2024.04.18
インパクトドライバーの故障の原因や兆候とは?主な原因について徹底解説致します!
インパクトドライバーの故障の原因はなに?
インパクトドライバーの故障の兆候を知りたい!
インパクトドライバーは水濡れでの故障はあるの?
プロ用から個人向けのDIYに最適なモデルなど、多種多様なモデルが増えてきているインパクトドライバーです。
そんなインパクトドライバーは、さまざまな環境で使えるように、耐久度も意識して製造されています。
しかし、実は繊細な電動工具でもあるため、雑な使い方をしてしまうと故障の原因になることもあります。
そこで今回は、インパクトドライバーの故障の原因と、故障の兆候を見逃さないために重要なポイントについて、わかりやすく解説したいと思います。
インパクトドライバーを大切に使いたい人、故障して修理をするようなことがないように使っていきたい人は、ぜひこのページの内容をチェックしてみてください!
目次
それでは、インパクトドライバーの主な故障の原因について解説していきたいと思います。
主な3つの故障の原因について触れていきますので、故障防止のためにもしっかりと目を通していきましょう!
まず、インパクトドライバーの故障の原因として、バッテリーの故障が挙げられます。
インパクトドライバーが充電できなくなったり、動かなくなると、「本体が壊れてしまった」と真っ先に思う人も多いのですが、実はインパクトドライバー本体ではなく、バッテリーが故障しているケースもあるのです。
予備のバッテリーがある場合は、それを取り付けて動作確認をし、故障の原因を切り分けていくことが良いでしょう。
インパクトドライバーはさまざまな環境で使用されるため、バッテリーにもダメージが加わることがあります。
また、セルアンバランスと呼ばれる状態、つまりバッテリー内部のセルごとの電圧が崩れてしまっている状態は、バッテリーの過充電や過放電によりトラブルが起こる原因にもなります。
バッテリーの故障にはさまざまな原因がありますが、予備のバッテリーがあれば付け替えて動作確認をするか、故障の可能性があるバッテリーに膨らみなどの症状がないかを確認してみましょう。
次に、インパクトドライバーの故障の原因として、モーターが原因のケースについて説明いたします。
いわゆるモーター焼けと言われる症状ですが、これはインパクトドライバーのスペック以上の負荷をかけてしまった際に起こる故障です。
何らかの原因で負荷が大きくかかってしまう、または長時間の連続使用を何度も繰り返し続けてしまうと、インパクトドライバーに過度な負担がかかってしまい、モーター焼けが起こる可能性があります。
さらに、電圧降下が発生するとモーターが焼き付く可能性があります。
また、ベアリングの固着の放置などにも注意が必要です。
ちなみに、規格の合わないバッテリーを無理に使用して作業しようとすると、電圧降下が発生しますので、絶対に行わないでください。
インパクトドライバー本体から焦げた臭いがした場合には、モーター焼けが起こっている可能性がありますので、事故・トラブル防止のためにも修理や買い替えを検討し、モーター焼けを無視して使い続けることは控えてください。
最後に、スイッチやトリガーが不良で動かないケースについても紹介します。
・トリガーを引いても反応しない
・切り替えスイッチが反応しない
このような症状は、内部の配線が断線している、またはどこかで接触不良を起こしている可能性があります。
先ほど触れたようにバッテリーに問題がなく、それでもスイッチやトリガーが反応しない場合、それらが不具合・故障の原因であることが多いです。
このような症状が出ている場合は、しばらくして使えるようになったとしても、すぐに不具合や故障が再発する可能性が高いため、一度直ったからと言って放置するのは得策ではありません。
スイッチやトリガーが不良の場合、修理代は比較的安い傾向にありますので、修理専門店やメーカー、購入店などで早めに修理を相談することをおすすめします。
補足として、本体やパーツの破損についても触れていきましょう。
インパクトドライバーはさまざまな場所で使用することが多いため、場合によってはぶつけてしまったり、落下させてしまって本体に傷がついてしまうこともあるでしょう。
また、ぶつけた時の勢いが強かったり、落下時の落ち方(ぶつかるカ所)によっては、本体の一部が破損してしまうこともあるかもしれません。
最近のインパクトドライバーは耐久性も高まっているため、少しの衝撃程度であれば問題なく使用できるケースも多いです。
仮にぶつけてしまったり、落下させてしまった場合でも、外装が少し凹んでしまったり、欠ける程度で済むこともあります。
少々のへこみなどがあっても問題なく動作するモデルは多いので、トラブルなく動作するのであれば、そのまま使い続けるのも一つの選択肢かもしれません。
ただし、本体にへこみや欠けなどが出る程度の衝撃があった場合は、内部パーツが破損する可能性もあるので覚えておきましょう。
内部パーツが破損すると感電の原因になったり、モーターの不調につながることもありますし、ぶつけた部分がバッテリーであればバッテリー自体に不調が生じるかもしれません。
