2024.04.02
【便利】マルチツールとは?オススメの機種や選び方も分かりやすくシンプルに解説!
「マルチツールってどんなツールなの?」
「マルチツールは何ができるかを知りたい!」
「マルチツールのオススメ機種や選び方は?」
使い勝手の良い電動工具として高い評価を獲得しているマルチツール。
様々な作業を効率よく行うことができると評判が良く、使い勝手が良いと多くの人から親しまれるようになりました。
ですが、マルチツールを知らない人からすると、どんな電動工具なのかが気になる人もいるようです。
またマルチツールの購入を検討しているけれど、オススメ機種や選び方などで悩んでいる人も多いようです。
そこで今回はマルチツールとは何かといった基本的な部分から、人気の高いオススメ機種や選び方のポイントなどについても触れていきたいと思います。
マルチツールについて気になっている人は、ぜひ当ページを参考にしてみてください。
目次
それでは早速マルチツールとはどんな工具なのかについて解説をしていきます。
簡単に言えばマルチツールとは、ブレードの交換によって様々な作業に対応することができる電動工具です。
・切断
・剥離
・研磨
などなど複数の電動工具を揃えなければいけないシーンであっても、マルチツールがあれば全ての作業・工程に対応できるケースが多いです。
ちなみに通常の電動工具は回転運動や振幅運動によって作業を行いますが、マルチツールは「振り子運動による振動」で各種作業を行います。
だからこそ振動による「キワ切りや窓抜き」などにも適していて、手作業で面倒だと感じていた様々な作業がマルチツールでできるようになるのです。
そんなマルチツールは替えのブレードが材質・形状も様々で、木工・金属・タイルなど多くの素材に対して最適な作業を行うことができます。
そして回転工具にありがちな「キックバック・巻き込み」などのリスクも軽減できるため、安全性の高い電動工具としても評価されています。
ここからはマルチツールでできる3つの作業について深掘りしていきましょう。
「切断・剥離・研磨」といっても「どの程度まで対応できるのか」を確認したい人も多いと思います。
それぞれ具体例を挙げながら解説していきますので、自身の目的に対応しているかを確認していきましょう。
参照
まずマルチツールで行う切断について解説をしていきましょう。
切断用のブレードを取り付けることで、木や金属などを切断することができる便利な電動工具であるマルチツールです。
それ以外にも床や石膏ボードの穴あけ、銅管(金属管)の切断、クギやネジの切断などにも対応させることができます。
いわゆる「角切り抜き・窓抜き・キワ切り」などの作業を行うことができるので、非常に便利な電動工具として活用することができるのです。
また窓抜き作業を行う場合、セーバソーなどと比較すると小型で使いやすいメリットなどもあるため、小さな穴を空けたいシーンなどでも活躍できます。
ブレードを交換することで様々な素材・作業に対応することができるので、色々なDIYをしたいと考えている人にもピッタリな電動工具だと言えます。
ただし丸のこ・レシプロソーなどと比較をしてしまうと、切断能力は劣っているので「連続した大きな素材の切断」などの用途では専用工具を選んだほうが良いかもしれません。
参照
次にマルチツールの剥離について触れていきましょう。
この「剥離」についてはイメージしにくい人もいるかもしれませんが、意外と使ってみると便利だと好評な機能でもあります。
一般的に剥離作業に使う工具は剥離機(クリーパー)をイメージする人が多いと思いますが、マルチツールでも剥離ブレードを使うことで接着剤やシーリング材などの隔離が可能になります。
そしてマルチツールの場合は他の工具とは異なり「振動での作業」となるため、スクレーパータイプのブレードを活用することで、素材を傷つけずにスマートな剥離を実現します。
硬化した接着剤やボンドの除去、シーリング材の除去、そしてコーキングやシーラー材除去など地味に面倒な作業も、マルチツールがあればスピーディーに行うことができます。
ちょっとしたお手入れや大掃除、DIYや簡易的なリフォームなどのシーンでも役立つ剥離機能ですので、それらの作業を効率化したい人はマルチツールを導入してみるのも良いと思います。
参照
最後にマルチツールでの研磨についても解説していきます。
マルチツールはブレードを交換することで、ディスクグラインダーと同じように研磨作業を行うことができます。
基本的な使い方はディスクグラインダーとほぼ同じですが、マルチツールは独特のブレード形状のため「角やスミまで丁寧に研磨」をすることができるのです。
また振動による研磨という特性があるため、削りすぎる心配もなく初心者でも比較的安定した研磨が可能になります。
そしてタイルの切込み作業などもディスクグラインダーより粉じんが飛び散らない特徴があるため、清掃の手間も少なくできる利便性も評価されています。
タイルの切込みやタイル目地の削り取り、木材の粗削りなど様々なシーンで活躍できるため、研磨作業を行う予定がある人はマルチツールを導入してみるのもオススメです。
