マキタのバッテリーを充電する充電器について

 

 

工具の充電器とは？

職人さんをはじめとして電動工具は現在は充電式工具が主流となっております。

 

そんな充電式工具の命ともいえるバッテリー(充電池)の充電を行う為に必須なのが充電器です。最近ではバッテリー技術の進捗により、リチウムイオン電池が主流になっています。

 

ですが、様々なメーカーがたくさんのモデルを作っているのでここで1点注意が必要です！

 

というのもリチウムイオン電池なのですが、各メーカーごとにほぼオーダーメイドのように設計されており、充電式工具ごとにサイズ、形状が異なるので、基本的には充電式工具に最初から付属する形になっております。

 

その充電器にはその充電式工具の電池だけがはまり、他の充電式工具の電池の充電には基本的にはまらないので使えないという事です。

 

充電式工具、充電器の購入を検討されているのであれば

■メーカー

■電圧の大きさ

■使用、購入予定のバッテリー形状や互換性

 

といった部分を確認して頂きご検討される事をオススメします。

 

 

 

マキタ充電器の種類

 

 

バッテリーの種類による注意点

バッテリーの種類として「リチウムイオンバッテリー・ニッケル水素バッテリー・ニカドバッテリー等」があります。

 

今お持ちになられているバッテリー・これからご購入予定のバッテリーとの互換性があるものをご確認ください。

 

電圧の種類は主に「40Vmax・18V・14.4V・10.8V・7.2V」があります。バッテリーをお持ちの方はバッテリ横に明記されている「○V-○Ah」がバッテリの電圧（V）・容量（Ah）になります。

 

バッテリー形状はスライド式・差込み式の種類がございます。形状によって充電器は大きく変わってくるので注意が必要になります。

 

バッテリーごとに使用出来る充電器

 

40Vmax 用 急速充電器

makitaの40Vmaxバッテリーを充電する際にはこの充電器が必要です。写真の充電器以外に2本同時に充電が出来る2口タイプのDC40RBという充電器もあります。

 

最近ではコードレスなクリーナーが人気もあり一般家庭でも使用されていたりと目にする機会も増えているかと思います。

 

18V→40Vmaxへ買替などされる際には、バッテリーだけでなく充電器も対応の物に変更していないと充電が出来ません。

 

18Vバッテリーを使用の商品からの買替や、新たに購入される際はセットになっている商品の購入をして充電器も対応の物を揃える事をオススメします。

 

14.4Vー18V 用 急速充電器

豊富なラインナップで人気ある18V充電式シリーズや14.4Vのバッテリーを充電出来るタイプです。

 

充電器によって細かな違いがありますが今販売されているものの多くは14.4Vと18Vを両方充電(一部例外あり)できます。

 

昨今販売されているインパクトドライバなどのセット品を購入された際に付属しているDC18RFであれば、14.4V～18Vの充電に対応した充電器となりますので目にすることが多いのではないでしょうか？

 

もちろん18V対応の充電器にもDC18RDのように2口タイプや更に倍の4口タイプのDC18SFも販売されております。現場の職人さんなどは多くの充電式工具を使う場合などに、バッテリーを2本、4本と同時に充電出来るタイプの充電器を使っているようです。

 

同じ電圧対応充電器でも注意が必要

同じ14.4Vー18V対応の充電器でもこちらのDC18SGというモデルの充電器には注意が必要です。

 

同マキタ社のホーム用電動工具と位置付けられた工具のバッテリーで、

■14.4V ・BL1411G・BL1413G・BL1415G
■18V 　・BL1813G・BL1815G

というモデルのバッテリーが存在します。

 

マキタ社では上記のバッテリーをライトバッテリーと称しており、こちらは同じ電圧のバッテリーではあるものの、先に述べている充電式工具とは別に、対応している充電式工具、充電器とバッテリーが異なるものとなっております。

 

写真赤丸部分の端子の違いから専用タイプの充電器が必要になるので注意が必要です。

 

7.2V、10.8V対応充電器

軽量ながらスリムで強力な電動工具が人気の7.2Vシリーズ。そのシリーズのバッテリー(差し込み式)を充電する為に使用するのがDC07SB、DC10WAという充電器になります。

 

中でも人気でお使いになっている方も多い工具で言えば、ペン型のインパクトドライバが有名ですね。

 

実用性も高い本格派だがコンパクトかつハイパワーで人気の10.8Vシリーズ。仕事でも趣味でも十分に使えるパフォーマンスが人気の10.8Vシリーズのバッテリーを充電する際にはDC10WA、DC10SAが必要です。

 

ただここで注意が必要なのは、スライド式、差し込み式が存在している点になります。

 

