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2023.12.18

京セラとリョービの違いは何?今までの製品と今後についてもわかりやすく解説!

京セラとリョービの違いは何?今までの製品と今後についてもわかりやすく解説!

「京セラとリョービの違いについて知りたい!」
「リョービの電動工具は京セラ製になるの?」
「リョービが京セラに買収されたって本当なの?」

 

国内での電動工具シェア3位であり、多くの人から支持されるメーカーのリョービ、プロ仕様の電動工具はもちろん、ホームセンターなどで気軽に購入できDIYなどでも活躍してくれるモデルも多く、リョービ製の電動工具を愛用している人はかなり多いです。

 

そんなリョービの電動工具ですが、最近ではKYOCERA(京セラ)のロゴが入っていることがあり、疑問を感じている人もいるようです。

 

そこで今回は京セラとリョービは合併したのか、今後の電動工具に何か違いが出てくるのかなど不安を感じている人へ向けて、様々な視点から解説をしていきたいと思います。

 

京セラとリョービの違いがあるのか

まずは京セラとリョービの違いがあるのか、といった点について触れていきましょう。

 

電動工具として同じメーカーになったのか、リョービはどうなったのか、などの疑問を解消するため各項目で解説をしていきますので、ぜひ目を通してみてください。

 

パワーツール事業を京セラに譲渡した

まず結論から言えばリョービは京セラにパワーツール事業を譲渡した形になります。

 

2018年1月にリョービ株式会社がパワーツール事業の製造販売を行う新会社である「京セラインダストリアルツールズ株式会社」を設立して、同時に新会社の株式の80パーセントを京セラに譲渡しています。

 

そうしてリョービのパワーツール事業(電動工具やガーデン機器、清掃機器など)は、京セラグループが引き継ぐことになったのです。

 

ちなみに今ではパワーツール事業での製品は、京セラとリョービの2ブランド名で販売されていますが、今後は京セラブランドに置き換わっていくようです。

 

完全な会社の買収というよりは、いわゆる「部門事業譲渡」のようなイメージを持つとわかりやすいかもしれません、ですので2つの会社で工具の扱いの違いがあるというよりは、今後はリョービのパワーツール事業の製品を京セラブランドとして整理していく形となるようです。

 

プロ向け電動工具ブランドのKYOCERA

2020年の1月にはプロ向けの電動工具ブランドとして、KYOCERAが発表されました。既存のRYOBIブランドに変わるブランド名として発表されたKYOCERAは、製品名や外観カラーが異なる仕様として販売されていきます。

 

新ブランドであるKYOCERAは少しずつ展開されるようで、新たな電動工具や新カテゴリ製品展開は大きなものではなく、既存のRYOBIブランドのプロ向け電動工具をKYOCERAブランドとして置き換わるのがメインになるようです。

 

こういった違いからリョービと京セラの製品名や型番で不安を感じるかもしれませんが、根本的な製品・性能などは国内で大きなシェアを誇るリョービのものを引き継いでいるため、違いなどは気にせずに安心して活用することができるでしょう。

 

京セラのプロ用電動工具の動画がございますので是非ご参照ください。

 

既存のRYOBIブランドはどうなるの?

ここまでの内容で京セラとリョービの違いはそこまで大きなものではないと伝わったと思います。ですが、既存のRYOBIブランドはこれからどうなるのか気になる人もいるかもしれません。

 

先の項目ではプロ向け電動工具ブランドとしてKYOCERAが発表されたとお伝えしましたが、今まで多くの人から愛されてきたRYOBIブランドはどうなるのでしょうか。

 

実はKYOCERAブランドの展開は、プロ向けの印象が少し弱いRYOBIブランドに対するブースト戦略だと思われます。

 

今後はKYOCERAブランドとしてプロ向けの工具のイメージを前面に出し、その上でDIYや清掃ブランドとしての製品がRYOBIブランドとして進められるのではと言われています。

 

もちろんしばらくは既存のRYOBIブランドと並行した製品展開を行う予定のようなので、リョービの電動工具を愛用している人も違いがどうかなどは気にする必要はないでしょう。

 

カタログやパッケージなどにはKYOCERAとRYOBIの2つのロゴが並んで記載される製品も増えてきますが、製品的な違いがあるわけではないのでその点は安心してください。

 

リョービ(RYOBI)の電動工具が京セラの子会社化

ここからはリョービ(RYOBI)の電動工具事業が京セラの子会社化した背景などについて、わかりやすく解説してきます。

 

