンクリート板やコンクリートブロックのカットを想定して解説をしていきます。
目次
まずコンクリートを切断する工具の解説の前に、大切な「コンクリート切断の基本」について少し触れておきましょう。
コンクリートの切断は厳密に言えば「割ること」か「切ること」の2パターンに分けられます。
「割ること」は、カット・切断とは違うのではと思う人もいるかもしれませんが、コンクリートの切断の手法としては意外と有効です。
カットするコンクリートの種類にもよりますが、まずはざっくりと割ってしまい、その後にハンマーやノミなどを活用して整えるような加工、これもコンクリートの種類によっては選択肢に入ります。
また大型のコンクリート材を切断する場合には、電動工具と専用のコンクリート切断用のブレードなどを用意して、本格的に切断していく方法がオススメです。
この場合には、電動工具自体にも負担がかかり、また作業者や周囲の人間にも負担や危険が伴いますので、素人が行うには難しい場合もあるため、経験を積んだ専門業者への依頼を検討するのも一つの選択肢だと言えるでしょう。
ここからはコンクリートの切断に便利な工具について解説していきたいと思います。
コンクリートを切断できる工具はいくつかありますが、ご自身の用途やコンクリート材の種類によって適切な工具は異なります。
そういった用途やコンクリート材の種類も含めて、ご自身にとってどの工具が最適なのかをチェックしてみてください。
小山刃物製作所 モクバ カットチゼル 90MM
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まず、非常に手軽なコンクリートカットの方法として、カットチゼルを使った方法が挙げられます。
カットチゼルは、きれいに切断する工具というよりも、「切れ目を入れながら割る」ための工具であり、レンガ程度の厚さのコンクリート板材やコンクリートブロック、施工前のバラ状態のコンクリートブロックのカットに最適です。
価格がリーズナブルであり、割る際に飛散する粉じんも少なく、それでいて比較的安全に切断をすることができる工具、それがカットチゼルです。
ただし、安価なカット用工具であるため、切れ目を入れて割ったあとの断面は荒くなりやすく、断面を研磨して整えてあげる工程が必要になる点に注意しましょう。
フナソー 石切鋸 レンガ・ブロック・硬質ゴム切断用
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次に、石切用のノコギリもコンクリートをカットするのに活用できる工具の1種です。
メーカーを挙げるならば「フナソー」などから、コンクリートを切断できるノコギリが発売されています。
レンガやブロック、硬質ゴムやタイヤなどを切断することができる便利な工具です。
コンクリートの種類によっては活躍してくれるかもしれませんね。
ただし、電動ノコギリではなく「手ノコ」なので、切断効率はそこまで高いものではなく、コンクリートの種類によってはカットすることが難しいケースもあります。
切断できるコンクリートであってもある程度の時間と労力が必要になってしまうため、コンクリートカットが初めての方には、無理せずに後述する各種電動工具を使ったほうが良いかもしれません。
上記動画はフナソー 石切鋸 レンガ・ブロック・硬質ゴム切断用の紹介動画です。
makita 125ミリ電子ディスクグラインダ GA5041C
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本格的にコンクリートをカットする際の電動工具を選ぶ場合、ディスクグラインダが候補として挙げられるでしょう。
カットする素材に合わせてディスクを交換して対応できるディスクグラインダであれば、ダイヤモンドカッターなどコンクリート切断用ディスクを装着することで、効率よくコンクリートをカットすることができます。
コンクリートをカットできる電動工具はいくつかありますが、価格や使いやすさ、そしてディスク付け替えによる汎用性なども考えると、ディスクグラインダは非常に使い勝手の良い電動工具だと言えます。
ちなみにダイヤモンドカッターには「ウェーブ」「セグメント」「リム」の3つの形状が存在します。
山真製鋸 ダイヤモンドカッター コンクリート切断用 PEM-OK-150W ウェーブタイプ 150mm
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ウェーブは切断面の中央に溝が入った形状です。切れ味と耐久性を両立させたタイプで、一般的な用途に幅広く使用できます。
山真製鋸 ダイヤモンドカッター コンクリート切断用 PEM-OK-180S セグメントタイプ 180mm
