2023.12.28
インパクトレンチとは?特徴や選び方、メーカーごとのおすすめモデルをわかりやすく解説!
「インパクトレンチとはどんな工具?」
「インパクトレンチの特徴が知りたい!」
「失敗しない選び方について教えてほしい!」
仕事用の工具としても家庭用の工具としても、様々なシーンで活躍してくれるインパクトレンチです!
少し調べるだけでも非常に便利な工具だとわかるため、これからインパクトレンチを購入しようとしている人も多いのではないでしょうか。
ですが、インパクトレンチにもいくつかのモデルがあるため、どれを選べば良いのか迷ってしまっている人も多いようです。
そこで今回はインパクトレンチとはどんな工具なのかといった基本的な部分から、その特徴や選び方などについてもわかりやすく解説をしていきたいと思います。
また定番のメーカーやおすすめモデルなどについてもピックアップして紹介していきます。
これからお仕事用に購入を検討している人、家庭での本格的なDIYなどで使いたいと思っている人などもぜひ当ページを参考にしてみてください。
目次
まずはインパクトレンチとはそもそもどんな工具なのか、といった点について触れていきます。
インパクトレンチとは簡単に言えば「六角ボルトを締緩」に活用する工具です。
独特の打撃機構で非常に高い締付トルクを実現していて、建築物へのボルト締結などの本格的なシーンで役立ってくれます。
鉄骨継手の組み立てや配管支持ボルト固定、足場組立をはじめ、建築で重要となるボルト締結で用いられる工具として重宝されています。
また業務シーンだけではなく自動車のタイヤ交換などに使用することもできるため、家庭でも役立つシーンはかなり多いものです。
さらにソケットレンチを付け替えることで対応するボルトサイズを変更することもできるため、様々な締め・緩めの場面で活躍してくれる工具なのです。
また家庭用のインパクトレンチは価格も非常にリーズナブルなため、タイヤ交換をはじめDIYなどにも活用しやすく、今では一般的な電動工具として人気があるのもインパクトレンチの特徴であり魅力だと言えます。
ハイコーキのインパクトレンチを使用して使い方を紹介している動画もありましたので是非参考にしてみてください。
ここからはインパクトレンチの種類について解説していきたいと思います。
また各々の特徴などについても触れていきますので、インパクトレンチを購入する前に各項目をチェックしてみてください。
まずインパクトレンチの種類の1つとしてAC電源タイプが挙げられます。
名前の通りコンセントに接続をして使用するタイプのインパクトレンチで、比較的出力が大きいモデルが多いのが特徴的です。
また後述するバッテリータイプのモデルと比較をすると価格がリーズナブルなモデルが多く、インパクトレンチの入門用としてもオススメな種類です。
電源コードが作業時に邪魔になることもあるかもしれませんが、バッテリータイプのように充電した分しか使えないような時間制限もなく、安定した作業が可能となります。
一般的なAC100V電源の他にも200Vを使用するモデルもあり、問題なくコンセントが接続できる場面や電源コードが邪魔にならないシーンであれば、このAC電源タイプがオススメです。
次に充電をして使用するバッテリータイプについてお話していきます。
バッテリータイプの特徴やメリットとしては、充電をしておけばどこでも使えるという点が挙げられます。
バッテリーがあるので重量が重めにはなりますがコンパクトなモデルも多いため、そこまで重量が気になることはないと思います。
また連続稼働時間も長めになってきているので、そこまで長時間の作業でなければ問題なく活用できるケースが多いです。
都度充電をするのが面倒に感じるかもしれませんが、AC電源タイプのインパクトレンチと比べるとコードがないため邪魔になるようなこともなく、乱雑な現場や狭い場所でもスムーズに使用することができます。
そこまで長時間の連続稼働を想定しないのであれば、バッテリータイプは非常に使い勝手が良いので、自身が利用する用途にあわせて選ぶのがオススメです。
※ただしバッテリー・充電器などが少し高額であることが多いため、AC電源タイプと比較をすると少々コストがかかってしまうデメリットがあると覚えておきましょう。
最後にエアタイプのインパクトレンチについて解説していきます。
エアタイプのインパクトレンチは特殊な種類に分類されていて、他のタイプとは異なり動力を内蔵しないコンパクトかつ高トルクな特徴を持ちます。
コンプレッサによる空気圧縮で作動する特性上、エア配管が常備されている整備工場やライン工場などで使用されるタイプとなり、一般的な家庭などでは利用されるタイプではありません。
その分、出力を求められるシーンや連続使用・可動が必要な現場などで重宝されるタイプのインパクトレンチなので、工場関係者の方々が導入をする候補となる種類だと言えます。
ここからはインパクトレンチの選び方について解説をしていきます。
購入時に注目するべきポイント、確認するべきポイントなどについて触れていきますので、インパクトレンチ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
