2023.11.01
マキタのペン型インパクトTD021DSとTD022DSHXの違いは?スペックや特徴を一覧で比較!
マキタのペン型インパクトドライバーには、TD021DSとTD022DSHXの2つがあります。
前モデルのTD021DSと現モデルのTD022DSHXは、見た目がほぼ同じなので「何が違うの?」と感じている方が多いと思います。
先に結論を言うと、TD021DSとTD022DSHXはスペックや特徴が違うので、これから購入される方はよく違いを理解しておくと選びやすくなります。
今回は、マキタのペン型インパクトドライバーのTD021DSとTD022DSHXについて以下のことがわかる内容になっています。
・マキタのペン型インパクトドライバーTD022DSHXの特徴
・TD021DSとTD022DSHXの3つの違い
・TD021DSとTD022DSHXはどちらを買うべきなのか
・TD021DSが売ってない!どこで買えるの?
・TD021DSとTD022DSHXを選ぶ時の注意点
・マキタ以外のペン型インパクトドライバー
これからマキタのインパクトドライバーTD021DSとTD022DSHXの違いについて知りたいという方に役立つ情報になっているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
マキタのペン型インパクトドライバーは、現行モデルではTD022DSHXがラインナップしています。
前モデルTD021DSとの違いについて後述しますが、まずはマキタのTD022DSHXの特徴を3つご紹介いたします!
マキタのTD022Dは、無段変速に正逆転切替機能を搭載しているので、正転と逆転を切りかえて、右手でも左手でも使いやすくなっています。
そのため利き手を問わずに快適に使用することが可能となっております。
また本体を真っ直ぐ伸ばしたストレート時と、ピストル状に折り曲げた状態の2つの形状で使うことができます。
追い締めに便利な手締め機能が付いています。
TD022Dは、最大25N・mのトルクで締め付けられるだけではなく、手締めによる追い締めが可能になっています。
そのため、ある程度はペン型インパクトドライバーで締めて、仕上げに手締めで追い締めすることが可能です。
参照
屋内作業時は、光が届きにくい狭所での作業もあると思います。この場合に役立つのが、TD022Dに搭載されているLEDライトです。
広範囲を照射してくれるので、作業する手元を明るく照らしてくれます。
TD021DSでは青・白・黒の3色でしたがTD022DSHXではマキタのTD173DRGXなどで人気のあるオリーブの新色が登場しています。
TD021DS(廃盤) |
TD022DSHX(現モデル) |
|||
最大締付トルク | 22N・m | 25N・m | ||
回転数 | 0〜2,300min-1 | 0〜2,450min-1 | ||
打撃数 | 0〜3,000min-1 | 0〜3,000min-1 | ||
バッテリー | 1.0Ah | 1.5Ah | ||
本体寸法 (長さ×幅×高さ) |
227×42×144mm ※折りまげ時の場合 |
227×42×144mm ※折り曲げ時の場合 |
||
重量 | 0.54kg (バッテリ含む) |
0.55kg (バッテリ含む) |
||
作業量 | φ3.1×25mm | 約230本 | φ3.1×25mm | 約320本 |
φ4.1 ×45mm | 約45本 | φ4.1×45mm | 約65本 | |
価格 | 19,500円(税別) ※バッテリBL7010×1本 充電器DC07SA アルミケース プラスビット(2-45 2本) |
22,700円(税別) ※バッテリBL0715×2本 充電器DC07SB アルミケース プラスビット(2-45 1本) |
マキタのペン型インパクトドライバーには、前モデルのTD021Dと、現モデルのTD022Dがあります。
それぞれを手に取ってみると、見た目はほぼ同じです。
しかしTD021DとTD022Dはスペック上の違いがあるので、それぞれの違いをよく理解しておくと選びやすくなります。
↑TD021D
↑TD022D
TD021DとTD022Dのスペックを比べると、上記の表のような違いがあるので、まったく同じとは言えないんです。
ここからは、マキタのペン型インパクトドライバーTD021DとTD022Dの違いを3つ解説していきます!
