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2023.12.21

絶縁ドライバーとは?通常のドライバーとの違いや選び方・おすすめ製品5選!

絶縁ドライバーとは?通常のドライバーとの違いや選び方・おすすめ製品5選!

電気を扱う作業をするときは、感電事故に気をつける必要があります。

 

気をつけると言っても個人でできることはある程度限られているので、専用の工具を使ってより高める必要があります。

 

そこでおすすめなのが「絶縁ドライバー」です。

 

今回は、絶縁ドライバーについて以下のことがわかる内容になっています。

 

・絶縁ドライバーとは?普通のドライバーとの違い
・絶縁ドライバーの正しい持ち方
・絶縁ドライバーの選び方
・おすすめ絶縁ドライバー

 

絶縁ドライバーについてこの記事だけでよく分かる内容になっているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

絶縁ドライバーとは?一般的なドライバーとの違い

一般的なプラスやマイナスのドライバーは知っているけれど、「絶縁ドライバーって何?」と感じた方や、これからお仕事で絶縁ドライバーを用意しておかなければならない方へ、ここからは絶縁ドライバーとは何なのかについて詳しく解説していきます。

 

絶縁ドライバーとは電気作業用ドライバーのこと

絶縁ドライバーとは、一般的なハンドドライバーに絶縁素材による皮膜を施した電気作業用のドライバーで、「電工ドライバー」とも呼ばれています。

 

電気作業時は、ときに通電状態で作業するケースもあります。

 

この場合に絶縁ドライバーであれば、身体への感電を防いで作業者の安全を守ることが可能です。

 

その他には、絶縁ドライバーは本体のサイズが通常のドライバーと比べて短いので、狭い場所でも届きやすいという特徴があります。

 

先端サイズはプラスドライバーで+2、マイナスドライバーで-6になっており、各種大きさがありますが、ほとんどのケースでこのサイズで対応可能です。

 

プラスドライバーは、電気作業時のねじ止め作業や増し締め、ボード開口時に使用することが多く、マイナスドライバーはねじ止め、簡易削り作業、電線外しに使用します。

 

このように絶縁ドライバーは、プラスとマイナスで用途に応じて使い分けられています。

 

絶縁ドライバーは、主に電力や通信設備の施工の他に、ソーラーパネルの施工、電気自動車の整備作業のような交流1,000V以下/直流1,500V以下の電力が加わる部品に使用されます。

 

絶縁ドライバーには国際電気基準(IEC60900)によって定義されていて、浸水や絶縁皮膜耐性、着火など規格で定められた各種試験をクリアした製品のみ販売されています。

 

絶縁ドライバーと一般的なドライバーとの違い・見分け方

絶縁ドライバーと一般的なドライバーの違いは、感電対策が施されているかどうかはもちろん、ドライバーの軸がハンドルを貫通しない非貫通型であることです。

 

通常のドライバーは、貫通型と非貫通型の両方が存在していますが、絶縁ドライバーは非貫通型のものが一般的です。

 

その理由は、貫通型は通電しやすいからです。

 

もちろん非貫通型であっても、絶縁皮膜が施されておらず、持ち手がゴムやプラスチックなど絶縁体でなければ感電事故を防げません。

 

そのため、電気作業時には必ず絶縁ドライバーを使うようにしましょう。

 

また、類似するドライバーに「安全貫通ドライバー」というものがあります。

 

安全貫通ドライバーは、セラミックボールで絶縁されているので「電気作業時に使えるかも?」と考える方もいるかもしれませんが、絶縁ドライバーではないので注意が必要です。

 

絶縁ドライバーの他に絶縁保護具も忘れずに

ここまで解説している記事を読んでいる方は、電気作業時にご自身や周囲への安全を十分配慮されている方かと思います。

 

しかしそれでも、電気周りの作業に対しては過剰なほどの安全対策が求められます。

 

絶縁ドライバーのような絶縁工具は、いわゆる「死にボルト(42V)」を超えるような電圧を扱うのであれば、絶縁ドライバー以外の保護具が必須です。

 

電気用ゴム手袋や絶縁衣、ゴム長靴などを用意して、使用前に劣化や汚れがないか、対応電圧などを確認してから作業しましょう。

 

まずは基本!絶縁ドライバーの正しい持ち方

絶縁ドライバーを使うときは、絶縁手袋や絶縁靴を装着のうえ使用します。

 

