2024.05.03
【重要】ポータブル電源の寿命はどのぐらい?目安や長く使うためのコツを解説!
ポータブル電源の寿命の目安を知りたい!
ポータブル電源は購入からどのぐらい持つの?
ポータブル電源を長持ちさせる秘訣は何かある?
近くにコンセント・電源がなくても便利に電気を使えるのがポータブル電源です!
アウトドアシーンや車中泊、そして災害時などにも活躍してくれる便利なアイテムなので、近年、利用する人が急増しています。
スマホやタブレットはもちろん、各種小型家電なども快適に動作するため、これから購入を検討している人もいるのではないでしょうか。
そんなポータブル電源ですが、購入にあたって寿命はどの程度持つのかが気になっている人も多いようです。
そこで今回は、便利なアイテムであるポータブル電源の寿命はどの程度なのか、目安について解説しつつ、長く使うためのコツについても触れていきたいと思います。
これからポータブル電源の購入を検討している人、少しでも長く効率よくポータブル電源を利用したいと考えている人は、このページの内容を参考にしてみてください。
目次
まず、ポータブル電源の寿命の目安について解説いたします。
容量やモデルによって寿命が異なるポータブル電源ですが、大まかな目安について解説しますので、各項目を確認しましょう!
まず始めに、「そもそも寿命の定義とは何か?」という点について触れていきます。
これは人によって異なる部分ではありますが、ポータブル電源の寿命は基本的に「サイクル数」で示され、そして「充電の減りがかなり早い」段階を寿命と認識する人が多いというのが実情です。
ポータブル電源を0~100%まで充電することを「1サイクル」と数え、そのサイクル数がどの程度かが基本的な寿命とみなされます。利用方法や頻度によっては、多少前後することが「ポータブル電源の寿命」ですね。
新品を満充電して使用した場合と比較して、充電の消耗がかなり早く、約70~80パーセントの充電しかできなくなった場合は、「寿命がきた」と感じる人が多いです。
そのような状態になると、充電できる量が急速に減少してしまうため、全く使えなくなる前の段階で寿命だと判断する人が多いですね。
もちろん完全に使えなくなることを「寿命がきた」と認識する人もいますが、それ以前の段階で充電できる量が減少すると大変不便になり、新しいものに買い替える人が多いです。
ですから、基本的には充電できる量が70~80パーセントまで落ちてしまうことを寿命と考えておくと良いでしょう。
次に、一般的なポータブル電源の寿命の目安について解説していきます。
これは容量と同様に、「リチウムイオン電池の種類」にもよりますが、基本的には下記のような目安となります。
・三元系リチウムイオン電池…500サイクル~2,000サイクル
・リン酸鉄リチウムイオン電池…1,500サイクル~4,000サイクル
上記のようにリチウムイオン電池の種類により寿命の長さが異なるため、長く使っていきたいと考えている人は三元系ではなくリン酸鉄リチウムイオン電池のポータブル電源を選ぶことをおすすめします。
ただし、三元系リチウムイオン電池のポータブル電源でも500サイクル以上の製品が多いため、たまにアウトドアな趣味で使う程度であれば、三元系のモデルでも快適に活用することができるでしょう。
また、容量別のポータブル電源の寿命の目安についても解説してまいります。
以下に、有名なメーカーである「Jackery(ジャクリー)」のポータブル電源を例に、各容量別のサイクル数の目安をまとめてみました。
三元系リチウムイオン電池 | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
・240~1000Wh前後…約500サイクル ・1,500Wh前後…約800サイクル ・1,500または3,000Pro…2,000サイクル |
・300Plus…約3,000サイクル ・1,000または2,000Plus…約4,000サイクル |
上記のように、容量やモデルによってサイクル数が異なります。特に「Pro」や「Plus」などのモデルは、サイクル数が抜群に多い傾向にあります。
ちなみに、最近のポータブル電源はJackery製以外でも500サイクル以上の寿命を持つモデルが増えてきています。
そのため、知名度の高いメーカーを利用する場合は、寿命についてあまり気にせず、安定して使用することができるでしょう。
ここからはポータブル電源の寿命を伸ばすためのコツについて、わかりやすく解説していきます。
寿命を伸ばすために役立つ知識や、劣化を防ぐための注意点などについても紹介しますので、ぜひ各項目を見逃さずに実践してみてください。
まず、ポータブル電源の寿命を伸ばす方法として、最適なバッテリー残量の意識が挙げられます。