お使いの工具がどちらのタイプのバッテリーを使用しているのか？をよく確認して頂き充電器を用意していないと、バッテリーを充電したくても充電すら出来ないという事になってしまいますので必ず確認してください。

 

互換アダプタについて

写真のように互換アダプタといわれる本来ならば互換性のない充電器にアダプタを差し込む事で、充電を行う事が出来るようにする事が出来ます。

 

例えばADP10は40Vmax対応モデルの充電器の端子部分に差し込める作りになっており、この互換アダプタを使用することによって、先に紹介したDC40RAというモデルの充電器でも14.4Vや18Vのバッテリーが充電出来るようになります。

取り付け方も簡単で色々なバッテリーを使うという方には、販売されている金額も充電器に比べて安価なのでオススメです。

※互換アダプタは充電器での使用のみ可能です。

 

充電式工具本体には差し込みが出来ない仕様になっているのでご注意ください。

 

 

マキタ純正の充電器の種類について

DC40RA

40Vmax対応の工具セットを購入するとついてくるモデルです。

 

 

主要機能	モデル　DC40RA
入力電圧	単相交流　100V 入力周波数　50・60Hz
入力容量	310W
バッテリ 充電端子	出力電圧　直流40Vmax ※バッテリーフル充電時の電圧 出力電流　直流6A
USB電源端子	出力電圧　直流5.0V 出力電流　直流2.4A 形状　USB A型
対応バッテリー	BL4025・BL4040 BL4050F・BL4080F

 

DC40RB

現場などで大量に充電しないといけない場合に重宝する40Vmaxの2口充電タイプです。

 

パワーソースキットでのバッテリーセットや単品で購入する必要があります。

 

 

主要機能	モデル　DC40RB
入力電圧	単相交流　100V 入力周波数　50-60Hz
入力容量	625W
バッテリ 充電端子	出力電圧　40Vmax ※フル充電完了の約80％が完了した状態 出力電流　直流6A
USB電源端子	出力電圧　直流5.0V 出力電流　直流2.4A 端子形状　USB A型
対応バッテリー	BL4025・BL4040・BL4050F

 

DC18RF

最新モデルのインパクトドライバなど、現在販売されている工具のセットとして入っている充電器です。

 

主要機能	モデル　DC18RF
入力電圧	単相交流　100V 入力周波数　50・60Hz
入力容量	330W
バッテリ 充電端子	出力電圧　直流14.4-18V 出力電流　直流12A
USB電源端子	出力電圧　直流5.0V 出力電流　直流2.1A 形状形状　USB A型
対応バッテリー	14.4V　BL1430B・BL1460A・BL1460B 18V　BL1830B・BL1860B

 

DC18RC

DC18RFの旧モデルにあたる充電器です。

 

対応している電圧も多く多種類のバッテリーが充電できます。

 

主要機能	モデル　DC18RC
入力電圧	単相交流　100V 入力周波数　50・60Hz
入力容量	410VA
出力電圧	直流 7.2-18V
出力電流	直流 9A
対応バッテリー	B9017・B9017A・BH9020 BH9020A・BH9020B・BH9033B BH1220・BH1220B・BH1220C BH1233・BH1233B・BH1233C BH1415・BL1415N・BL1415NA BH1420・BH1427・BL1430 BL1430A・BL1430B・BH1433 BL1440・BL1450・BL1460A・BL1460B BL1815・BL1815N・BL1820B BL1830・BL1830B・BL1840 BL1850・BL1850B・BL1860B

 

DC18RD

現場の職人さんなどガンガン充電をしていかないといけない場合に最適な充電器です。

 

18Vのバッテリーを2本使用する工具のセットにも入っています。

 

主要機能	モデル　DC18RD
入力電圧	単相交流　100V 入力周波数　50・60Hz
入力容量	690VA
バッテリ 充電端子	出力電圧　直流 7.2-18V 出力電流　直流 9A×2
USB電源端子	出力電圧　直流 5.0V 出力電流　直流 1.5A 形状　USB A型
対応バッテリー	B9017・B9017A・BH9020 BH9020A・BH9020B・BH9033B BH1220・BH1220B・BH1220C BH1233・BH1233B・BH1233C BH1415・BL1415N・BL1415NA BH1420・BH1427・BL1430 BL1430A・BL1430B・BH1433 BL1440・BL1450・BL1460A・BL1460B BL1815・BL1815N・BL1820B BL1830・BL1830B・BL1840 BL1850・BL1850B・BL1860B

 

DC18SF

更に多くのバッテリーを同時に充電出来る4口タイプの充電器です。

 

まさに充電工具を多様する現場向けなモデルです。

 