TD021D (廃盤) |
TD022D (現モデル) |
|
最大締付トルク | 22N・m | 25N・m |
回転数 | 0〜2,300min-1 | 0〜2,450min-1 |
1つ目の違いは、前モデルのTD021DはM8高力ボルトを3秒間締め付けたときの最大締付トルクが22N・mでしたが、現モデルのTD022Dは最大で25N・mになっていて約10%向上しています。
最大トルクの向上にともなって、最大回転数が2,300min-1から2,450min-1へと約6%向上しています。
この違いによって、現モデルのTD022Dはより早く、より多く締め付けることができるようになっているので、作業効率がアップしているということです。
TD021DS (廃盤) |
TD022DSHX (現モデル) |
|
バッテリー | 1.0Ah | 1.5Ah |
2つ目の違いは、バッテリー性能が向上していることです。
前モデルのTD021DSは1.0Ahで、対応バッテリーがBL7010を使用していました。
一方で現モデルのTD022DSHXは、1.5AhのBL0715を使用しています。
後述しますが、これによって1充電あたりの作業量が向上しているにもかかわらず、充電時間は前モデルと同じ約30分で満充電になります。
しかしこの「約30分で充電する」という文言には、充電器の性能にも左右されます。
例えば旧型の充電器DC07SAで1.5Ahのバッテリーを充電すると、約40分で満充電できますが、DC07SBでTD021DSに付いている1.0Ahのバッテリーを充電すると20分くらいで満充電が可能です。
バッテリー性能と同じく充電器の性能も向上しているので、充電器もバッテリーに対応したモデルを選ぶようにしましょう。
TD021DS (廃盤) |
TD022DSHX (現モデル) |
|
作業量 | φ3.1×25mm 約230本 |
φ3.1×25mm 約320本 |
φ4.1 ×45mm 約45本 |
φ4.1×45mm 約65本 |
最後に3つ目の違いは、1充電あたりの作業量です。
上記の1充電あたりの作業量は、TD021DSは木ネジ、メラピでの作業で、TD022Dは木ネジ、ラワンでの作業時です。
前モデルのTD021DSでは、φ3.1×25mmの木ネジ締めが約230本だったのが、現モデルのTD022Dでは約320本と約40%向上しています。
前述したように、1充電あたりの作業量が向上していますが、前モデルと充電時間は同じ約30分なので、1充電あたりの作業量が増えています。
TD021Dのセット内容についても様々な種類があるのでご紹介していきたいと思います。
TD021DZ |
TD021DS |
TD021DSHSP |
|
バッテリー | ✖ | BL7010×1本 | BL0715×1本 |
充電器 | ✖ | 充電器DC07SA | 充電器DC07SB |
アルミケース | ✖ | ○ | ✖ |
小物入れケース | ✖ | ○ | ✖ |
参照
まず紹介するTD021DZは、バッテリーや充電器など何もついていない本体のみの商品となります。
参照
購入時にバッテリーも充電器も付いていないので「バッテリーや充電器は持っていてTD021Dの本体のみが欲しい!」と検討されている場合はTD021DZのご購入をおすすめします。
次に紹介するのはTD021DSというセット品です。こちらはバッテリーと充電器に加えて、小物入れケースもついたフルセット品となっております。
アルミケースと小物入れケースが付いているセット品になり、TD022DSHXを購入した際と同じく、工具を使用する際に必要なバッテリー(BL7010)が1つ、充電器(DC07SA)も入ったセット品になります。
購入後すぐに使えるので追加でバッテリーを購入するなど考える必要のないフルセット品となります。
最後にTD021DSHSPはバッテリーと充電器がモデルチェンジしたセット品となっております。
先程紹介したTD021DSのセット品はバッテリーが7.2Vの1.0AhのBL7010だったのがTD021DSHSPでは7.2Vの1.5Ah BL0715が入ったセット品となります。
充電器もDC07SAからDC07SBに変わっているため、1充電あたりの作業量は向上しつつ充電時間もTD022DSHXと同じ30分で満充電となります。
バッテリーのアンペア数が違うことによって締め付け本数の参考値も変化しています。
TD021DS (BL7010) |
TD021DSHSP (BL0715) |
TD022DSHX (BL0715) |
|
木ネジ | φ3.1×25mm 約230本 |
φ3.1×25mm 約350本 |
φ3.1×25mm 約320本 |
φ4.1 ×45mm 約45本 |
φ4.1×45mm 約70本 |