絶縁ドライバーのハンドル部分は、プラスチックやゴムなどの絶縁体であるとはいえ、完全に電流を通さないわけではありません。

 

そのため軸部分から感電する可能性もゼロではないので、安全対策を入念に行うことをおすすめします。

 

絶縁ドライバーは2段のコブ状になっていて、ドライバーの後ろに大きなボールグリップがあります。

 

このボールグリップを手のひらにおいて、5本の指で包むように握るのが正しい持ち方です。

 

細い軸の部分は感電の恐れがあるので、作業中は触らないように注意しましょう。

 

ちなみに、電気作業時は「絶縁ドライバーで壁にちょっとした穴をあけられたら便利なのに」と感じることがあると思います。

 

しかしほとんどの絶縁ドライバーが非貫通型なので、壁に穴をあけるハツリ作業はできません。

 

このポイントに注目!絶縁ドライバーの選び方

絶縁ドライバーはさまざまなメーカーからいろんなものが販売されているので、選ぶ時にとても悩む方が多いと思います。

 

そこでここからは、絶縁ドライバーの選び方を3つのポイントにわけて解説していきます。

 

先端の形状から選ぶ

絶縁ドライバーに限らず、ドライバーを選ぶのであれば必ず先端部分を確認しましょう。

 

プラスやマイナスの形状だけではなく、サイズ(番手)までよく見ておくのがポイントです。

 

プラスドライバーであれば、番手は0〜4番までありますが、回すことになるのが大抵2番適合のネジが多いので、2番の絶縁ドライバーを1本持っておきましょう。

 

また絶縁ドライバーの場合、マイナスネジの使いどころは減っています。

 

しかしながら、マイナスドライバーは汚れや錆びの掃除がしやすく、なめにくいので1本用意しておくと安心です。

 

特にプリント基板用の端子台ではマイナスが多いので、マイナスドライバーが必須です。

 

電気作業の際に小さなマイナスネジを使うことは少ないので、ほとんどが5mm程度になっています。

 

そのためマイナスドライバーそのものが先端刃幅6mmの商品が多いので、このサイズをそろえておけば幅広い作業に対応できます。

 

軸のタイプから選ぶ

INGCO 絶縁切替ドライバーセット HKISD1201

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絶縁ドライバーは非貫通型が主流ですが、貫通型や、差し替え型もないわけではありません。

 

非貫通型は、ドライバーの軸がハンドルの中程まで埋まっているので衝撃に対する耐久性はありませんが、前述しているように絶縁性が高く、安全に電気作業ができます。

 

貫通型は非貫通型と比べると絶縁性が低いですが、兼古製作所のアネックスが展開する絶縁ドライバーは、グリップエンドに絶縁体を使用しているので高い絶縁性と耐衝撃性を実現しています。

 

貫通型の絶縁ドライバーであれば、例えば錆びてしまって固着したネジも、ハンマーで後方を叩いて緩めることができるというメリットもあります。

 

最後にドライバービットを使う差し替え型は、ハンドル内部にビットをホールドする機構が設けられているのが特徴です。

 

差込口の形状と長さが合えば、異なる製品のドライバービットを使えるというのがメリットです。

 

プラスやマイナスだけではなく、トルクスや六角などにも使用できますが、ビットを装着する都合上、ややぐらつくというデメリットがあります。

 

付加機能で選ぶ

電気作業のなかでも、充電されている機器を扱う場合は、安全性を高めるためにマグネットや落下防止金具、軸カバーの3つの付加機能が搭載された絶縁ドライバーがおすすめです。

 

まず絶縁ドライバーのなかでも先端にマグネットを設けているものは、ネジに直接触れることなく取り出すことができます。

 

マグネットでネジとドライバー先端がくっつくので、誤ってネジを落としてしまうことがありません。

 

次に安全コードを接続できる落下防止金具つきの絶縁ドライバーは、高所で電気作業を行う方におすすめです。

 

作業ベルトと安全コードで絶縁ドライバーをつなぐことができるので、落下を防いで安全な作業が可能になります。

 

最後にショートを防ぐ軸カバー付きの絶縁ドライバーは、通常のハンドル部分だけが絶縁体になっている絶縁ドライバーとは異なり、金属の軸の部分まで絶縁素材で覆われているのが特徴です。

 