主要機能	モデル　DC18SF
入力電圧	単相交流　100V 入力周波数　50・60Hz
入力容量	230VA
出力電圧	直流 14.4-18V
出力電流	直流 2.6A × 2
対応バッテリー	BL1415・BL1415N・BL1415NA BL1430・BL1430B・BL1440 BL1450・BL1460A・BL1460B BL1815・BL1815N・BL1820B BL1830・BL1830B・BL1840 BL1850・BL1850B・BL1860B

 

DC18SG

ホーム用電動工具向けのバッテリー充電が出来るタイプの充電器です。

 

ライトバッテリー用なので使い間違いに注意必要です。

 

主要機能	モデル　DC18SG
入力電圧	単相交流　100V 入力周波数　50・60Hz
入力容量	160VA
出力電圧	直流 14.4-18V
出力電流	直流 3.7A
対応バッテリー （ADP01～04）は 使用できません	14.4V　BL1411G・BL1413G・BL1415G 18V　BL1813G・BL1815G

 

DC07SB

7.2Vのバッテリー工具セットを購入した際についているモデルです。
充電器の形も小型で持ち運びも簡単です。

 

主要機能	モデル　DC07SB
入力電圧	単相交流　100V 入力周波数　50・60Hz
入力容量	43W
出力電圧	直流 7.2V
出力電流	直流 3.6A
対応バッテリー	7.2V　BL7010・BL0715

 

DC10WA

7.2V、10.8Vの差し込み式バッテリー用の充電器です。

 

10.8Vのバッテリーにはスライド式と差し込み式があるので注意が必要です。

 

主要機能	モデル　DC10WA
入力電圧	単相交流　100V 入力周波数　50・60Hz
入力容量	45VA
出力電圧	直流 7.2-10.8V
出力電流	直流 2.4A-1.6A
対応バッテリー	7.2V　BL0715 10.8V　BL1013

 

DC10SA

スライド式の10.8Vシリーズ対応の充電器です。

 

スライド式のバッテリーのみ対応のタイプになります。

 

 

主要機能	モデル　DC10SA
入力電圧	単相交流　100V 入力周波数　50・60Hz
入力容量	80W
出力電圧	直流 10.8V
出力電流	直流 5A
充電可能な バッテリーのセル数	3セル
対応バッテリー	BL1015・BL1020B・BL1040B

 

以上がマキタ社製品の代表的な充電器となります。

 

比較的皆様の目にする機会が多い充電器でも、電圧やバッテリーの種類、スライド式や差し込み式の違いからこれだけの種類がございます。

 

今後買い替えを検討されているのであれば、購入される際に充電式工具本体のスペック以外にもバッテリーを充電する充電器にも注目して頂き、今まで使っていた物でも継続してお使いいただけるのか？セットで一緒に購入するべきなのか？等も意識される事をオススメします。

 

充電器だけまた買わないといけない！とならないように気を付けて頂ければ幸いです。

 

 

 

 

純正品ではない互換品について

 

皆様がよく疑問に思う部分に、互換品で大丈夫なのか？とお考えの方も多いかと思います。そんなマキタ社製品ではない他社製品についてお話をさせて頂きます。

 

互換性の充電器とは？

購入する際の値段は安いですが他社製品には必要な部品が付属していない等の要因で正常に動作しないものが存在します。

 

例として純正品の充電器にはついている冷却ファンが他社製品にはついておらず、そのせいで使用中に充電器が熱くなりすぎてしまい、過負荷で止まってしまったり、最悪のケースではバッテリーや充電器から火が出てしまうこともあります。

 

充電器に限らず他社製品にはバッテリーも存在しており、こちらも同様に安価ではあるものの正常に動作しない物があります。

 

どちらもリスクがあり、他社製品を使用して純正商品が故障した場合、メーカー保証の対象外となります。

 

上記は一例であって、問題なく使える他社製品もあります。予め他社製品のリスクをよく理解したうえでご検討される事をオススメします。

 

 

まとめ

今回は人気メーカーのマキタの充電器の種類や、互換性、他社製品の存在について深掘りしてまいりました。

 

同じ電圧の対応モデルでも種類があり、知識として知っていると要らない出費を削減出来たりします。

 

また買い替えなどで今までお使いになっていたバッテリーや充電器がある場合には、次に検討される商品がそのまま使用できるものなのかに注目して頂き、失敗しない商品選びや工具のグレードアップに役立てていただければ幸いです。

 

購入する際に金額面での負担を減らしたい！っとそんな風に思う事は皆様あると思われます。

 

今回紹介した他社製品は安価ですが、リスクを知っておくべきだと思いますのでデメリットの部分も知って頂いた上での検討をオススメします。

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