2023.11.14
ヒートガンとはどんな工具?魅力的な特徴や選び方を徹底解説!
「ヒートガンとはどんな工具なの?」
「ヒートガンの特徴について知りたい!」
「ヒートガンの選び方で大切な要素は?」
ヒートガンは、仕事で使っている人にとっては馴染み深い便利な工具ですが、使ったことがない人にとっては、漠然と便利な工具というイメージが強いと思います。
しかし、何かしらの用途でヒートガンが必要になり、これから購入を検討している人も多いのではないでしょうか。
仕事で使っているヒートガンを家庭でも使いたい、DIYにこだわりたくて初めてのヒートガンの購入を検討しているなど、様々なケースでヒートガンを求める人がいると思います。もしかすると、全く知識が無いけれど、ヒートガンに興味を持っている人もいるかもしれません。
今回は、様々な人に向けて、ヒートガンとは、その種類と特徴、大切な選び方などについて解説していきます。
様々な用途で活躍してくれる便利な工具であるヒートガン、これから購入を検討している方は、ぜひ当ページを参考にしてみてください。
目次
まず、「そもそもヒートガンとは何か」という基本から解説していきたいと思います。
ヒートガンとは、簡単に言えば温風によって様々な作業を行う工具です。温風と聞くとドライヤーのイメージが強いため、「そんな温風程度で何かできるの?」と思う人も少なくないかもしれません。
実際にヒートガンの形もドライヤーに似ているため、家電製品のようなイメージを持つ人もいるかもしれません。ですが、ヒートガンは300度を超える温風が出ますので、本当に様々な用途で活躍してくれる便利な工具なのです。
基本的にヒートガンの先端には、ノズルが取り付けられています。ノズルを使えば、ハンダゴテのように活用したり、塩化ビニルなどの特殊な素材の「曲げ加工や接着」に活用することができます。
他にも工場はもちろん、家庭での様々な「塗装作業」などを行うような場合に、ヒートガンの温風を上手に活用することで、素早く乾燥させながら、色ムラを防ぐ効果にも期待できます。
そしてヒートガンが様々なシーンで活躍できる理由として、ノズルの付替えが挙げられます。様々な形状のノズルをヒートガンの先端に付け替えることで、各種作業に最適な効果を生み出してくれるのです。
ヒートガンは圧倒的高温の温風を出すことで、直接的な熱加工ではなく、温風を使った独特の熱加工を施すことができる、そんな非常に便利な工具だと覚えておきましょう。
ここからはヒートガンの種類について解説していきましょう。とはいえ、ヒートガンの種類はほぼ同じであり、主な違いとしてはノズル毎の違いや特徴などが挙げられるでしょう。
ヒートガンを活用するにあたり、ノズルの種類について知っておくことは非常に大切です。そのため、各ノズルの種類や違い・特徴などについて解説していきたいと思います。
AP ヒートガン用 ヘラ型ノズル
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まず、ヘラ型ノズルの特徴について触れていきましょう。
ヘラ型ノズルは、多目的作業に適したノズルです。形状としては、掃除機の隙間用ノズル(先が細く平べったい長方形)をイメージするとわかりやすいかもしれません。
このヘラ型ノズルをヒートガンの先端に装着することで、ピンポイントで温風を当てることができるようになります。
塗装を素早く乾かすことはもちろん、広い面積のフィルム加工などにも最適です。そのため、最初から本体に付属しているケースが多いノズルです。
このヘラ型ノズルを使いこなすことができるようになれば、非常に便利にヒートガンを活用することができます。
ヘラ型ノズルは、様々な用途で役立つ便利なノズルだと覚えておきましょう。
ハッコー ノズルフックガタ n70-04
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次に、フック型ノズルの特徴について解説していきます。
フック型ノズルは、細長いものに対して均一に熱を与えたい場合に重宝するノズルです。チューブなどの細長い形状のものに熱を伝えたい場合は、このフック型ノズルが非常に役立ちます。
ただし、用途によっては非常に重宝するものの、逆に言えば用途が限定されがちなノズルでもあります。そのため、本体に付属していないケースもあります。
人によってはフック型が非常に重要だと感じる場合もありますが、用途が限定的なノズルなので、付属していない場合は別途買い足す必要があります。
しかし、「意外とこんなシーンでも役立つんだ!」と思うようなケース・用途もあるため、このフック型が必要になった場合には、ぜひ苦手意識を持たずに試してみることをおすすめします。
SURE 熱風集中ノズル AT-21
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最後に集中熱風型のノズルについて触れてみましょう。この集中熱風型もヒートガンではかなり役立つ種類のノズルです。
シンプルに先端が細くなっているタイプのノズルで、精密な作業に重宝します。ノズル先端が細いので、温風をあてたい部分のみにピンポイントで当てることができ、周囲に無駄な熱を周囲に伝えることなく作業を行うことができます。