もし、本体が破損する程度の衝撃があった場合で、その後に不調が出るようであれば内部パーツの破損・不調の可能性も考えられますので、その場合はトラブル防止のために早めに修理・サポートに確認していただくことをおすすめします。
ここからはインパクトドライバーの故障の兆候を見逃さないためのポイントについてお話しします。
先ほどの項目でも原因と併せて注意点について触れましたが、ここからはより具体的に「故障の兆候」について解説します。
インパクトドライバーが必要なときに動かないで困ることがないように、またいきなり不具合・トラブルが発生して万が一けがをすることがないように、故障の兆候はしっかりと覚えておきましょう。
まず、故障の兆候として多いのが、「動作しないことがある」という症状です。
これは、バッテリーの不調や本体の内部パーツの破損、接触不良などが原因と考えられます。
この「動作しないことがある」という状況は、たまにしか症状が出なければ使い続ける人も多いですが、可能ならば早めに修理をすることをおすすめします。
動作しないという明確な兆候があるにも関わらず、気にせずに使い続けると、故障の原因となっている部分が悪化する可能性があります。
その結果、インパクトドライバー利用時のトラブルが発生する可能性があるだけでなく、修理代が高額になる可能性もあります。
したがって、この症状が感じられた場合は、一度メンテナンスや修理・確認を依頼することをおすすめします。
次に、インパクトドライバーが焦げ臭いと感じる場合、これも故障の兆候です。
前述した原因の項目でも触れましたが、モーターが焦げるほどの負担がかかっていて、焦げ臭いと感じる状態です。
また、既にモーターに不具合が生じているため、少しの利用でも焦げたような臭いがするほど負担がかかりやすくなっている、危険な状態である可能性もあります。
この兆候を感じた場合は、すぐに利用を中止し、購入店舗や専門店、あるいはメーカーに修理を依頼することをおすすめします。
万一のトラブルでけがをしたり、発火の原因となることは絶対に避けたいですね。
取り越し苦労だとしても、焦げたような臭いを感じた場合には、早めに修理・確認を依頼することを強くおすすめします。
パワーが弱くなった場合、これはインパクトドライバーの故障の兆候の一つです。
その原因としてはいくつか考えられますが、バッテリーの不具合が一つ挙げられます。
バッテリーが弱っていたり、保護停止機能が誤作動している場合など、さまざまな原因が考えられます。
また、モーター部分の故障や、内部パーツの接触不良など、他の多くの原因も存在します。
そのため、パワーが弱くなったとしても、それは決して軽視できない故障の兆候です。
そのまま使用し続けると、やがてはまともに使えないレベルまでパワーが下がり、動作しなくなることも考えられます。
もし、バッテリーの充電がされていないという単純なミスであれば問題ありませんが、原因不明でパワーが弱くなってしまった場合は、早急にインパクトドライバー本体の修理や確認をおすすめします。
そして、インパクトドライバーに異音がするということは、軽視できない故障の兆候です。
インパクトドライバーの使用中に普段とは異なる音がする場合、これは明らかに故障している可能性が高いです。
原因の多くはモーター内部に破損したパーツの欠片が混入したり、アンビル内部への異物混入などが考えられます。
仮に上記が原因である場合、そのまま使用を続けると、作業中に予期せぬ動きからケガやトラブルが起こる可能性もあります。
「異音」は明らかな故障の兆候であり、またパワーが弱くなるといった症状も併発している場合、絶対に使用を続けず、購入した店や専門店、またはメーカーでしっかりと修理や確認をしてもらいましょう。
最後に、軸が激しくブレてしまうケースについても触れていきましょう。
インパクトドライバーは回転・衝撃を与える電動工具ですので、使用時には多少のブレが発生するものです。
しかし、軸ブレが激しいと感じる場合、故障の兆候かもしれないということを覚えておきましょう。
この軸ブレは先端が四方に大きく揺れてしまう不安定な状態を指し、どちらかと言えば横ブレが大きいケースが多いでしょう。
インパクトドライバーは使用時に多少のブレが発生するため、この軸ブレを軽視してしまい「この程度は通常の範囲内だろう」と放置してしまう人もいます。
しかし、使用時に大きくブレてしまう軸ブレは、内部パーツの摩耗によって生じる隙間が原因となる可能性が高く、これは故障の兆候として捉えるべきです。
ちなみに軸ブレを放置してしまうと、さらに内部パーツが摩耗してしまい、症状が悪化したり、作業時に急激なブレや反動からけがやトラブルを引き起こす可能性もあります。
もし軸ブレが激しい、または大きいと感じた場合には、一度ビットの歪み・曲がりなどをチェックした上で、ビット・アタッチメントを交換して動作を確認してみましょう。