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セグメントは切断面全体に大きな切れ込みが入った形状です。切れ味が最も優れており、硬い素材の切断に適しています。
タケカワダイヤツール 硬質コンクリート用 リムタイプ SGC-R5HC 125mm
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リムは切断面全体が滑らかな形状です。切断面の仕上がりが美しく、騒音や振動も抑えられています。
ただ、水をかけながら湿式切断に活用することが多いので、基本的にはウェーブかセグメントを選ぶ人が多いでしょう。
用途別におすすめの形状
・コンクリート、ブロック、レンガ、タイルなどの切断:ウェーブ型、セグメント型
・石材、大理石、御影石などの切断:セグメント型
・ガラス、鏡、アクリルなどの切断:リム型
初心者の場合は、ウェーブ型がおすすめです。切れ味と耐久性のバランスが良く、一般的な用途に幅広く使用できます。
素人が使用する場合は少し危険も伴う電動工具ですが、専門家や経験者がコンクリートの切断に使用する場合には非常に頼りになる電動工具ですので、候補に入れるのも良いでしょう。
※ただしディスクグラインダでの切断はコンクリートに限らず粉じんが発生しますので、飛散を防止するために連動集じん機を活用してコンクリートをカットすることを強くおすすめします。
マキタ 125mm 充電式防じんカッタ CC500DZ
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石材切断用の電動工具であるカッタは、コンクリートカットにもおすすめの電動工具の1つです。
「カッタ」は、大理石やタイルなどの内装用石材を切断するための工具としてイメージしている人もいるかもしれません。
ですが、先のディスクグラインダと同じように、コンクリートの切断に対応するダイヤモンドカッターに付け替えることで、コンクリートをカットすることが可能です。
チップソーカッターと似た形状の電動工具ですが、モーターの方はディスクグラインダに近い性質で、同じサイズのチップソーカッターよりも回転数が高い特徴を持ちます。
切断したいコンクリートの種類によってはかなり効率の良い切断が可能であり、非常に頼もしい電動工具です。
上記動画は、マキタ 125mm 充電式防じんカッタ CC500DZの紹介動画になります。
マキタ レシプロソー JR3061T
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さらに、コンクリートカット用の電動工具として、レシプロソーについても紹介しましょう。
レシプロソーはセーバソーとも呼ばれ、使い勝手の良い電動ノコギリのように使うことができる形状をしています。
このレシプロソーにもコンクリート切断用ブレードを装着することで、コンクリートをカットしていくことも可能です。
ただし、レシプロソーの場合は、先に挙げた回転式の電動工具よりも安全にカットすることができる一方で、切断性能が劣るデメリットもあります。
基本的には、レシプロソーでの石材切断はスピードも遅く時間がかかってしまうため、コンクリートをカットする場合には、高出力のレシプロソーを選ぶ必要があるでしょう。
様々な素材のカットに便利なレシプロソーではありますが、コンクリートカット用ブレードを着用したとしても、そこまでサクサクとカットできるような電動工具ではない点に注意してください。
新ダイワ エンジンカッター(集塵式) ECD7412S-CD
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最後に、非常に出力の高いエンジンカッターについて解説します。
名前の通り、エンジン動力で非常に高い切断能力を誇るエンジンカッターは、大きな石材の切断に用いられる工具です。
電源は不要でありながら、高出力な切断能力を誇るため、コンクリートやアスファルトの切断など、屋外での大規模な切断・解体にも用いられます。
ただし、高い出力を誇る工具であるため、素人が扱うには少々リスクもある工具です。
カットしたいコンクリートの種類によっては、逆に出力が過剰だと感じる場合もあるため、先に挙げた電動工具の中から使い勝手の良いものを選ぶとよいでしょう。
3M 防じんマスク 9322J+DS2
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補足としてコンクリートをカットする場合には、防じんマスクは必須だという点にも触れておきます。
コンクリートを切断する場合には、対応する工具や電動工具を用意すれば問題ないと思う人も多いようです。
