2024.10.07
【完全解説!】ビス止めとは?やり方・種類・ネジとの違いは?おすすめ電動工具も紹介!
ビス止めはDIYから建築現場で基本となる技術で、部材同士を小さなネジでくっつける作業のことです。
用途に応じたさまざまな形状をしたビスを、下穴を開けてから真っすぐ打ち込んで止めていきます。
今回は、ビス止めについて以下のことがわかる内容になっています。
・全ネジ・コーススレッドのビス止めのやり方
・ビスの種類は?代表的な9種のビスを紹介
・ビス止めに便利なおすすめ電動工具5選
・ビス止めでよく感じる疑問アレ・コレ3つを紹介
ビス止めについてよくわかる内容になっているので、ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
多くのケースで、ビス止めは電動ドライバーなどの電動工具を用いて行います。
電動ドライバーがあれば、スピーディーに効率的な作業が可能になります。
ビス止めに使用されるビスの種類については後述しますが、ここでは木工のビス止めで多く使用されるコーススレッド(木工用ビス)を参考に説明していきます。
コーススレッドは、ネジのギザギザしたところの一番外側を〝山〟、ネジの一番くぼんで細いところを〝谷〟と呼びます。
さらにコーススレッドは「全ネジ」と「半ネジ」の2種類があり、全ネジはネジ山がビス全体にあるものを指し、半ネジとは半分だけネジ山があるネジを指します。
ここからは、全ネジのコーススレッドを用いてビス止めを行う時を例に解説していきます。
ビス止めを行う際にボルト穴と下穴の異なる大きさの穴を開けますが、この際ボルト穴のほうが大きくなるように穴を開けます。
こうすることで、木材の割れ防止やしっかりとした取り付け力を得ることができるので、〝ボルト穴〟と〝下穴〟は別に用意するようにしましょう。
しかし、これはあくまで基本の方法であって、工期が短い場合は作業を簡略化したいこともあるでしょう。
その場合は、下穴を省略してボルト穴を開けてビス止めを行います。
下穴ではなくボルト穴だけをあける理由は、ボルト穴があいていないと板と角材が浮いたような状態になるためです。
ボルト穴を開けることで木目のスジの影響を受けないので、ボルト穴を真っすぐ開けることでビスは真っすぐ進んで、しっかりと固定されます。
しかし美しい仕上がりを求めるのであれば、やはり下穴の工程を省かないことです。
ボルト穴だけを開けてビス止めすると、どうしても若干のズレが生じる可能性が高いので、下穴も開けて用意しておき、真っすぐビスが通るようにしてあげると美しい仕上がりになります。
一言でビスと言っても、ビスにはさまざまな種類があり、用途に応じて使い分ける必要があります。
ビスは役割としてネジでは大きすぎる小さな部材同士をくっつける際に使用します。
つまり、ビスはネジよりも小さなものを指し、その小さなビスにはさまざまな種類があるので作業前に把握しておきましょう。
石膏ボード用ビスであるボードビスは、石膏ボードの取り付けに特化した専用ビスです。
ネジ頭部が錆びにくいように処理されているのが特徴で、その他にもパテ塗りがしやすいように、ネジ山に凸凹の処理がされています。
スリムビスとは、先ほど解説したコーススレッドをさらに細くした見た目をしています。
主に打ち込んだ際に木割れを起こしやすい部材同士をくっつける際に使用するビスで、端打ちにも適しており、硬木用に適したスリムビスも販売されています。
何かと使い勝手が良いビスのひとつなので、ぜひひとつ用意しておいていただきたいビスです。
ウッドデッキなど硬木に適したビスは、硬木用ビスと呼ばれています。
コーススレッドをベースに、硬木に適するように設計されており、また用途から屋外使用を想定しているため、耐食性に強い処理が施されています。
コンパネの取り付けに特化したビスをコンパネ用ビスと呼びます。
別名「木ビス」と呼ばれることもあり、ねじ頭にリブが掘られているため、木材を締め付ける際に頭がめり込む仕組みになっています。
頭浮きの解消や毛羽立ちを防ぎ、床鳴りをする場所にも適したビスです。
軽天作業に適したビスのことで、ネジ山が2倍つけられた「二条ネジ」を採用しているのが特徴です。
この軽天とは軽量鉄骨性の天井下地のことで、薄い鉄板でできているため、しっかりと締付けできるように作られています。
