2024.01.19
【情報まとめ】工機ホールディングス(HiKOKI)の売却についてわかりやすく解説
・工機ホールディングスの売却話はどうなってる?
・工機ホールディングス(HiKOKI)は今後どうなるの?
・工機ホールディングスの動向について詳しく知りたい!
今では様々な電動工具を開発・販売しているブランドとしてHiKOKIは高い人気を誇ります。当ページをご覧の方の中にも、そんなHiKOKIの電動工具を愛用している人もいるのではないでしょうか。
工機ホールディングスが展開する電動工具のブランドであるHiKOKIは、今では工具業界ではなくてはならない存在となっています。
ですが、そんな工機ホールディングス(HiKOKI)にはグループ離脱からの売却や買収話など、様々な不安な要素が度々話題に挙がっています。
HiKOKIを愛用している人からすると、そういった話は今後のブランドや製品の存続に関わるのではないかと不安を感じる人も多いようです。
そこで今回は工機ホールディングスの歴史や売却・買収に関する情報などについてまとめてみました。
工機ホールディングス(HiKOKI)の売却や買収、製品存続に不安を感じている人、または単純にブランドとしての歴史・流れについて興味があるという人も、ぜひ当ページを参考にしてみてください。
※当記事は企業動向や予測について保証するものではなく、情報提供を目的とした記事としてご参考ください。
目次
まずは売却・買収などで話題が挙がることがある工機ホールディングスとは何か、といった基本的な情報からお話していきましょう。
冒頭でも少し触れましたが工機ホールディングスは電動工具のブランドであるHiKOKIを展開する企業です。
元々は「日立工機」として日立グループの中で電動工具の製造や販売をしていたのですが、現在では日立グループを離脱して電動工具を中心に製造・販売するブランドとして国内外を問わず多くの支持を集めています。
※ちなみに工機ホールディングスは2017年3月に日立グループから離脱をしています。
インパクトレンチやインパクトドライバ、ヒートガンや各種ドリル、園芸工具としてのバリカンや草刈り機など様々な電動工具で愛用者が多いのが特徴的なブランドです。
比較的リーズナブルで使いやすいモデルから本格的なプロ仕様のモデルまで、様々な工具を取り扱っている点も評価されています。
ですが、日立グループを離脱する経緯、そしてその後の売却・買収がどうなるかなど動向を気にかける人が多い企業としても注目されています。
次の項目からはそんな工機ホールディングス(HiKOKI)の歴史を遡り、様々な流れについて触れていきますので、売却・買収などについて不安を感じている人や投資関係の情報として興味を持っている人も是非参考にしてみてください。
ここからは工機ホールディングス(HiKOKI)の歴史や売却・買収などに関する情報について触れていきましょう。
主な歴史を振り返りつつ、なぜ売却や買収などの情報が出てくるのかをシンプルにわかりやすく解説をしていきたいと思います。
まずは工機ホールディングスの成り立ちについて解説していきましょう。
工機ホールディングスはもともと明治43年創業の「東京瓦斯電気工業」だったのですが、昭和14年に日立製作所による経営権の獲得により日立グループの一員となりました。
そして同年に「日立兵器・日立航空機・日立工作機」への分割で日立グループの一員となった工機ホールディングス(前日立工機)は、昭和23年に企業再建整備法の出資によって現在までの電動工具製造事業がはじまったのです。
※下記の図で日立工機の成り立ちが書かれています。日立兵器が後の日立工機となります。
引用:
ちなみに日立製作所は日立工機をグループ企業としつつも、取得株式割合を33.4パーセント未満に抑えて「関連会社」にとどめていました。
その後2009年に緊急業績改善施策を日立製作所が掲げ、その際に日立工機の株式取得割合を50.1パーセントへ引上げを発表し「連結子会社化」を決定しました。
次に日立工機(工機ホールディングス)が日立グループを抜けるまでの流れについてお話していきましょう。
日立製作所の連結子会社として日立グループに属していた日立工機(工機ホールディングス)ですが、日立グループを抜けるタイミングがやってきます。
それは2016年に日立製作所が経営方針を変更して、その際に日立工機を含む各日立グループ内上場子会社は日立グループからの離脱が決定したのです。
新たな親会社として「米カーライル」などが関心を示していましたが、最終的には新たな株主として米国の投資ファンドであるKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)が経営を主導する形となりました。
参照:
ちなみにKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)による企業買収ですが、日立製作所が所持する50.1パーセントの株に加えて、市場の49.9パーセントの株も取得することとなり、100パーセントの株取得により完全子会社化となって「東証一部への上場廃止」が決まりました。
そして日立グループから離脱することになった日立工機は、当然日立製作所との関係が全て断ち切られる形となり、以降は日立ブランドが使用できなくなり日立製作所が持つ「特約店の販売ルート」も見直される形となったのです。
KKRによる企業買収から社名を新たに「工機ホールディングス」、ブランド名を「HiKOKI」としてからは、現在みなさんが知っている通り電動工具のブランドとして多くの人に愛されています。
一般ユーザーからすると日立ブランドからHiKOKIブランドに変わったことでの影響はそこまで大きいものではなく、修理サポートなども以前の日立工機の時代と同じように受けることが可能です。
ちなみにHiKOKIの由来については下記記事にて紹介しております。
→【工具屋監修】HiKOKI(ハイコーキ)の名前の由来とは?日立工機との違いは?