しかし、コンクリートをカットする際には非常に細かい粉塵が舞ってしまうため、しっかりと対策をしなければ塵肺を発症してしまうおそれがあります。
※塵肺とは、粉塵を吸い込むことで肺線維症や気管支炎などの発症してしまう総称です。 昔の炭鉱夫が鉱山で働き続けるうちに肺や気管の病気に罹ってしまうのをイメージするとわかりやすいでしょうか。
現代では溶接工や炭焼き、そして石材の切断に関わる業種でも発症することがあるため、そういったリスクを軽減するためにも防塵マスクは必須なのです。
どの程度の量のコンクリートを切断するか、どの種類のコンクリートを切断するか、そして使用する工具や電動工具によってリスクは異なります。
しかし、できることなら厚手のマスクなどではなく、専門的な防じんマスクを着用した上でコンクリートを切断することをおすすめします。
実際に工具や電動工具でコンクリートをカットすると、結構な量の粉塵が舞うことがわかると思いますので、ある程度はしっかりとした防塵マスクを着用した上で作業を行うように注意しましょう。
ここからは、コンクリートをカットする際の注意点について解説していきます。
工具や電動工具を使うことで、コンクリートを効率的にカットすることができますが、意外と見落としがちな注意点もいくつか存在します。
うっかりミスにより、重篤な怪我につながることも珍しくないので、コンクリートカットが初めての人などは、特に各項目を見逃すことなく目を通してみてください。
まずコンクリートをカットする場合には、絶対にバランスの悪い場所では行わないようにしてください。
この程度なら大丈夫だろうと、安定しない場所で切断に臨んでしまう人も少なくありません。
手動の工具を使う場合はもちろん、電動工具を使う場合にはキックバック(反動で自身に刃が跳ね返ってくる)などの危険性が伴います。
またカット自体も綺麗に行えずにやり直しになってしまったり、素材を駄目にしてしまうリスクもあるため、作業を行う場所は必ず安定した場所を確保してから行いましょう。
次に、安定した体制でカットする。
これは、コンクリートをカットする際の注意点のひとつです。
先の「場所」と同様に、自分自身も安定した体制で作業を行うことは、怪我をしないためにもとても大切なポイントです。
また、利き手でしっかりと工具を活用できるように、重心や体勢が安定している、ハンドルやスイッチなどの誤作動の不安がないかなど、また、トータルで安定した体制での作業ができる状態は常に意識しておきましょう。
神経質だと思う人もいるかもしれないが、電動工具を使う場合などは、先に挙げたようなキックバックが非常に危険です。
万が一にもふらついてバランスを崩す危険性がある体勢でのコンクリートカットは避けるようにして下さい。
最後にコンクリートをカットする際や、作業を行う際には、服装にも注意することが大切です。
半袖などで作業をしてしまうと、コンクリートを割る場合も切断する場合も、破片が肌に当たると怪我をする場合もあります。
また長袖でも袖や裾が長い服装で作業に臨んでしまうと、服が工具に巻き込まれてしまう危険性があるため、そうした服装は絶対に避けるべきです。
長袖と破片でケガをすることのないように少し厚手、それでいて作業時に邪魔になることのない動きやすい作業着を選ぶことをオススメします。
そして繰り返しになりますが、防じんマスクはコンクリートをカットするにあたりとても大切な「粉じん対策」を講じるため、決して軽視しないように着用して作業を行うようにしましょう。
今回はコンクリートのカットに便利な工具について紹介しつつ、切断時・作業時の注意点などについても触れてきました。
コンクリートは非常にコストパフォーマンスに優れ、それでいて耐久性にも優れ、様々なシーンで活躍してくれる優れた素材・材料です。
様々な作業現場で用いられることはもちろん、最近ではDIYなどでも積極的に活用する人が増えてきています。
だからこそ各種コンクリート素材を便利に使うために、工具や電動工具でカットしたいと考える人も増えてきています。
今では多くのコンクリートをカットするための工具・電動工具が存在しますので、カットしたいコンクリートの種類に合わせて工具を選ぶことで、スムーズに切断することができます。
ですが、今回解説をしてきたように工具も電動工具もリスクが伴いますので、その点もしっかりと把握しつつ、作業時の注意点も意識した上で慎重にカットしていくことが大切です。
非常に使いやすい素材・材料であるコンクリート、それをより便利に活用するためにも、カット用の工具や電動工具をスマートに利用して、納得のいく状態までコンクリートをカットして活用していきましょう。
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