コンクリートにビスを打ち込む際の専用ビスのことをコンクリートビスと呼びます。
コンクリートビスのネジ山をよく観察すると、高さの違うネジ山が交互に繰り返されるような形状になっており、この形状によってしっかりと締め付ける仕組みになっています。
コンクリートに直接看板を取り付けたり、配管を取り付けたりする際に使用されるビスで、一般的には下穴を開けてからビス止めを行うことが多いです。
「ドリルビス」とも呼ばれる鋼板用ビスは、鉄板に適した構造を持つビスのことです。
ビスの先端がドリルの形状になっており、下穴を開けなくても直接ドリルのように食い込んでいくので、「ドリルビス」という別名が付きました。
電動ドライバーであれば、金属板にそのまま加工ができる優れもので、効率重視で作業したい方におすすめです。
垂木用ビスは軒桁の垂木止めに適したビスです。
ひねり金物を使わずに、このビス1本で垂木止めがおこなえます。
施工性が高いので、高所作業の負担を大きく削減してくれるビスです。
波板用ビスは波板を固定する際に使うビスのことです。
見た目はネジに傘が付いたようなもので、この傘が雨水からの浸食を防いでくれます。
波板の形状にフィットするために、高い作業性と耐久性を実現したビスで、パッキンも付属しているのが特徴です。
ビス止めをスピーディーに効率良く行うには、電動工具の存在が欠かせません。
電動工具でビス止めをしていけば、家やビルなど大きな建物を建築する際に、大量のビス止めが必要でも安心して作業できます。
ビス止めができるモデルは、さまざまなメーカーから販売されていますが、ここからは特におすすめのモデルを5つご紹介いたします!
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最大トルクが約4N・mの小型ドライバーです。
本体サイズは約長さ170mm×幅45mm×高さ145mmで、重量はわずか約370gの軽量モデルなので、女性におすすめのモデルです。
本体内蔵のバッテリーに充電して使用するモデルで、約90分でフル充電が完了します。
コードレスモデルなので、狭い環境などでも取り回ししやすく、ネジ締めはもちろん、薄めの素材であれば穴開けもおこなえます。
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ボッシュのコードレス振動ドライバードリルは、最大トルクが約36N・mで、最大約8mmのネジ締めに対応しており、コンクリートなら約6mm、木工なら約30mm、鉄工なら約13mmの穴開け能力を持っています。
20段階の細かなトルクの調節が可能で、用途に応じて柔軟に対応できます。
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従来品より締め付けスピードが1.7倍速くなった当モデルは、約0.08秒で締付けが可能です。
メンテナンス性も高く、「簡単ビット交換機能」を搭載しているので、どなたでもビット交換に手をかけずに、スムーズなビット交換が可能です。
持ちやすさに定評のあるモデルで、取り扱いやすさで選ぶならおすすめしたい一台です。
しかしエア式モデルなので、別途コンプレッサーとエアホースが必要になります。
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ネジをボードに押しつけた時のみモータが稼働するプッシュドライブ機能を搭載しており、圧倒的な低騒音と豊富な作業量を誇る一台です。
バッテリアダプタのBAP18使用で手元の負荷が約30%低減します。
18Vモデルなので、マキタの他の18Vモデルとバッテリーの互換性があります。
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ビス止めにぴったりなトルクとスピードを追求したモデルで、指を離すだけで止めたいとき時にピタッと停まるブレーキ機能付きモデルです。
手のひらサイズで狭い場所でも作業しやすく、スイッチも押しやすいコンパクトなモデルになっています。
またエラストマーグリップを装備しているので、握りやすく使いやすいモデルとしてもおすすめの一台です。
ビス止めはDIYユーザーからプロの職人さんまで基本的なレベルで求められる技術ですが、ビス止めについて以下のような疑問があるのではないでしょうか?