先端部分を交換して改善するようであれば、インパクトドライバー本体の問題ではありませんが、交換したとしても同じように軸ブレが激しい場合には本体の故障の兆し、あるいは既に故障している可能性が高いです。
その場合には早めに修理をしなければ大きなトラブルになる可能性があるため、リスクを回避する意味でも兆しを軽視することなく、まずは本体・先端部分のどちらに原因があるのかを確認しましょう。
ここからはインパクトドライバーの水濡れが原因となる故障について説明いたします。
先程は、代表的な故障の原因やその兆候について説明させていただきましたが、意外と見落とされがちな「水濡れ」による故障のケースも存在しますので、その点についても説明したいと思います。
まず、インパクトドライバーの仕様について語りますが、防滴対応のモデルも多いという点には注意しましょう。
近年、多くのインパクトドライバーのモデルが発売されていますが、パッケージなどをご覧いただくと、水に強いなどの表記があるモデルも見受けられると思います。
その際、しっかりとした防水対応のモデルもあれば、あくまで防滴レベルのモデルもあるという点にも注意が必要です。
防水と防滴とでは大きな違いがありますので、雨が激しい状況や、仕事で使用する場合などは、しっかりと防水対応のモデルを選ぶことが重要となります。
次に、インパクトドライバーが水濡れで故障してしまうケースについて触れていきましょう。
前述の項目でも防水・防滴についてお話しましたが、一時的に防滴モデルを雨天時の作業に使った場合、水濡れで故障してしまう可能性があります。
もちろん防滴でもある程度は水に強く作られていますが、大雨ではなく小雨を想定して作られているモデルが多いです。
そのような防滴対応のインパクトドライバーを大雨や土砂降りの時に外で使った場合、やはり水濡れでの故障は避けることが難しいでしょう。
基本的に水が内部に入りにくく、また内部に入り込んでも基盤に届きにくいような設計の防滴モデルですが、大雨などで本体がたくさんの水に触れてしまうと、水濡れのリスクが高まってしまいます。
この点についての防水・防滴の理解を誤ると、雨天時の作業で水濡れが故障の原因となってしまうため、使用するシーンや用途に合わせてインパクトドライバーのモデルを選ぶことが重要なのです。
注意点として「水の侵入に対する保護」についてはIP□1~IP□7までは機器に対して、使用せずに放置した状態で規定の高さや水量、水圧等をかけての試験となります。
機器を動かしている状態で該当する保護等級ではございませんので、先に述べたように認識はあくまでも使える程度で、使用を推奨するものではない事を覚えておきましょう。
下記に各等級の保護程度が分かる表をみつけましたので載せておきます。気になる方は確認してみてください。
参照:
最後に、水没してしまうと、防水モデルであっても故障してしまう可能性がある点について触れていきましょう。
防滴よりも水に強い防水モデルであっても、水没してしまうと故障の原因になることが多いです。
インパクトドライバーの利用シーンで一例を挙げるならば、大雨時に地面の水たまりに落としてしまった場合、「落下時の衝撃」も相まって内部に水が浸入する可能性があります。
また、池や川の近くで作業をしていて、何らかの拍子で水の中に落ちてしまうと、防水モデルであっても湿損の原因になる可能性があります。
一瞬の水没から拾い上げ、水気を取ることで、そのまま問題なく使用できることもあるでしょう。
ただし、防水を過信すると「落下の衝撃と水没(水の侵入)」によって故障する可能性がある、という点はしっかりと把握しておき、故障対策として水回りで使用する際には注意しながら作業を行うようにしましょう。
雨の日の使用に関して解説した記事もございますのでよければ合わせてご参照ください。
【初心者向け】インパクトドライバーは雨の日でも使える?注意するべき点について徹底解説!
今回はインパクトドライバーの故障の原因や兆候などについて解説をしてまいりました。
故障・トラブルに神経質になりすぎる必要はありませんが、やはり今回お話ししてきたような最低限の内容を知っておくだけでも対策を立てることができますね。
特に故障の兆候について知っておけば、万が一の症状の悪化を避けることができますし、ケガやトラブル防止にもつながることは間違いありません。
また、症状が悪化する前にしっかりと修理対応をしてもらえば、急に故障で使えなくなってしまい作業工程に遅れが出るなんてリスクも避けることができます。
人によって仕事現場で活用するか、DIYで活用するか、どのような利用シーン・用途で活用するかはさまざまですが、いずれの場合であってもインパクトドライバーの故障の兆候は軽視して良いものではありません。
自分のためにも、周りにケガやトラブルで迷惑をかけないためにも、そして加工物や素材を壊すようなことがないように、故障の原因や兆候について把握しておき、修理が必要だと感じたら面倒くさがらずに専門店や販売店、メーカーに修理依頼を出すようにしましょう。
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