ちなみに「集中熱風型」のノズルは1種類だけではなく、先端の細さの違いで複数の集中熱風型ノズルが存在します。
ある程度の面積の丸形タイプであったり、比較的小さな丸形であったり、かなり狭く細い丸形であったり、どの程度の面積に温風を当てたいかによって、先端の丸い部分の大きさを選ぶのがスマートです。
自身が加工したい素材によって、最適な先端の大きさが異なります。もしも集中熱風型のノズルを買い足すような場合は、しっかりと大きさをミリ単位で確認してから購入するようにしましょう。
※場合によっては、加工予定の素材をホームセンターなどに持ち込んで、実際にノズル先端を素材や部位にあててから購入するのも良いかもしれませんね。
マキタ ヒートガン用 切欠きノズル A-67256
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補足として、他にも様々な種類のノズルが存在する点について触れていきます。
今回は主な3種のノズルについて触れてきましたが、ヒートガンには他にもいくつかのノズルが存在します。
各々のノズルの形状によって得意とする作業が異なりますので、もし今回紹介してきた主な3種のノズルで事足りないと感じた場合には、他のノズルもチェックしてみるのも良いでしょう。
基本的に今回の3種のノズルであれば、多くの作業に対応することができます。しかし、もしより特化型の作業をしたい場合などには、その作業に最適なノズルに付け替えて上手にヒートガンを活用していくのも選択肢の1つだと言えます。
ここからは、ヒートガンの選び方と見るべきポイントについてお話していきましょう。
ここで触れるヒートガンや見るべきポイントは、主に性能やスペックなどを指します。
初心者用ヒートガンであれば、そこまで気にする必要がない部分かもしれませんが、意外とこの部分を軽視してしまうと、素材の加工が思うようにできないなど、不便を感じてしまうこともあるでしょう。
この選び方や見るべきポイントをしっかりと把握しておけば、失敗しないヒートガン選びが可能になります。
ヒートガンを購入するのが初めての人ほど、この項目をしっかりと目を通して、大切な選び方のポイントをチェックしてみてください。
まずヒートガンの選び方として大切なポイントが「温度」です。
ヒートガンの最高温度は400~500℃となっていて、どの温度まで対応しているかは購入前に必ず確認するようにしましょう。
※ちなみに温度調節機能搭載製品であれば、50~550℃程度の範囲で調節できる製品もあります。
仮にヒートガンを購入しても、自分が使いたい用途や加工したい材質に対応していない場合は、完全に無駄な購入となってしまいます。
・熱収縮チューブ…100度
・シュリンクフィルム…150度
・塩ビの溶接…260~280度
他にも樹脂のパイプ曲げ加工などは60~80℃なので、細かな温度調節機能が可能なモデルを選ぶ必要があります。またハンダ融点は350℃なので、ある程度しっかりと高温対応のヒートガンを選ばなければ、使い勝手が悪く感じるかもしれません。
温風で各種素材の加工を行うヒートガンだからこそ、何よりも温度の部分はしっかりと確認した上で選ぶ必要があることを覚えておいてくださいね。
また、風量や風速も見るべきポイントであると言えます。当然のことながら、風量や風速が高ければ高いほど、広い範囲に熱風を送ることができます。短時間で素早く作業をしたい場合にこそ、風量や風速に優れたヒートガンが必要です。
ちなみに、電源コード式のヒートガンは500L/min程度、充電式のヒートガンは200L/min程度が目安です。そのため、出力を重視する場合には電源コード式のヒートガンを選ぶのが良いでしょう。
もちろん、充電式であればコードレスで、どんな場所にも持ち運んで作業ができるメリットがあります。そのため、どのような用途で使用するかを前提にヒートガンのモデルを選ぶことが賢明です。
最後に対応するノズルもヒートガン選びで大切なポイントです。
先の項目でも触れましたが、ヒートガンは先端のノズルで加工の効率に雲泥の差が生じます。また、単純に使用する用途に十分にマッチするノズルが購入したヒートガンに対応しない場合、十分に利用することが難しくなるでしょう。
一般的にヒートガンは多くのノズルに対応していますが、基本的には純正のノズルにしか付け替えができません。そのため、ヒートガン本体を購入する前に、そのモデルが自身が使いたい用途に十分にマッチするノズルに対応しているかを確認することが大切です。
そこまで神経質にならなくても問題ない項目ではありますが、場合によっては「このノズルに対応していなかった!」などとなってしまいかねませんので、念のため対応するノズルについても確認しておくのがスマートな選び方であると言えるでしょう。
※また、ヒートガン本体を購入する際に使用するノズルが同梱されていれば、別途購入する必要はありません。そのあたりについても購入前のモデル選びの段階で確認しておくのがオススメです。
ここからはヒートガンのメーカーや製品の一例についてお話していきましょう。
・マキタ
・白光
・高儀