φ4.1×45mm 約65本 |
現行モデルのTD022DSHXもバッテリーはBL0715になっているのでTD021DSHSPの本体だけが潰れてしまってもバッテリーをそのまま使い回す事が可能となっております。
TD021DとTD022DとではBL0715のバッテリーを使用した時に木ネジを使用する作業量が多いのはTD021Dとなっております。
ですが先に比べているようにTD021DとTD022Dでは最大締め付けトルクや回転数に違いがあるので、作業スピードはTD021Dの方がやや劣ってしまいます。
ここまでTD021DSとTD022DSHXを比べると、締付けスピードやバッテリー性能、1充電あたりの作業量の違いがありました。
他には、TD021DSとTD022DSHXがそれぞれ得意なことというものがあります。
まずTD021DSは、木ネジのネジ締めを十分行えるスペックの持ち主なので、木ネジであれば5cm程度の長さまで打ち込むことが可能です。
スイッチの押し加減でパワーを調節することができるので、室内での軽作業で使い勝手の良さを実感できます。
一方で前モデルと比べるとハイパワーなTD022DSHXは、全体的にスペックが向上しているので木工の下穴掘りにも使うことが可能です。
パワーが上がっている分インパクトドライバーをいちいち交換しなくてもいいというメリットもあるので、交換の手間を省いて効率良く作業することができます。
マキタのペン型インパクトドライバーで、前モデルのTD021DSと現モデルのTD022DSHXの違いについてここまで解説してきました。
それぞれスペック上の違いや、得意なことでも違いがありましたが、正直これだけではどちらを選んだらいいのか分からないかと思われます。
ここからは、どういう作業用途で前モデルTD021DSと現モデルTD022DSHXを選べばいいのかを解説していきます。
趣味のDIY・日曜大工であれば前モデルのTD021DSがおすすめです。
前モデルは1.0Ahのバッテリーを使用していたので、1充電あたりの作業量がどうしても現モデルと比べると少なくなっていました。
しかし週末に日曜大工やDIYをするという方であれば、TD021DSのスペックでも十分作業することが可能です。
さらにTD021DSはコスト面では現行モデルよりも安いので、「たまに使うペン型インパクトが欲しい」という方におすすめです。
現行モデルTD022DSHXは、前モデルのTD021DSと比べて締付けスピード、バッテリー性能、1充電あたりの作業量が向上しています。
特に1充電あたりの作業量がTD021DSと比べると約40%向上しているので、仕事道具や本格DIYでマキタのペン型インパクトドライバーを使いたい場合は、現行モデルのTD022DSHXがおすすめです。
TD022DSHXは、1.5Ahのバッテリーを使用するので、1充電あたりの作業量が多いだけではなく、最大トルク、回転数共に頼りになるスペックが特徴です。
しかし価格面で見ると、現行モデルのTD022DSHXのほうがやや高いので、費用対効果で使用頻度が高いのであればTD022DSHXを、そこまで使用頻度が高くなければTD021DSを選ぶようにしてみてはいかがでしょうか。
現行モデルのTD022DSHXが販売されてから、前モデルのTD021DSは置き換わるように製造を終了したので、現在では廃盤になっています。
ここまで解説してきたことを踏まえてTD021DDが欲しいのに!と感じていた方は諦めなければならないのかと言われると、そんなことはありません。
フリマアプリやインターネットオークション、もしくは工具買取専門店でマキタのペン型インパクトドライバーの前モデルTD021DSを購入できるかも知れません。
フリマアプリやインターネットオークションでは、そのときに出品されている商品にもよりますが、廃盤された工具が出品されていることがあります。
今回ご紹介しているTD021DSは、もうマキタから製造も販売もされていませんが、以前TD021DSを使っていた人がさまざまな事情から不要になって、フリマアプリなどに出品していることもあります。
新品で購入するよりもコストを抑えて、何よりスマホやパソコンから購入できるので手軽です。
しかし気をつけなければならないのが、フリマアプリやインターネットオークションは個人間取引になるので、トラブルが起きやすいということです。
「購入した商品に付属品が付いていなかった」「商品画像にはなかった傷や汚れがあった」など、いざ商品が届いたら思わぬトラブルに見舞われることもあるということを覚えておきましょう。
工具を専門的に取り扱っているお店でも、中古のTD021DSが入荷することもあります。
また不要な工具があれば、購入する時に買取してもらうこともできるので便利です。