端的に言うと、充電時に「80パーセント」程度の充電量を意識することで、寿命面での長期間の利用が可能となります。
これはスマートフォンやタブレット、また、モバイルバッテリーでも同じことが言えます。
満充電になった後も充電し続ける状況は、バッテリーの劣化の原因となります。
さらに、バッテリー残量が0パーセントの状態で長期間放置する場合も、バッテリーの寿命を短縮する原因となります。
現在は、満充電状態を続けても劣化しにくいモデルも多いですが、バッテリーが満充電で充電し続ける、または残量0パーセントで放置するなど、バッテリーへの負荷・負担を避け、適正な残量を意識することで、長期間使用することが可能となります。
ただし、このあたりは意識しすぎると疲れてしまうので、バッテリー寿命への影響はある程度で考え、無理なく他の項目を実践する方が良いかもしれません。
次に、極端な低温・高温での使用は避けるのも大切なポイントです。
お分かりの方もいらっしゃると思いますが、バッテリーは熱に弱い特性があるため、極端な低温や高温はバッテリーの劣化を早めてしまいます。
ポータブル電源も、一般的なバッテリーの適正温度である「0度~40度」の範囲内で使用するのが賢明です。
温度が45度以上での利用は負担がかかりますし、またマイナスになるほど寒い環境での使用も負担がかかります。
季節によってはそのような環境で使うシーンも出てくるかもしれませんが、それは寿命を早める原因の1つであると覚えておいていただきたいです。
また、充電中に給電することは控えることも、ポータブル電源の寿命を伸ばすために大切なポイントです。
パススルー充電とは、「ポータブル電源への充電中に、他の機器へも接続して給電できる」機能で、満充電まで待てない場合には便利な機能だと感じる人もいるかもしれません。
しかし、ポータブル電源への充電中に他の機器への給電(パススルー充電)を行ってしまうと、充電しながら給電をする動作によって、バッテリーに負担がかかり、劣化を加速してしまいます。
最近のモデルでは劣化を抑えながらパススルー充電ができるタイプもありますが、できることならパススルー充電は控えるべきです。
基本的には、充電が完了してからポータブル電源を活用することが、寿命を伸ばすためのコツの一つだと覚えておいてください。
そして、最適な残量での保管は、見逃せないポイントです。
以前の項目でも「最適なバッテリー残量」についてお話ししましたが、長い間ポータブル電源を使わない場合、残量0パーセントで保管してしまう人も少なくありません。
しかし、バッテリーの残量が0パーセントの状態は、「過放電」などにより劣化を早める原因となりますので、こまめに充電することが大切となります。
とは言え、常に0パーセントにならないように意識するのは大変なので、しばらく使用予定がない場合は、「月に1度」程度のペースで充電すると良いでしょう。
そうすることで、バッテリーの極端な劣化を防ぎ、また、災害時などにポータブル電源を活用可能な状態を維持できます。
使用予定がない間も、最適な残量での保管を意識すると良いでしょう。
ワンシーズンに1度程度のペースならば手間に感じにくいとの意見も多く、忘れがちな方は、「最低でも3カ月に1度」のペースを意識しつつ、一種のメンテナンス感覚で充電を行うことをお勧めします。
最後に、保管場所にも注意することはポータブル電源の寿命に関わる部分ですので、覚えておいてください。
以前の使用時の項目で「温度」について解説いたしましたが、使用時と同様に、保管時も適正温度である「0度~40度」を意識するのがベストです。
特に夏場は、屋外より保管場所の方が高温になるケースもありますので、コンテナのような物置や倉庫は避け、室内でも40度を超えない場所で保管するのが理想的です。
また、寒冷地では冬場の気温が激しく下がるため、0度以下の場所での保管は避けたいところです。
一般的な住宅であれば、ある程度の広さのある「屋内の物置や納戸」などを利用するのが良いでしょう。
ちなみに、ポータブル電源も精密機器ですので、湿度の高い場所や埃が舞うような場所に保管すると、水分や埃が入り込み故障の原因となってしまいます。
可能な限り、そういった要素のない場所に保管されると良いですね。
これはシンプルなことですが、適切な保管場所での保管は寿命を延ばすことにもつながり、また故障やトラブルの原因を予防する意味でも役立ちますので、長期間使わない場合には「精密機器の適切な保管場所」に、大切に保管することをおすすめします。
ここからは、寿命の長いポータブル電源を選ぶメリットについて解説していきたいと思います。
先の項目では「ポータブル電源の寿命を伸ばすためのコツ」について解説してきましたが、大前提として容量やサイクル数の多い「寿命の長いモデルを選ぶメリット」についても触れていきたいと思います。
