2023.06.20
【リベッターとは?】仕組みや使い方さらには種類や選び方などを徹底解説!おすすめ8選もご紹介いたします
リベッターは金属や厚みのある材料を結合することができる工具です。リベッターにはさまざまな形状や種類があります。
ネジやボルトと違い「ブラインドリベット」と呼ばれる留め具で結合する工具「リベッター」があれば、作業効率アップの他に、仕上がりが美しいというメリットがあります。この記事では、はじめてリベッターを使うという初心者から、リベッターの購入を検討しているプロユースの方まで役立つことがわかる記事になっています。
「リベッターについて知りたい!」という方は、わかりやすく解説しているのでぜひ最後まで読んでみてください!
目次
リベッターの仕組みはとてもシンプルです。まず結合したい箇所にリベットを差し込んで、穴からはみ出しているシャフト部分をリベッターに差し込みます。そしてハンドルを握ると、簡単に結合することができるようになっていて、不要なシャフト部分は結合するときに切断される仕組みになっています。
リベットは、フランジ部分のボディーと、シャフト部分のマンドレルで構成されていて、マンドレルを引き抜くと、ボディーに変形を与えて2枚の板を固定することができるようになっています。
母材片側から結合することができるので、結合部の裏側に治具が入りにくい製品や気密製品、取り回しが難しい大型製品などの結合に最適です。またリベッターによるリベットの結合は信頼性が高く、自動車業界や建築業界をはじめ、さまざまな業界や用途で幅広く採用されています。
リベッターの仕組みが理解しやすい動画がございましたので気になる方はご参照下さい。
リベッターで結合できるリベットには、「鉄」「アルミ」「ステンレス」の3種類があります。
鉄のリベットはアルミよりも強度が高くて、比較的にコストがかからないというメリットがありますが、雨風にさらされる箇所への施工はサビが発生するリスクがあるので注意が必要です。
次にアルミのリベットは、ホームセンターなどで簡単に購入することができる手軽さがメリットですが、強度が低いのでDIYなど初心者向けのリベットになります。
最後にステンレスのリベットは、鉄やアルミと比べると最も強度が高くて、サビにくいというメリットがあります。しかし一方で「強度が高すぎる」ということがデメリットになることもあり、リベッターで結合する際には力がかなり必要になる他に、鉄やアルミのリベットと比べるとコストがかかります。
リベットには頭の形が丸、皿、平の3種類があって、完成度やデザイン性の高さが大きく左右されるので、作業や作品に応じて適切な形を選ぶ必要があります。
リベッターを選ぶときは、作業量に応じて後述するリベッターの種類を選ぶことが重要です。
例えば、「連続で大量のリベットを結合したい」という場合では、電動リベッターかエアーリベッターがおすすめです。「エアーの準備ができないし、エアーホースが面倒なんだよね」というときには電動リベッターを、「バッテリーの管理が面倒」という場合は、エアーリベッターを、「そもそもたまにしかリベッターを使わない」という方は、手動式のハンドリベッターを選ぶようにしましょう。
リベッターを選ぶ時は使用するリベットのサイズ(リベット経・φ)や、使用本数、用途を事前に確認することも重要です。どの素材のリベットを使用するのかによって、選ぶリベッターの種類が変わってくるので、鉄、アルミ、ステンレスの3種類から、事前に使用するリベットを決めておきましょう。
先に結論を言うと、インパクトドライバにアタッチメントを装着すれば、リベッターとして使用することができます。リベッターとして使用する場合は、最大トルク80N・m以上のAC電源式や充電式のインパクトドライバが必要です。
ロブテックスが販売するアタッチメントリベッターR03iであれば、スチールやアルミ・ステンレスすべての材質の4.8mmまでのリベッティングが可能です。
ハンドリベッターでは太くて硬いリベットはかなりの力が必要ですが、インパクトドライバにアタッチメントを装着すれば簡単に結合することができます。とはいえ、リベッターの使用頻度が高い職人さんや、DIY上級者で大きな作品を製作する方は、やはりリベッターを購入することをおすすめします。
なぜなら、リベッターによってヘッド部分が360度回転するものや、本体の大きさ、重量などさまざまなので、ご自身が一番使いやすいと感じるリベッターを選ぶことができるからです。DIYなどでたまにしか使わない方で、インパクトドライバをお持ちの方はアタッチメントを装着しての使用もいいでしょう。
・ロブテックス アタッチメントリベッター R03i