どの電動工具を購入するか悩んだら、工具の知識に長けたスタッフが対応してくれるので、あなたにぴったりの工具を購入することができます。
マキタのTD021DSとTD022DSHXを選ぶ時に、注意点が2つあります。
ここから詳しく解説していくのでぜひ参考にしてみてくださいね。
マキタに限らず、ペン型インパクトドライバーは高負荷がかかる作業には向いていません。
ペン型インパクトドライバーは、電圧やトルク数がインパクトドライバーと比べると低いので、高トルクが必要なボルトやナットを扱う作業が苦手です。
同様の理由で、鉄板への穴開けや、細くて小さいネジを締める作業も苦手なので、インパクトドライバーや電動ドライバーを用意するようにしましょう。
当店にペンインパクトドライバをお持ち頂く職種は電気工事士の方やDIYで少し使う方が多いですね。
TD021DSやTD022DSHXなどマキタの電動工具にはマキタ純正のバッテリーを使用しますが、Amazonや楽天市場を見てみると「マキタ対応品」としてコピー製品のバッテリーが出回っています。
マキタは2020年1月に「【非純正】リチウムイオンバッテリの事故が急増しています!」とコピー製品の危険性について警鐘を鳴らしています。
またマキタ純正ではないバッテリーを使用した場合に電動工具が故障した際は、適切なアフターサービスを受けられなくなるので、マキタ純正品のバッテリーを選ぶようにしましょう。
「マキタのペン型インパクトドライバーTD021DSとTD022DSHXの違いはわかったけど、TD021DSは廃盤になってるし、どうせならもっと選択肢を広げたい」
このような方におすすめのペン型インパクトドライバーがあります!
ここからはマキタ以外のペン型インパクトドライバーを3つご紹介いたします。
普通ボルト | M3mm〜M8mm |
高力ボルト | M3mm〜M6mm |
最大トルク | 25N・m |
回転数 | 0〜2,400min-1 |
打撃数 | 0〜3,000min-1 |
質量 | 0.58kg(バッテリ含む) |
ハイコーキのペン型インパクトドライバーWH7DLは、トリガ式無段変速スイッチを採用しているのが特徴です。
これによって、他メーカーのペン型インパクトドライバーと比べると、細かく回転数を調整することが可能になっています。
細かく回転数が調節できれば、なめてしまう可能性があるネジ締めも、絶妙な力加減で調節できるので作業の幅が広がります。
普通ボルト | M3mm〜M8mm |
高力ボルト | M3mm〜M6mm |
最大トルク | 25N・m |
回転数 | 0〜2,300min-1 |
打撃数 | 0〜2,600min-1 |
質量 | 0.50kg(バッテリ含む) |
パナソニックのEZ7521は、ビット部分とグリップ部分の2か所にLEDライトを搭載しているので、暗い場所でも明るく手元を照らしてくれるのが特徴です。
ネジ締め以外にも、2か所のライトをいかしてペンライトとしても使用できます。
普通ボルト | M3mm〜M8mm |
高力ボルト | M3mm〜M6mm |
最大トルク | 22N・m |
回転数 | 0〜3,000min-1 |
打撃数 | 0〜3,000min-1 |
質量 | 0.65kg(バッテリ含む) |
新興製作所は電動工具を開発・販売している会社で、これまでインパクトドライバーや電動ドライバー、電動ドリル、電動丸ノコ、チェーンソー、サンダーなどを販売しています。
新興製作所は業者向けの製品を開発しているので、シンプルな機能でデザインも洗練されているのが特徴です。
他メーカーと遜色のないスペックのペン型インパクトドライバーなので、安心して使用することができます。
マキタのペン型インパクトドライバーには、前モデルのTD021DSと現モデルのTD022DSHXがあります。
それぞれの違いは、
・最大トルクの違い
・バッテリーの性能の違い
・1充電あたりの作業量の違い
この3つの違いがあります。
またTD021DSは週末にDIYを楽しむ比較的に作業量が少ない方におすすめで、TD022DSHXはプロユースの方におすすめです。
ただTD021DSはすでにマキタでは廃盤になっていて、店頭での販売は在庫限りになっていますが、フリマアプリやインターネットオークション、工具買取専門店なら取り扱っているかも知れません。
前述も記載の通り、価格面で見ると、現行モデルのTD022DSHXのほうがやや高いので、費用対効果で使用頻度が高いのであればTD022DSHXを、そこまで使用頻度が高くなければTD021DSを選ぶようにしてみてはいかがでしょうか。
「TD021DSとTD022DSHXの違いがわからない」という方は、今回ご紹介したことをぜひ参考にしてみてくださいね。
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