とりあえず安いポータブル電源を購入しようとする人もいますが、寿命の長いモデルを選ぶことで得られるメリットはとても大きいのです。
容量やサイクル数が多いモデルを選ぶことで、具体的にどのようなメリットを得るのかも詳しくご紹介していきましょう。
まず、寿命の長いモデル、つまりサイクル数の多いポータブル電源を選ぶメリットの1つとして、買い替えの手間が不要である点が挙げられます。
当然ですが、使用期間が長ければ頻繁に買い替えの必要がなくなるため、一度購入したモデルを長く使うことができます。
ポータブル電源を買い替えたことがある人なら分かると思いますが、品定めする際の手間はなかなか面倒なものです。
もちろん、選択肢の中から選ぶのが楽しいという人もいますが、それでもある程度の時間を要することでしょう。
まさに購入する段階で製品選びに悩む手間が再びやってきます。
そうした買い替えの手間から解放され、信頼のおけるメーカー製であれば、一度購入したモデルを「10年以上」も長く使い続けられることは、大きなメリットと言えます。
次に、ポータブル電源を長く使えば使うほどコストパフォーマンスが良くなるという点に触れていきます。
買い替えるよりも長く使うほど、トータルでのコストパフォーマンスが良くなります。
金額・寿命 | 1年あたりの計算値 |
20万円で5年寿命 | 1年あたり40,000円 |
30万円で10年寿命 | 1年あたり30,000円 |
比較するモデル・スペックにもよりますが、寿命が長いモデルを購入した方が最終的なコストが安くなるケースは意外と多いです。
上記はあえて高額なラインアップで、しかも毎週のようにアウトドアや車中泊などで頻繁に利用するケースで比較してみましたが、人によっては5万円や10万円のモデルを比較してみると良いでしょう。
また、数万円の無名メーカーのポータブル電源より、少し高価でも有名メーカーで保証もしっかりしているモデルを選んだ方が良いことは言うまでもありません。
意外にもこの点を考慮せずに購入してしまい、寿命が短かった場合やもう少し高いモデルを選べば良かった、有名メーカーを選べば良かったと後悔する人もいるのです。
そういったことがないように、寿命が長いモデルを長期間使うことで、コストパフォーマンスが大きく改善する点についても覚えておきましょう。
もちろん、災害用に備えたいなど頻繁に利用しない場合は、それほど充電サイクルの多いモデルを選ぶ必要はありません。従って、用途に合わせて選ぶことが大切です。
使いたいタイミングでスマートに活用できる、これも寿命が長いポータブル電源を選ぶメリットです。
久しぶりにポータブル電源を使用しようとしたのに、寿命によりまともに活用できない、そんな事態は絶対に避けたいものです!
バッテリーの持ちが悪くなっていたり、サイクル数が限界に近づいていたり、さまざまな理由で「使いたいタイミングで活用できない」というのはストレスを感じてしまうものです。
久しぶりのアウトドアシーンで活用したい場合に「思ったよりもバッテリーの減少が早い」などの場合は、途中で使いたい小型家電が稼働できないなんてこともあり得るでしょう。
また、災害時に活躍すると思っていたら、すぐにバッテリー切れになってしまった、なんて事態も避けたいですよね。
寿命が長いポータブル電源を選んでおけば、そもそものサイクル数に余裕があり、劣化もしにくいため、久しぶりに使う際でもスマートかつスムーズに活用することができるでしょう。
もちろん、長持ちさせるためには今回お話ししたようなポイントを実践しておくことが大切ですが、根本的な寿命が長いモデルを選ぶことで、使いたいタイミングで使えないようなリスクを大きく減らすこともできると覚えておいてください。
今回はポータブル電源の寿命の目安について解説し、さらに長く愛用するための寿命を伸ばすコツについても触れて参りました。
神経質にならなくてもよい部分もございますが、利用頻度が高い方ほど、今回の内容を実践し、ポータブル電源の寿命をさらに長持ちさせることをおすすめします。
特に「保管方法」に関しては、バッテリーの劣化の大きな原因になるため、保管場所に注意したり、メンテナンス感覚で月に1回程度の充電を行うと良いでしょう。
ポータブル電源は高価な商品と思う人もいるかもしれませんが、一度購入し適切に活用することで、10年以上使用することが可能なことは非常に多いです。
少しのコツを知るだけで、それを実践するかしないかで寿命に差が出ます。そのため、緊急時に便利なポータブル電源を長く愛用するために、今回ご紹介した内容をぜひ試してみてください。
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