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リベッターの使い方は3ステップで完結します。しかし事前の準備や必要な道具があるので、しっかりと確認しながら作業するようにしましょう。
リベットを通す穴が必要になるので、リベッターで結合していく前にリベットを通す穴を開けます。このとき、必ずリベットのパッケージでリベット経を確認してから規格に合った穴を開けるようにしましょう。
目安として、リベットのボディーより1周り大きなサイズの穴が理想と言われているので参考にしてみてください。穴を開けたら鉄くずが出てしまうので、キレイに拭き取ることを忘れないようにしましょう。
リベットを通す穴を開けたら、リベットを開けた穴にセットします。セットする方向は、リベットのボディーが上を向くように差し込んで、シャフト部分が上になるのが正しい方向です。フランジがしっかりと引っかかるのを確認したら、次のステップに進みます。
リベッターでリベットを結合することを「かしめる」と言います。ここでは手動式のハンドリベッターでかしめる方法について解説していきます。
ハンドリベッターのサイズをリベットのサイズに変更するためには、ノーズピースという工具が別途必要になります。ノーズピースのサイズが適切でないと、上手にかしめることができないので、必要に応じてサイズを交換できるように準備しておきましょう。
そしてかしめるときは、シャフトをリベッターに適切に差し込んで、ノーズピースにフランジをあてがい、ハンドリベッターを強く握ります。握ったときにシャフトが切断されれば、上手に結合することができた証拠です。もし一発で結合できなかった場合は、何度か同じ作業を行ってしっかりと結合しましょう。
もし間違えて違う箇所にリベットを打ってしまった場合は、リベット外しやドリルを使用して外すことができます。
まずリベット外し(リベット抜きパンチ)を使うときは、リベットの頭にパンチの先端部分を当てて、パンチを弾けば簡単にリベットを抜き取ることができます。しかし外すと下穴が大きくなってしまうので、下穴を再利用したい方にはおすすめできません。
次にドリルを使用したリベットの外し方は、下穴と同じサイズのドリルを用意して、ゆっくりとリベットの頭にドリルを当てて、穴を開けるように回転させます。頭部が貫通して頭が吹き飛べば、後は手に残った棒を引き抜くことで外すことができます。
実際にリベッターの使い方から外し方までを解説していただいている動画がございましたので気になる方はご参照下さい。
リベッターには、手動式のハンドリベッターと、電動リベッター、エアーリベッターの3種類があります。作業量によって用途や金額が異なるので、あなたにぴったりのリベッターを選んでみましょう。
「そんなにリベッターを使わないけど、たまに使うかな」というときに便利なのが、手動式のハンドリベッターです。
後述する電動リベッターやエアーリベッターと比べるととてもリーズナブルというメリットがある一方で、連続してリベットを打ち込んでいくときには効率性が低いというデメリットがあります。
現在主流になっているのが、電動リベッターです。「高頻度で使うし、作業性を高めたい」「エアーリベッターはエアーホースの取り回しが面倒」という方は、電動リベッターがおすすめです。電動リベッターには、充電式とAC電源式の2種類があります。
まず充電式の電動リベッターは、バッテリーを装着して使用するリベッターなので電源コードが不要なことから、作業場所を選ばずに使用できるというメリットがあります。しかし予備のバッテリーを用意しておかなければならないというデメリットがあるので注意が必要です。
コンセントから電源をとるAC電源式のリベッターは、バッテリー残量を気にせず連続で、一定のパワーで使用できるというメリットがありますが、コンセントが確保できない現場では使用できないというデメリットがあります。また、電動リベッターは後述するエアーリベッターと比べるとコストがかかるので、予算の都合でも検討するようにしましょう。
「効率良く大量に作業をしたい」という方は、昔ながらのエアーリベッターがおすすめです。
電動リベッターはバッテリーを含めるとそこそこの重量になりますが、エアーリベッターはそれに比べると軽く、コストもかからないというメリットがあります。しかし、エアーホースが必要になるので、取り回しが面倒に感じる方や、エアーが用意できない現場には不向きです。また、コンプレッサーも合わせて購入することを考えると、エアーリベッター単体が安価でも、合計費用が割高になるのを覚えておきましょう。
リベッターはさまざまなメーカーから、さまざまな種類のものが販売されています。そのため、「どのリベッターを選んだら良いの?」と悩む方も多いとおもいます。
ここからはおすすめのリベッター8選として、特徴やおすすめポイントもあわせてご紹介いたします!