まずインパクトレンチの選び方として、電源方式で選ぶ方法が挙げられます。
基本的には先に挙げた「AC電源タイプ」「バッテリータイプ」のどちらかから選ぶようになります。
※エアタイプはコンプレッサなど設備が必要となるため、一般的な選び方としては例外になります。
コンセントがある場所での活用、そして電源コードが気にならない利用シーンであれば、特に迷うことなくAC電源タイプのインパクトレンチを選べば問題ありません。
逆に出先や屋外で利用することが多い、また電源コードが邪魔になるためコードレスなインパクトレンチを求めている場合には、バッテリータイプのモデルを選ぶのがオススメです。
シンプルではありますが意外と購入後に「やっぱりあっちのタイプにしておけばよかった」と後悔する人も珍しくないため、自身の利用用途をイメージした上で、最適な電源方式のインパクトレンチを選ぶのがスマートな選び方だと言えます。
また対応ソケットを重視して選ぶ方法についても触れていきます。
インパクトレンチにはソケットを装着することができますが、ソケット径は6.3sqから25.4sqまでの5サイズが存在するため、使いたいソケット径に対応しているかは非常に大切なポイントです。
一般的に普及しているサイズは12.7sqサイズですが、用途次第では別なソケット径である場合もあります。この「ソケット径」で対応するボルトも当然変わってくるため、確認せずに購入してしまうとサイズ(インチ)が合わないと後悔する人もいるのです。
万が一にも使いたいソケット径に非対応なんてことがないように、インパクトレンチを購入する前にはしっかりと対応ソケットを確認してから購入するように注意しましょう。
最後に最大締付けトルクを重視する選び方について触れていきます。
最大締付けトルクとは簡単に言えばインパクトレンチの性能を示す数値であり、この数値が大きいほど締め付ける力が強くなります。
ただし本体サイズも比例して大きくなる傾向にあるため、最大締付けトルクの数値が大きければ良いというわけでもなく、自身の目的にあわせて最適な数値のインパクトレンチを選ぶのがオススメです!
ちなみに締付けトルクは測定に使っているボルトが太いほど大きくなるため、締付けトルクの数値はどのサイズのボルトを使用した数値なのかを確認した上で選ぶことも大切です。
家庭用で使用する場合はそこまで気にしなくても良い部分かもしれませんが、本格的に使用する場合や仕事で使用する場合などは最大締付けトルク軽視することなく、しっかりと数値を確認した上で購入するインパクトレンチを選ぶことをオススメします。
ハイコーキがインパクトドライバ、インパクトレンチ、アングルドライバの機体寸法にて【長さ×幅×センタ―ハイト】と表記されております。
ですがセンターハイトの部分ってなに?と思ったりしたことはありませんか?
ハイコーキが記載しているセンターハイトとは「壁際を締める時の距離」を差します。
言葉だけだと分かりにくいかと思うので、下記の画像をご覧いただければと思います。
画像の矢印部分のように壁からインパクトレンチのソケット部分までの距離の事をセンターハイトと記載されております。
ただしこれは装着しているビットやソケットによって若干の誤差が生まれるので注意が必要です。
また、カタログには「センターハイト」の表記をされているがハイコーキのHPにて製品情報には記載されていない物などもあるので、気になる場合はご購入の際に一度メーカーに問い合わせてみるのが良いでしょう。
ここからはインパクトレンチのメーカーやおすすめモデルの一例について解説をしていきましょう。
まずインパクトレンチのメーカーとしては下記のメーカーが有名です。
・マキタ
・ハイコーキ
・メルテック(大自工業)
・空研
特にマキタはインパクトレンチに限らず各種工具メーカーとしても有名ですので、ご存知の人もいるかもしれません。
マキタは非常に安定した工具メーカーなので、はじめてインパクトレンチを活用する人にも非常におすすめできます。また他にもいくつかのメーカーがありますが、特に上記のメーカーのインパクトレンチは好評なモデルが多いため、誰でも安心して利用することができるでしょう。
とは言えインパクトレンチのモデル選びに迷ってしまう人もいるかと思いますので、いくつかのおすすめモデルについても紹介していきたいと思います。
意外と「こんなモデルもあったんだ!」と思うようなモデルに出会えるかもしれませんので、ぜひ各製品について目を通してみてください。
本体寸法 (長さ×幅×高さ) |
151mm×79mm×235mm |
先端サイズ | 12.7sq |
最大締付トルク | 180N・m |
参照:
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まずは軽量かつスリムで使い勝手が良い「マキタ インパクトレンチ TW181D」について紹介していきます。
マキタの小型インパクトレンチの中でも比較的新しいモデルであり、18Vバッテリー込みでも1.4kgと非常に使いやすい軽量モデルと好評です。
最大締付けトルクも「180N・m」とスペック的にもかなり使いやすく、様々な用途で活躍してくれる便利なモデルです!
