2023.12.04
ペンチとニッパーの違いは?代用できる物やおすすめメーカー・製品10選も詳しく解説!
よく似た工具のペンチとニッパーは、同じ目的で使用できると考える方が多いですが、実は全く異なる工具なので、無理に作業してしまうと材料を破損させてしまう原因になります。
そこで今回は、「ペンチとニッパーの違いを知りたい!」という方に役立つ以下の内容を詳しく解説していきます。
・ペンチ、ニッパー、プライヤーの違い
・ペンチ、ニッパーがないときに代用できるものは?
・ペンチ、ニッパーのおすすめメーカー&製品10選
・これで使いやすい!ペンチとニッパーの収納アイデア
「ペンチとニッパーの違いを知りたい」という方に役立つ内容になっているので、ぜひご参考ください。
目次
ペンチとニッパーはとてもよく似た工具ですが、工具の構造や使用目的が異なる全く違う工具です。
作業用途に応じて適切に使用することで、快適な作業ができるようになるので、ここから解説するペンチとニッパーの違いを把握しておくようにしましょう。
ペンチとは、線材を刃先でつかんで曲げたり、刃の根元で切断したりする工具のことです。
ペンチの「くわえ部」と呼ばれる刃の先端部分は、内側がギザギザになっているのが特徴的で、細いものでもしっかりと挟むことができます。
くわえ部の下には切断用の刃がついていて、この部分を「ノーズ」と呼びます。
ものを挟んで柄の部分を握ることで、圧がかかって導線や鉄線などを簡単に切断できる仕組みです。
ペンチは、主に針金や導線のような線材を曲げる、切断する、はさむ、ねじる、引っ張る作業で使用する工具で、ペンチには4つの種類があります。
・標準ペンチ
・ラジオペンチ
・圧着ペンチ
・丸ペンチ
「標準ペンチ」はどのご家庭にもある最もスタンダードなペンチの種類で、銅線や鉄線の曲げ、ねじり、切断などであれば標準ペンチで十分です。
次に「ラジオペンチ」は、見た目は丸ペンチに似ていますが、滑り止めの溝や切断機能がついている工具です。
標準ペンチと同じように使うことができるので、幅広いシーンで活躍しますが、先端が細いのでやや力が弱く、ニッパー機能はあくまで補助的な役割になります。
3つ目の「圧着ペンチ」は、モノとモノを加圧によって接合する機能がついたペンチのことで、電気工事における電線と圧着端子の接合に使用されます。
最後に「丸ペンチ」は、先端に丸みを帯びたノーズが採用されている小さなペンチで、先の細いノーズは細かい作業に最適です。
そのため標準ペンチが使えないような、狭いスペースでの作業での加工に役立ちます。
線材の加工も簡単に行うことができて、曲げたり、ねじったりするだけではなく、ノ−ズに線材を巻き付けることで複雑な作業も可能です。
主に電気通信機器やラジオ、テレビなどの修理、配線や基板の組み立て、ハンドメイドや雑貨用の工具として使用されています。
ニッパーとは、電線や金属ワイヤーを切断するための工具です。
見た目はペンチとよく似ていますが、なにかをつかむ工具ではなく、あくまで切断専用の工具となります。
先端部の刃は、用途に応じてさまざまな形状のものが販売されていて、スタンダードなものは先端部が丸みを帯びていて、約2mm程度の太さの線を切断できます。
ニッパーの刃は「両刃」と「片刃」の2種類にわけることができて、両刃は両側が刃になっているもので、高い切断能力を持っています。
一方で片刃は片側にのみ刃がついているので、主にプラモデル製作やアクセサリーの加工、結束バンドのカットに最適です。
ニッパーの使い方もペンチ同様にシンプルで、ハサミのようにテコの原理で切断していきます。
柄の部分のグリップをしっかりと握り、切りたい電線や針金などを軽く刃先で挟んで、刃が切断したい位置に食い込んだら、グリップに力を一気に入れて切断します。
硬い材料を切断したいときは、刃の根元側で切断すると作業がしやすいですが、根元に刃が加えにくい場合は無理に力を入れると刃が折れてしまう可能性があります。
刃が折れたときに破片が目に入ると大変危険なので、必ず保護メガネを着用して作業するようにしましょう。
ニッパーは、以下のように8種類あるので用途に応じて使い分けることができます。
・スタンダードニッパー…一般的なニッパー
・強力ニッパー…刃が強化されているので硬い材料を切断できる
・精密ニッパー…パワーは必要ないけど緻密さを求めるときに最適な刃先が薄く尖った精密ニッパー
・プラスチックニッパー…樹脂部品やプラスチックを切断する専用ニッパー
・エンドニッパー…配線の他に、飛び出た釘の頭を切断することができるニッパー
・斜めニッパー(斜ニッパー)…直線状の刃がグリップに対して斜めに向いているニッパー
・皮むきニッパー…電線の絶縁被膜をはぎとることができるニッパー。線や針金の切断も可能
・キャッチニッパー…刃にワイヤーキャッチャー機能がついたニッパー。切断された切れ端を刃先でつまむつかむことができる
上記のように、ペンチよりもニッパーのほうが種類が豊富なので、作業に応じて適切なニッパーを選ぶことで快適な作業が実現します。
ペンチとニッパーの選び方等を紹介している動画がありましたので気になる方はご確認下さい!