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シンプルなリベッターをお求めの方におすすめなのが、KoshiharaのハンドリベッターL035です。
手軽に使える片手横型のリベッターになっていて、全長が26cmとコンパクトに設計されています。付属品としてノーズピース用のレンチ1本が付属していて、価格もコスパが良いのでリベッター初心者やDIYで使いたい方におすすめです。
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コンパクトな電動リベッターをお求めの方は、ロブスターのR1B1がおすすめです。
全長26cmとコンパクトな設計で、バッテリーと本体の重量のバランスが良く扱いやすい電動リベッターです。カウンター機能付きで、LEDライトも付いているので、作業回数を管理しながら、しっかりと手元を照らしてくれます。また1回の充電時間約60分で約800回もの作業が可能なので、連続して作業したい方におすすめです。
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「縦や横を向いていても作業できるリベッターが欲しい」という方におすすめなのが、ピーカスのフレキシブルハンドリベッターFHR-2001です。
片手式縦型のハンドリベッターなので、限られた作業スペースでも活躍してくれること間違いなしです。特に、DIYで大型の作品を作るときは、リベットの向きや結合する位置が複雑になることが多いので、狭いスペースに対応できます。
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「やっぱりリベッターはエアー一択」という方におすすめなのが、ロブスターのR1A1です。
作業するときにエアーコンプレッサーが別途必要なのと、エアーホースをある程度使い慣れている必要がありますが、力強くリベットを結合できるので、パワフルなリベッターをお求めの方におすすめです。重量がわずか1.1kgと軽量モデルなので、手首への負担が少ないのが嬉しいです。
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「切断されたシャフトが散らばるのが気になる…」「力を入れやすいハンドリベッターが欲しい」という方におすすめなのが、ストレートの12-1263です。
両手式縦型で握りやすく、また力を入れやすいので快適な作業が可能です。本体中央のボトルに切断されたシャフトが収納されるようになっているので、作業中にシャフトが散らばる心配がありません。
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「リベッターとナッターを1台で2役こなして欲しい」というこだわりをお持ちの方におすすめなのが、ストレートの12-755です。
ヘッド部分が360度回転するのはもちろん、ヘッド部分を交換することでリベッターとして、ナッターとして、1台で2つの仕事に活躍してくれます。リベットサイズは2.4mm〜4.8mm、ナットリベットであればM3×0.5、M4×0.7、M5×0.8、M6×1.0が使用可能です。専用ケース付きなので、保管や持ち運びに便利です。
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「リベッターとリベットがセットになっていて、すぐに作業できるものが欲しい」「丈夫なリベッターがほしい」という方は、スリーアキシスの20103がおすすめです。
ドイツの危機安全法規格に合格したリベッターと、リベット100本がセットになっているので、購入後すぐに活用することができます。リベッター本体はアルミダイカスト素材で作られているので軽量です。重要なジョーにはクロームモリブデン鋼、プッシャーには高炭素鋼などが採用されているので、高い耐久性を発揮します。
重要部分が丈夫な素材でできているので、2.4mm〜4.8mmの厚みのある材料まで幅広く使用することができます。こちらも専用ケース付きなので、保管や持ち運びが簡単です。
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「ノーズピース交換用レンチをリベッター本体に収納したい」という作業効率重視派の方におすすめなのが、新潟精機のSR-1Sです。
ノーズピース交換用レンチを、リベッター本体のハンドル部分に収納できるので、種類が違うリベットを結合するときも、その場で交換できるのが特徴です。2.4〜4.8mmのリベットが各15本ずつセットになっているので、購入後すぐに作業することができます。また、リベッター本体はアルミダイカスト製になっているので、重量がわずか770gと軽量なのも大きな特徴です。
本体全長が265mmとコンパクト設計なので、作業ポーチに収納することもできます。こちらも専用ケース付きなので、保管や持ち運びに便利です。
リベッターは、リベットを打ち込むための工具です。リベッターを使用する頻度が高い場合は、リベッター単体で購入したほうがご自身にあったモデルを選べるのでおすすめですが、DIYなどでたまにしか使用せず、インパクトドライバを持っていれば、アタッチメントをインパクトドライバに装着して代用することも可能です。
リベッターには「手動式」「電動式」「エアー式」の3種類があって、主流なのは作業場所を選ばずパワフルに活躍してくれる電動式のリベッターです。しかし好みや予算、重量、作業現場などでリベッターの種類を選ぶ他に、使用するリベットのリベット経を事前に確認して、対応したリベッターを選ぶことが重要です。
リベッターはさまざまなメーカーから、さまざまなモデルが販売されているので、カタログ上の情報だけだとどのリベッターが自分に合っているのかわからない…という方が多いと思います。今回ご紹介した8製品は、特におすすめのリベッターになりますのでぜひ参考にしてみてください。
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