・京セラ
ヒートガンを取り扱っているメーカーはいくつもありますが、上記は特に有名なメーカーであると言えるでしょう。
特にマキタはヒートガンに限らず工具・電動工具で定番のメーカーであるため、はじめての人はマキタ製のヒートガンを選ぶのが無難かもしれません。
とは言え、他にも使いやすいモデルがいくつかありますので、そういったモデルも含めていくつかのヒートガンをピックアップして紹介していきたいと思います。
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まず、定番のヒートガンとして「マキタ ヒートガンHG6031VK」を紹介しましょう。
リーズナブルかつ非常に使いやすい定番モデルとして、幅広い用途で活躍してくれるヒートガンです。
■熱風温度
・スイッチ1:50~350℃
・スイッチ2:80~550℃
■風量
・スイッチ1:200L/min
・スイッチ2:400L/min
さらに、4種のノズルが付属してくるので、初めての人でも安心して幅広いシーンで活用することができます。
コスパに優れ、機能性にも優れ、そして使い勝手の良さでも好評な定番のヒートガン、それが「マキタ ヒートガンHG6031VK」なのです。
マキタ ヒートガンHG6031VKの紹介や実際に使用されている動画がありましたのでよければご参照ください。
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次に、マキタの充電式ヒートガンHG181DZKをご紹介いたします。
■温度調整ダイヤル
・1…環境温度
・2…150℃
・3…250℃
・4…350℃
・5…450℃
・6…550℃
■風量
・風量1…120L/min
・風量2…200L/min
さらに、4種のノズルが付属していますので、初めての方でも安心して、幅広いシーンで活用することができます。
マキタの充電式工具で揃えられている方には、是非お持ちいただきたい商品となっております。
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次に人気なのが、高温・高風速で、さまざまな作業を効率的にこなす工業用ドライヤー「白光 ヒートガン 883B」です。
白光 ヒートガン 883Bは、高温・高風速を実現した工業用ドライヤーです。
最高温度500℃、風速5.5m/sのパワフルな熱風で、さまざまな作業を効率的にこなすことができます。
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次に人気なのが、圧倒的なコストパフォーマンスを誇るヒートガン「高儀 EARTH MAN ヒートガン HG-1450A」です。
使い勝手が非常に良い点が評価されており、熱風温度は弱風で約300℃、強風で約500℃です。風量の細かな調整はできませんが、4種のノズルが付いてくるので、安く使いやすいヒートガンを試したい人にピッタリなモデルです。
安くてシンプルなモデルではありますが、ある程度の役割をこなすことができる入門用モデルとしてオススメです。
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最後に、充電式で使いやすいモデルとして人気の「京セラ DHGA180」を紹介しましょう。
■熱風温度
・約500℃
■風量
・200L/min
基本的な機能を備えつつ3種のノズルが付いてくるので、使いやすい充電式の熱風ガンを探している人にピッタリなモデルですね!
※ただし、バッテリーは別売りですので、別途リチウムイオン電池パックを別途購入する必要があります。
充電式の熱風ガンの場合はどうしてもバッテリー面で割高になりがちですが、だからこそ電源供給が難しいシーンでも問題なく活用できる強みを持っています。
もし充電式で安定したモデルをお探しなら、「京セラ DHGA180」は、様々なシーンで頼もしい働きをしてくれるはずです。
ヒートガンとはそもそもどういった工具なのかという基本的な部分から、その特徴や選び方についてお話しました。また、初めての人が選びやすいように、ヒートガンの中でも安定したモデルをいくつかピックアップして紹介しました。
ヒートガンに馴染みのない人は、特になくても問題ない工具と思いがちですが、仕事で利用を検討している人はもちろん、DIYなど様々なシーンで活躍してくれるのがヒートガンなのです。
今では価格も手頃で使い勝手も抜群なモデルがいくつもありますので、気になっている人は、リーズナブルかつ使いやすいモデルを選び、ヒートガンの利便性を体感してみるのも良いのではないでしょうか。
もちろん、モデル選びに失敗しないように、今回お話してきた内容を参考にしつつ、自分にピッタリなヒートガンを選び、快適に利用することをオススメします。
実際に使ってみることで、「こんなに便利だったのか!」と感じる人もかなり多い工具がヒートガンですので、気になっている人はぜひこの機会に自分にピッタリなモデルを購入して試してみてはどうでしょうか!
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