京セラとリョービに今後違いが出てくるのではないか、大きな違いが出た場合は愛用するメーカーを変える必要があるかなど不安を感じている人は、各項目に目を通してみてください。

 

リョービが京セラに譲渡した背景

まずはリョービが京セラに事業を譲渡した背景について触れていきましょう。

 

とは言え、ここまでの項目でも大まかな背景については触れてきましたので、要点をシンプルにまとめてチェックしていきましょう。

 

・リョービの日本電動工具事業を京セラへ売却
・リョービのパワーツール事業を京セラが引き継いでいく
・プロ向け製品をKYOCERAとして展開していく予定

 

ちなみに京セラはスマホメーカーのイメージを持っている人もいるかもしれませんが、欧米で大型の機械工具事業を展開したり工具系にもかなり力を入れている会社です。

 

そういった意味でもマキタ・HiKOKIに次ぐ国内3位のシェアを誇るリョービ、それが工具事業の拡大に力を入れている京セラへの譲渡・子会社化は、高品質な電動工具を利用するユーザーからも期待される事業となることでしょう。

 

RYOBI電動工具の修理サービスは?

今回はじめてリョービが京セラの子会社化(パワーツール事業の譲渡)を知った方の中には、RYOBI電動工具の修理・アフターメンテナンスがどうなるか不安を感じる人もいるかも知れません。

 

ですが、RYOBI電動工具の修理・アフターメンテナンスは、京セラインダストリアルツールズが行うと発表されているので安心です。

 

事業譲渡・合併・子会社化など今までの違いを感じるようなことがあると、どうしても既存のユーザーとしては不安を感じてしまうのは当然のことです。

 

ですが、RYOBI電動工具の修理・アフターメンテナンスは京セラインダストリアルツールズがしっかりと対応してくれるので、万が一なにかあった場合も安心して対応依頼をしていきましょう。

 

リョービの釣具事業は以前から上州屋へ

ちなみに以前もリョービが一部事業を別会社へ譲渡したことがあるのを知っている人も、もしかするといるかもしれません。

 

実はリョービは釣具事業(リールやボート)などを2000年の9月に上州屋へと譲渡して、釣具事業からは撤退をしています。

 

釣具のRYOBIブランド自体は残っていますが、製造・販売・アフターサービスは上州屋が行っている状態です。こういった一部事業譲渡などはリョービに限らず、どの業界でも珍しいことではありません。

 

そういった意味ではスパッと伸び悩む事業を譲渡するリョービは、先を見通す力のある企業と言えるかもしれません。

 

国外でのRYOBI電動工具

国内でのRYOBIブランドの電動工具とは別に国外でも展開されているRYOBIブランドの電動工具があります。

 

もともとは電動工具事業の世界進出をすすめていたリョービですが、その後の業績不振などにより数多くの事業を手放しています。

 

そのことについて公式のホームページにも記載ありますので下記に一部抜粋させていただきます。

 

1990年代のバブル崩壊による日本経済の失速は、リョービにも無関係ではありませんでした。
推し進めてきた拡大路線は期待したような成果が出ず、大きな痛手を負います。
2000年にリョービは「経営健全化計画」を発表。不採算事業を思い切って見直し、得意分野へ資源を可能な限り集中配分する方針を打ち出します。一部地域を除く海外パワーツール事業の譲渡。釣具・ゴルフ用品事業からの撤退。

参照:

『RYOBIホームページ』

2000年の「経営健全化計画」で海外工具事業の全てをTTI(Techtronic Industries Company Limited)に売却し、その後TTIはRYOBIブランドを国外で展開するライセンスを取得しています。

 

わかりやすく説明をすると国内でのRYOBIブランドと国外でのRYOBIブランドは同じブランド名ですが異なる企業・製品ということになります。

 

リョービと京セラインダストリアルツールズ

ここからはリョービと京セラインダストリアルツールズの歴史について、わかりやすく解説をしていきたいと思います。

 

電動工具事業ではブランド名の違いを気にせずとも良いリョービと京セラではありますが、各々どういった歴史があるのか豆知識として各項目に目を通してみてください。

 

リョービ株式会社とは

まずはリョービですが、もとは1943年に「株式会社 菱備製作所」として設立され、翌年からダイカスト製品の製造販売を開始しています。

 

その頃から「金型製作」から「後処理」まで、自社で行う一貫体制を確立していて、それは末永くリョービの強みとなっています。

 

そして1960年代にはその知識や技術力を活かし、印刷機器事業や建設用品事業、釣具事業やパワーツール事業にも参入を果たしています。ただ先の項目でも触れたように釣具事業、そしてパワーツール事業は譲渡する形となっています。