充電器やケース付きで一通りセットのモデル、もしくはソケット別売りなモデルがありますが、はじめての人は全てがセットのものを選ぶのが良いです。
安定のマキタ製だけあって非常に使いやすいモデルなので、本格的なバッテリータイプ(充電式)のインパクトレンチを探している人にオススメです。
本体寸法 (長さ×幅×センタハイト) |
177mm×221mm×28.5mm (BSL1415S装着時) |
先端サイズ | 四角ドライブ 12.7m |
最大締付トルク | 160N・m |
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次に家庭用としても使いやすい「ハイコーキ FWR14DGL」について紹介していきます。
このモデルは家庭用のタイヤ交換に特化したインパクトレンチとして高い評価を獲得しています。
インパクトレンチとしては非常に使い勝手が良く、幅19・21mmの薄口ロングソケットが付属している点もタイヤ交換に便利なモデルであり、家庭用インパクトレンチとして好評な理由です。
また簡単な整備作業などにも活用できるインパクトレンチでもあるため、家庭用に最適なモデルを探している人にとってオススメだと言えます。
本機寸法 (長さ×幅×高さ) |
229mm×91mm×289mm |
先端サイズ | 19sq |
最大締付トルク | 800N・m |
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また大型800N・mインパクトレンチなら「マキタ インパクトレンチ TW1001D」がおすすめです。
圧倒的なスペックで数多くの現場での活躍が期待できるマキタの大型インパクトレンチです。
3段階の打撃力切り替え機能、そして2灯式のLEDライトなど便利な機能も搭載されているため、応用のしやすさや使い勝手の良さも評価されています。
バッテリータイプ(充電式)の中でも非常にパワフルなモデルなので、様々なシーンで頼もしい働きに期待ができる優れたモデルです。
パワーがあり使いやすく、そして安定したモデルを探しているならば、「マキタ TW1001D」を活用してみることを強くオススメします。
機体寸法 (全長×高さ) |
280mm×261mm |
先端サイズ | 四角ドライブ 19mm |
最大締付トルク | 620N・m (63.2kgf・m) |
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そして中間クラスのモデルとして好評な「ハイコーキ WR22SE」についても触れていきます。
ハイコーキのWR22SEはパワーもかなりのものであり、AC電源式なので別途バッテリーなどを購入せずとも使うことができます。
また電源・負荷状態を常に検知してくれて、継ぎコード使用時などでも安定したトルクを発揮してくれる点も好評です。
アルミダイカストボディと二重構造ハウジングにより、本体の耐久性が非常に高い点から業務用のインパクトレンチとしても使いやすいのも嬉しいところです。
AC電源タイプでパワーのあるモデル、それでいて耐久性に優れたインパクトレンチを探している人は、「ハイコーキ WR22SE」をオススメします。
本体寸法 (長さ×幅×高さ) |
80mm×205mm×290mm |
先端サイズ | 12.7mm |
最大締付トルク | 250N・m |
参照:
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圧倒的にコスパに優れたモデルである「メルテック インパクトレンチ FT-50P」についても紹介していきます。
家庭用インパクトレンチ、DIY用のインパクトレンチとして好評なモデルであり、自動車のタイヤ交換などに使いやすいと好評です。
AC電源タイプなのでコンセント必須ではありますが、だからこそ圧倒的なコスパの良さを実現しています。また19mmと21mmのディープソケットが付属しているので購入直後から使用しやすく、作業しやすいグリップ部分も魅力的です。
コンセントが近くである場所でしか使わない、とにかく安いインパクトレンチがほしいと思っている人にとっては、圧倒的にリーズナブルなモデルである「メルテック FT-50P」は非常にオススメなインパクトレンチだと言えます。
全長 | 178mm |
先端サイズ | 12.7mm |
最大締付トルク | 450N・m |
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最後にエアーで使用する「空研 エアーインパクトレンチ KW19HP」についても紹介していきます。
1967年に創業された日本の企業でありエアーインパクトレンチを中心に様々なエア工具を制作されている会社です。
AC電源タイプやバッテリー型とは違いエアコンプレッサーは必須ではありますが、だからこそ最大締付けトルクも「450N・m」と圧倒的なパワーを発揮できるようになっております。
また重厚感があり耐久性がある為、壊れにくいところも魅力のひとつです。
軽自動車・乗用車のタイヤ脱着作業に最適で、整備工場、タイヤショップ等で使用される際はオススメとなっております。
今回はインパクトレンチとはどんな工具なのかといった基本的な部分から、種類や特徴、そして選び方について解説をしてきました。
AC電源タイプとバッテリータイプではそれなりの価格差がありますが、コンセントが近くにない場合、また場所を問わずに使いたいと考える人はバッテリータイプを選ぶのがオススメです。
逆に家庭用として使う、コンセントの近くでしか使わない場合であれば、リーズナブルなAC電源タイプを選ぶのが良いでしょう。
もちろんそれ以外にも選ぶ際に大切なポイントはいくつかありますが、今回解説してきた内容を参考にしつつ、自分にピッタリなインパクトレンチを購入してみることをオススメします。
一度インパクトレンチを使ってみると「こんなに便利で時短作業ができるのか!」と驚く人も多く、また自分の用途にマッチするモデルを選ぶことで、より効率的に各種作業を行うことができるようになります。
家庭用・お仕事用など様々なシーンで活躍してくれるインパクトレンチ、ぜひあなたにピッタリなモデルを選び、今後の作業シーンで上手に活用してみることをオススメします!
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