ペンチやニッパーとよく似た工具で、「プライヤー」というものがあります。
プライヤーとは、ものをつかんだり挟んだりするための工具で、その他にも挟んだままひねったり、切断することも可能です。
これだけ見るとペンチやニッパーとの違いがわかりにくいですが、プライヤーは先端が大きくなっているので、大きなものを扱うのに適しています。
プライヤーは、ジョイント部分をスライドさせて開き幅を大きくできるようになっていて、扱う材料に応じて合う幅に合わせることができます。
「ペンチやニッパーが必要なのに忘れてしまった…」
この場合とても困りますよね。
この場合は、ペンチ・ニッパーそれぞれで代用できる工具があるのでご紹介いたします。
・ニッパー
・ハサミ
・ピンセット
・プライヤー
・ラジオペンチ
・爪切りの持ち手
・ウォーターポンププライヤー
・トング
・グリップ
上記のように、工具だけではなく文房具でもペンチの代用品として使用することができます。
これらの代用品ではさむ、はさんでひねるなどのペンチで行う動作ができるようになるので、万が一忘れてしまった、必要なときになくしてしまったことに気付いたなどの場合は参考にしてみてくださいね。
ニッパーがない場合は、爪切りで代用する方法があります。
ハサミでも代用できないことはないのですが、線や針金などを切断するときにハサミの刃を悪くしてしまう恐れがあるので、硬い爪を切る爪切りなら代用可能です。
爪切りであればコンビニでも取扱いが多い場合があるので、すぐに入手できますね。
さまざまなメーカーから、いろんなペンチとニッパーが販売されているので、「どのペンチ・ニッパーを選んだらいいのか分からない!」と悩んでいる方が多いと思います。
ここからは、ペンチとニッパーを製造・販売するおすすめメーカーと製品をご紹介いたしますのでぜひご参考ください。
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ドイツのヴァッパータールに本拠地を置く工具メーカーで、プライヤーやニッパー、プライヤーレンチ、絶縁工具の製造を手がけています。
そんなクニベックスのペンチ180mm 301180は、平材と丸材のグリップゾーンがあるので、幅広い用途で使用できるペンチです。
ソフトおよびハードワイヤー用の切刃付きで、入念な焼き入れ処理が施された刃の部分の硬度は約HRC60と高硬度です。
さまざまなシリーズがあるので、140mm〜250mmまで材料に応じて選ぶことができます。
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ビクターは1951年の創立以来、本日までペンチやニッパー、プライヤー、ラジオペンチなどの「握りもの」と呼ばれる工具を専門的に製造しているメーカーです。
ビクターのペンチ175mm 265A-175は、全長175mmのペンチで主に電気工事や金工作業、機械部品の組み立てに向いている強力なペンチになっています。
圧着機能付きなので、1.25〜3.5mmを簡易的に圧着することが可能です。
シリーズ展開しているので、175mmと180mmの2種類から選ぶことができます。
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石川県に本社を構える宮本鉄工は、食品機械や産業機械などの分野で、丸物や角物、長尺品などの形状をはじめ、素材では鉄やステンレスなど幅広い素材に対応した製品を製造しているメーカーです。
宮本鉄工の強力ペンチは、通常のペンチと比べて偏心テコ原理によってはるかに強力な切断能力に優れているのが特徴です。
特に電工関係の作業に適しているのでおすすめです。
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大阪府に本社を構えるホーザンは、自転車工具を専門的に製造・販売しているメーカーです。
ホーザンのペンチは第1/2種電気工事士技能試験推奨品に指定されていて、優れた切断力と耐久性を誇る実用的なペンチなのが特徴です。
硬度と粘り強さを引き出す、浸炭焼入を採用した刃は耐久性に優れているので長く愛用することができます。
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KEIBAは、株式会社マルト長谷川工作所が展開するブランドで、競走馬のように美しく洗練された、高い機能性を持った工具がラインナップされています。
KEIBAのハイグレードシリーズ ザ・ペンチは、可動部に砲金を採用しているので、たとえ錆びたとしてもなめらかな動きが可能です。
究極な円滑と、恐ろしいまでの耐久性を持つ強靱な構造になっているペンチなので、長く工具を愛用したい方におすすめです。