しかし軸カバーで覆うことで軸経が太くなってしまうため、小さなネジが穴の底にあると、カバーの段差でつっかえてしまいやすいというデメリットがあります。

 

悩んだらコレ!おすすめ絶縁ドライバー5選

先ほど絶縁ドライバーの選び方について3つのポイントを紹介しましたが、それでもどの絶縁ドライバーを選んだらいいか結論を出すのは難しいものです。

 

そこでここからは、おすすめの絶縁ドライバーを5つ紹介していきます。

 

ホーザン 電工ドライバー D332-100


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全長 200mm
先端形状 プラス2番
軸タイプ 非貫通型
機能 マグネット付き

 

プロ向け工具メーカーとして高い安心と信頼を得ているホーザンの絶縁ドライバーは、握りやすく滑りにくいクッショングリップを採用しており、精密なネジ回しをサポートしてくれます。

 

ドライバー先端は精密重視のためメッキ加工を施しておらず、マグネット付きで片手回しも可能です。

 

他にもホーザンの絶縁ドライバーにはマイナス6mmもあります。

 

兼古製作所 アネックス クイック電工ドライバー 1720

 

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全長 158mm
先端形状 プラス2番
軸タイプ 非貫通型
機能 マグネット付き
軸カバー付き

 

「アネックス」というブランド名で知名度が高い兼古製作所の絶縁ドライバーです。

 

絶縁ドライバーのなかでは全長が158mmとコンパクトなので、収納性や携帯性に優れていて、ハンドル部分も小さいので1回の回転角度が大きく、ネジを素早く回すことが可能です。

 

ドライバー先端にはマグネットの他に、軸カバー付きなので、電線が入り込んだ機器内部の作業時も安心して作業できます。

 

アネックスの絶縁ドライバーには、マイナス5mmやちょっとしたハツリ作業ができるたたける貫通型のものもあります。

 

マーベル 電工グリップドライバー MGD+2-150

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全長 250mm
先端形状 プラス2番
軸タイプ 非貫通型
機能 マグネット付き

 

マーベルも絶縁ドライバーを販売する有名メーカーのひとつで、精度に一定の評価を得ています。

 

焼き入れされた高精度の軸は、先端に錆びを防ぐブラックポイント加工を施しているので高い精度の作業が可能です。

 

全長が250mmと長いので、パーツ奥のネジに届きやすいのも嬉しいですね。

 

その他、マイナス6mmのものも販売されています。

 

PB SWISS TOOLS 8190-2-100

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全長 200mm
先端形状 プラス2番
軸タイプ 非貫通型
機能 軸カバー

 

PB SWISS TOLOOS(ピービースイスツールズ)は、高精度で豊富なラインナップが特徴的なスイスの工具メーカーです。

 

やわらかいエラストマー樹脂を採用しているので、滑りにくく指が痛まない操作性を実現しました。

 

ハンドル前方のガード部分は、軸との接触を防ぐことができる長い軸カバーを採用しているので、ショート事故の可能性を低くしているのが特徴的です。

 

AC1,000V・DC1,500Vまでの絶縁性能を持った高品質な絶縁ドライバーなので、1本持っておくと安心ですね。

 

サンフラッグ 電工用ドライバー No.6750

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全長 200mm
先端形状 プラス2番
軸タイプ 非貫通型
機能 マグネット付き

 

ドライバーを中心に販売しているサンフラッグは、工具メーカーを代表する老舗メーカーです。

 

絶縁ドライバーのなかでもNp.6750は軸カバーが長く設けられていて、安全性を高めているのが特徴です。

 

また、サンフラッグの絶縁ドライバーは、ハンドル工具に独自のでこぼこを施しているので、先端がプラスは隆起、マイナスならへこんでいるので、指でさわればプラスかマイナスかわかるようになっています。

 

まとめ

絶縁ドライバーとは、電気工事の際に使用する絶縁素材を採用したドライバーのことです。

 

絶縁ドライバーはさまざまなメーカーが、いろんなものを販売しているのでどれを選んだらいいか悩む方が多いですが、①先端の形状、②軸タイプ、③付加機能の3つからあなたに合ったものを選んでみましょう。

 

それでも「どの絶縁ドライバーを選んだら良いか分からない!」と悩んだら、今回ご紹介した人気メーカーの5つのを参考にしてみてくださいね。

 

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