ただし先に挙げたような日立ブランドが使用できない点、そして特約店の販売ルートなども見直される形となってしまった点などは、工機ホールディングス(HiKOKI)としてはデメリットになる部分と言えるでしょう。
それでもユーザー側からするとそこまで大きな変化はないため、日立工機から工機ホールディングス(HiKOKI)になったとしても、優れた電動工具は変わらず多くの人に愛され続けているのです。
ここからは工機ホールディングスが売却されると言われている理由について解説していきましょう。
工機ホールディングスは売却・買収などのキーワードが出てきたり、一昔前まではそういったニュースやワードを見かけることが多かったのが印象に残っている人もいるかもしれません。
まず買収などのイメージが強い点についてですが、先にも挙げたように日立工機の時代からKKRによる企業買収により工機ホールディングス(HiKOKI)へと変化したことで、「工機ホールディングス=買収」のようなイメージが強く印象に残っている人も多いかもしれません。
また売却などについて度々話題に挙がるのは、KKRのファンド方針による部分が大きな理由の1つとなるでしょう。
KKRは買収後に経営改善を行っていくことで「企業価値」を高めて、株式公開や別な企業への売却をすることで利益を得るファンドです。
※KKRはPE(プライベート・エクイティ)ファンドと呼ばれる形態のファンドであり、株式公開や第三者への売却でキャピタルゲインを獲得する形式なので嫌な印象を持つ人もいるかもしれませんが、そこまで珍しい形式のファンドではありません。
ただし、株式公開や売却がファンドの方針であるため、工機ホールディングスも何らかの形で売却される企業と見られているようです。
ちなみにKKRからの買収直後に「20年度までに売上高2500億~3000億円、営業利益率10パーセント以上を目標」などの成長方針を打ち出しつつ、「最大500億円規模のM&Aを実施する」とアピールしていました。
ただ売上が横ばいの状態が続いてしまっているために、評価がそこまで高くなく、トータルでの経過が良くないために肝心の「売却」も難しいと言われているのです。
場合によっては工機ホールディングスの企業価値は買収以前よりも低下していると予想されることもあり、企業としての売却も難航していると見られています。
PE(プライベート・エクイティ)ファンドについて説明されている動画がございましたので是非ご参照下さい。
売却や買収などの「文字」で不安を感じてしまう人もいるかもしれませんが、工機ホールディングス(HiKOKI)は非常に優秀な製品を開発・販売しています。
特にユーザーからは18Vと36Vの互換性を評価され、他のメーカーから全ての電動工具をHiKOKIに乗り換えられるなどの話をよくききます。
日立工機からの技術力でモーターと言えば”日立”(現HiKOKI)と高い信頼を得られているブランドです。
電動工具のシェアの高い2社での比較も行っておりますので是非ご参照ください。
→【マキタVSハイコーキ】工具を買い揃えるならどちらがおすすめ?工具買取のプロが徹底比較
今回は工機ホールディングス(HiKOKI)の基本的な情報についてお話しつつ、その長い歴史や売却・買収などの話が挙がる理由についてもお話してきました。
どうしても買収や売却の話をニュースやSNSなどで見かけると、現在HiKOKIの電動工具を愛用している人は今後も製造・販売を続けてくれるのかと不安を感じる人も多いようです。
またHiKOKIの電動工具のサポートなども続けてくれるのか、別な電動工具のメーカー・ブランドに乗り換えをするべきなのかを真剣に悩んでしまう人もいるようです。
ですが、今回お話してきたように日立グループとしての「日立工機」から「工機ホールディングス(HiKOKI)」に社名やブランドが変更されたあとでも、サポート体制は充実していますし、製品自体も18Vと36Vのマルチボルト対応の製品など他社には無い良いものが開発され続けています。
もちろん当ページでは工機ホールディングス(HiKOKI)を企業として保証をするわけではなく、またファンドや売却などの流れなどについても否定をするわけでもありません。
ただ工機ホールディングス(HiKOKI)の製品は非常に使い勝手が良いモデルが多いため、売却や買収の話に変に不安を感じることなく、良い製品は良い製品として気兼ねなく選び愛用してみるのが良いのではないでしょうか。
先の項目でも触れたように工機ホールディングスの主な商品は非常に魅力的な製品で、それでいて多種多様なジャンルの製品を扱っているため、気になっている方は売却・買収の話などを気にすることなく気軽に素敵なモデルを愛用してみることをオススメします!
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