・そもそもビスとネジの違いって何だろう?
・ビス止めは原状回復できるの?
・ビス止めは電動工具なしでできるの?
ここからは、上記3つのビス止めについてよくある質問に回答していきます!
ネジのなかでもねじ山部分の直径がおおそよ1〜8mmのものを〝ビス〟と呼びます。
「ちいさなネジ=ビス」と認識しておくとわかりやすいです。
ものによっては、先端が尖っていたり、尖っていなかったり、用途に応じてさまざまな形状をしています。
ビスとネジは明確な線引きが存在しませんが、部材へ打ち込めるネジがビスと呼ばれることが多く、現場で職人さんに「ビス打ちお願い」と言われれば、それはネジを打ち込んでいってくれということです。
エアコンやネット回線の工事の際に、壁にビス止めの跡があると原状回復が必要なのでは?と気になります。
大家さんや管理会社は、ビス止め跡に対してどこまで原状回復を求めるのでしょうか?
外壁にクーラーや回線などの取り付けビス止め跡が残っている場合は、ケースバイケースで対応が異なります。
例えばクーラーがそもそも取り付けられない構造の物件だった場合は、小〜中規模な取り付け工事となります。
その他ネットケーブルなどの回線ケーブル、衛星放送のアンテナ設置なども大家さんや管理会社の許可がなければ、そもそも入居者(借主)は設置すらできません。
しかし工事そのものの実施を大家さん・管理会社が許可した場合は、現状回復が不要です。
許可を得ていない場合はエアコン本体や、アンテナ放送、無線機(モデム・Wi-Fi機器)など、ご自身で取り外せるものは撤去して他の家財と一緒に持ち出さなければなりません。
エアコンは取り外すのに電気事業者による取り外し工事が必要ですが、これが面倒でエアコンをそのまま放置して退去した場合は、大家さん・管理会社はエアコンの撤去費用を借主に請求できます。
法律上、大家さんや管理会社にエアコンの撤去費用を請求された場合は、借主は撤去費用を負担しなければなりません。
しかしこの法律は絶対的なものではなく、最初の工事を大家さんや管理会社が承認する際に、通話アプリでやりとりを録音しておいたり、一筆取引内容を記録しておいたときに、内容次第では撤去費用を負担しなくても良い場合があります。
ちなみに、DIYで意図的にビス止め跡を壁や床に付けた場合は、原状回復が必要です。
ビス止めの原状回復には、ビス跡を壁紙補修剤などで補修します。
また、ビス頭がなめるなど外すことが難しい場合には市販のビス外しなどを利用するようにしましょう。
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面倒だからと、下穴を開けずに直接ビス止めをしてしまうと木材が割れてしまう原因になります。
DIYでも、作品作りにこだわるのなら、下穴を開けるという工程は省くべきではないでしょう。
下穴を開けるときは、本来であればインパクトドライバーやドリルビット、プラスドライバーなどの工具が必要になります。
特に電動工具を用意するのは、なかなか難しいという方が多いのではないでしょうか?
そんなときは〝ドライバーセット〟の利用がおすすめです。
ドライバーセットは電動工具ではなく手工具ですが、ひとつの持ち手部分に、複数の先端工具を取り付けて作業することができます。
ドライバーセットに下穴を開けられるドリルビットが入っていれば、電動工具不要でビス止めが実現できます。
ビス止めは、部材同士をくっつける作業のことを言います。
ビスとは〝小さなネジ〟のことだと考えておくとわかりやすく、おおむね約1〜8mmの小さなネジです。
ビス止めは電動ドライバーなどの電動工具を使えば、効率的にスピーディーな作業、そして美しい仕上がりが可能です。
もちろん下穴を開ける工程を忘れてはいけませんが、下穴を開ける際も電動工具があればラクに作業できます。
様々な種類のビスがあるので、扱う部材や使用用途に合わせて自身に合ったビスを選びましょう。
今回ご紹介した5つの電動工具は、どの工具もビス止めが可能なモデルなので、本格DIYを楽しむ方にもおすすめです。
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