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全長180mmの強力型ニッパーです。
ジョイント部分には鍛造軸カシメを採用しているので、耐久性に優れているのが特徴になります。
最適な刃の位置と角度で、テコの原理を最大限まで発揮できるデザインになっており、少ない力で高い切断能力を発揮します。
ピアノ線であれば2.2mmφ、鋼線であれば2.7mmφを切断可能です。
140〜250mmまでのサイズを選ぶことができるので、用途に応じてニッパーを選びたいという方におすすめです。
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丸タイコ型の刃は強力に切断できるようになっているので、銅線や鉄線の切断におすすめとなります。
銅線であれば3.2mmφ、鉄線であれば1.9mmφを切断することができます。
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刃の部分の耐摩擦性と、耐久性に優れたプロ仕様のニッパーです。
スプリングが付いているので、少ない力で正確な切断が可能です。
薄刃タイプと、ツーコンポーネンツハンドルのモデルから選ぶことができます。
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老舗ペンチメーカーのフジ矢は、現在は東大阪に工場を構えています。
軽量で耐久性に優れているので、職人さんからDIY、ハンドメイド作家などの間で広く普及している定番ニッパーです。
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株式会社エンジニアは、元祖ネジ外し工具「ネジザウルス」でおなじみの大阪に本社を構える工具メーカーです。
エンジニアの強力ニッパーは、鋭い切れ味と耐久性に優れており、刃の部分の硬度はHRC60±4と高硬度なので、ハードな作業でも長く愛用することができます。
ペンチやニッパーは比較的小さな工具で、そのまま工具箱で保管するとごちゃごちゃとして探しにくく使いにくいという方が多いのではないでしょうか。
そこでここからは、ペンチやニッパーの収納アイデアを3つご紹介いたします。
KNICKS(ニックス)TOUGHBUILT TB-CT-34 小型電工ポーチ
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設備工事や電気工事の際に、ツールホルダーやペンチサックなど、ペンチやニッパーを入れて腰にぶらさげておける専用ケースに収納すればストレスなく持ち歩くことが可能です。
取り出しやすく、またしゃがんだり、前屈みの姿勢になったりしてもペンチやニッパーが飛び出ないようにボタンで固定できるようになっていれば、より使いやすいのでおすすめです。
TRUSCO(トラスコ) ツールロール 460X320 10ポケット TTR-450
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複数のペンチやニッパー、その他握りものの工具をまとめて収納したいという方は、ロールケースに入れて収納する方法がおすすめです。
たたんでコンパクトに収納できる他に、ポケット式ならペンチやニッパーに限らず、ドライバーやハサミなども収納することができます。
TRUSCO(トラスコ) プレート式プライヤーホルダ 黒 TPH-300A-BK
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金属、あるいはプラスチックなどでできた専用ホルダーを使用すれば、使いたいときにさっと取り出すことができます。
マグネットタイプなら、さまざまなところに貼り付けることができるのでより便利です。
ツールホルダーや、ペンチ・ニッパーフックなどの名称でも販売されています。
ペンチはものをはさんだり、はさんでひねったりする工具のことで、ペンチは針金などを切断するための工具です。
また、よくにたプライヤーは太い線をはさんだり、切断したりできる工具なので、使用する材料や作業用途に応じて適切な工具を選ぶようにしましょう。
もしペンチがない場合は、ニッパーや爪切り、ピンセットなどで代用することができる他に、ニッパーがない場合は爪切りで代用することができます。
ペンチやニッパーはさまざまなメーカーから、いろんな製品が販売されているので、もし「どのペンチ・ニッパーにしようかな…?」と悩んだら、今回ご紹介したおすすめ製品を参考に選んでみてはいかがでしょうか。
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