 

今では広島に本社を置き、国内7箇所の営業所、4箇所の工場を持ち、さらに国内9社、海外7社のグループ会社のグローバル企業、それがリョービ株式会社なのです。

 

釣具事業やパワーツール事業の譲渡や撤退、子会社化などでネガティブなイメージを持つ人もいますが、いくつもの事業を持っている優れた企業です。

 

今までのリョービ製品の特徴

ちなみにパワーツール事業、つまり電動工具メーカーとして親しまれてきたリョービ製品には、下記のように色によってわかりやすい特徴が存在します。

プロ用 緑色
DIY用 赤色
入門用 青色
園芸清掃用 黄色

 

このように初心者でも用途に合わせて選びやすくユーザーに優しい点も評価されています。

 

プロが愛用する製品や現場でバリバリに活用されるような電動工具は、わかりやすくプロ御用達の緑色として愛用者には知られています。

 

またお手軽な入門用は青色のエントリーモデルとして評価されていて、少し凝ったDIY用に使いたい人は赤色のモデルがスペック的にちょうどよいと多くのファンを獲得しています。

 

芝刈り機やチェンソー、ブロワ、高圧洗浄機などの園芸清掃用には黄色が使われており馴染み深い方も多いのではないでしょうか。

 

だからこそ京セラとの違いはあるのかと不安を感じてしまう人が出てきたようです。ただ今はそういった違いは気にすることはないので、安心してサポートも対応しているリョービの電動工具を使い続けて問題ありません。

 

京セラインダストリアルツールズ株式会社とは

最後に京セラインダストリアルツールズ株式会社についても触れていきましょう。

 

京セラインダストリアルツールズはリョービの電動工具などのパワーツール事業を引き継ぐ形の新会社として、2018年1月に設立された会社です。

 

リョービは新会社の株式の80パーセントを京セラに譲渡したことで、京セラインダストリアルツールズは京セラの子会社となりました。

 

本社は広島にあり、全国各地に京セラインダストリアルツールズのサービスステーションも備えているため、今後のリョービの技術などを活かした電動工具事業にも期待が持てます。

 

【補足】リョービで人気の電動工具の一例

補足としてリョービで人気の電動工具の一例について紹介していきましょう。

 

・インパクトドライバ
・集じん機
・芝刈り機
・チェンソー
・丸ノコ
・ポリッシャー
・高圧洗浄機
・充電式クリーナー

 

他にも私達の生活の利便性を高めてくれる便利な電動工具がリョービにはあります。

 

「充電式ヒートジャケット」などの便利グッズも人気商品の一つであり、電動工具を活用するシーンなどで活躍してくれるアイテムです。
※空調服で有名なブランド「バートル」のバッテリーも京セラ製品で高出力・高性能で非常に人気です。

 

京セラに譲渡されたあとも国内シェア3位のブランド力は健在であり、リーズナブルなモデルからプロ御用達のハイクラスまで、多くのアイテムが揃っています。

 

今後もリョービや京セラなどの名前の違いで敬遠するようなことはせず、品質に優れたリョービ製品を上手に取り入れ活用してみることをオススメします。

 

まとめ

今回は京セラとリョービの違いについて解説しつつ、会社の歴史などについても触れてきました。

 

リョービから電動工具などのパワーツール事業を事業譲渡として子会社した京セラは、国内外での販売強化を図りKYOCERAブランドとして展開していく予定です。

 

リョービ・京セラの両方の名前がパッケージなどに記載していると、何か今までとは違いがあるのかと不安を感じていた人も、詳細を知ることで安心できたのではないでしょうか。

 

アフターサポートなどもしっかりと対応するスタンスなので、リョービの電動工具愛用者も、今後KYOCERAブランドを使おうとしている人も、ブランド名の違いを気にせずに製品を愛用することができます。

 

今後も国内での電動工具事業で事業譲渡や子会社化などがあるかもしれませんが、いずれにしてもRYOBIとKYOCERAブランドの電気工具の発展に期待ができると考えている人も多いようです。

 

各々のブランド名での違いを神経質に感じる必要はなく、製品のスペックなどを重視して各メーカー・ブランドでの電動工具選びをするのがベストな選択だと言えるのではないでしょうか。

 

リョービ・京セラのどちらの名前であっても、または両方の名前が入っていたとしても、それらは気にせずに自分の用途にピッタリな「プロ・DIY・入門」などの基準を参考にしつつ、心から満足できる工具選びをしてライフスタイルに取り入れていきましょう。

 

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