ここまで解説してきたように様々な作業を行うことができるマルチツールですが、肝心の選び方で悩む人も多いようです。
選ぶ基準はいくつかありますが、下記に多くの人が選ぶ基準とする項目、選び方について挙げていきましょう。
・AC電源式 or 充電式
・プロ仕様 or 家庭用
・有名メーカー or マイナーメーカー
上記は一例ではありますが、組み合わせて考えることで自分なりのマルチツール選びに役立つと思います。
「とりあえず試したいのでメーカーは問わずに、家庭用のリーズナブルなAC電源式を選ぶ!」
「安定して色々と使いたいので有名メーカーを選び、家庭用で場所を問わず使える充電式!」
「本格的なDIYや仕事でも使うので、有名メーカーのプロ仕様モデル(充電式)を愛用していく!」
人によって用途や予算、選び方など様々だと思いますが、「AC電源式 or 充電式」や「プロ仕様 or 家庭用」は失敗しないマルチツール選びとしても大切な要素ですので、そのあたりも含めて自分にピッタリなモデルを選ぶのが良いと思います。
また当ページでは後述するオススメ製品なども選ぶ基準の参考になると思いますので、あわせて目を通してみてください。
ここからはマルチツールの使い方の一例について解説していきたいと思います。
様々な用途で使えるマルチツールですが、いくつかの使用例をチェックすることで、自分が使うシーンをイメージできるようになるでしょう。
まずは気になる人が多いであろうマルチツールのブレード装着方法について触れていきます。
今回は定番のマキタのマルチツールTM41Dで解説をしていきましょう。
※モデルによって少し装着方法が異なるケースもあります。
参照
・本体上部のレバーを持ち上げる
・固定用のピンが外れるので取り外す
・マルチツール用のブレードを取り付ける
・取り付け後にピンを押し込みレバーを戻す
・場合によっては作業に合わせて角度を変える
繰り返しになりますが工具のモデルによってブレードの装着・着脱方法などは異なります。
例えば10.8Vの充電式マルチツールでは六角レンチが必要になってくるものが多いです。
上記で例に出しているマキタのTM41DやTM52Dなど、工具レス(専用工具不要)で簡単にブレードを交換できるモデルが多いです。
その分しっかりとブレードが固定されているかを確認する必要がありますが、複数の作業を行いたい場合などは非常にスムーズなブレード交換が可能になります。
ブレードに関しましては「マルチツールの替刃の種類を解説!用途にあえわせたオススメの替刃も紹介!」のほうで詳しく解説していますのでよければご参照ください。
また海外市場だと、各メーカーが独自のマルチツールブレード展開を行いメーカー毎にブレードの形状が異なるため購入時には注意が必要です。
意外とマルチツールのブレード交換が面倒だと思う人もいるのですが、実際には非常にシンプルに交換が可能なのです。
「切断・剥離・研磨」の各種作業、これらを名前の通りマルチに活躍してくれるツールとして使うことができるので、複数の用途・ブレードを検討している人も手軽に安心して利用することができるでしょう!
またマルチツールの使い方の一例として、「窓抜き切断」をする方法について解説していきたいと思います。
シンプルな工程を挙げていきますので、実際の作業シーンをイメージしながらチェックしてみてください。
・窓抜きしたい素材を固定する
・電源を入れブレードを押し付ける
・四角形になるように押し付けていく
・四方に切込みを入れて穴を開ける
・サンドペーパーに付け替えて研磨する
最後に研磨するかどうかは素材や用途によってわかれるところだと思いますが、電源を入れて窓抜きしたい部分にブレードを押し付ければ、スムーズに切断をしていくことが可能です。
振動で切断をしていくマルチツールなので余計な力を入れる必要もなく、だからこそ変にブレたりズレたり歪んだりすることなく、綺麗な窓抜きを実現することができるのです。
電動工具に慣れていない人もスムーズに窓抜きができ、コンパクトだからこそ細かな作業にも向いているのがマルチツールを利用するメリットなのです。
他にもブレードを付け替えて非常にシンプルに各種作業を行うことができるので、「切断・剥離・研磨」の用途で使える便利な電動工具を探している人は、マルチツールは非常に頼りになる電動工具となります。
ここからはマルチツールの中でも特にオススメな製品をピックアップしてきたいと思います。
いずれも使い勝手がよく、初心者から上級者まで使いやすいモデルですので、各モデルの特徴とあわせて参考にしてみてください。
有名メーカーから選ぶ場合は、「マキタ(Makita)・ハイコーキ(HiKOKI)・ボッシュ(BOSCH)」の3つのメーカーがオススメです。
本体寸法 (長さ×幅×高さ) |
322mm×95mm×126mm |
振動数 |
10,000~20,000 (min⁻¹) |
振動角度 | 左右1.8° (計3.6°) |
参照:
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まずはマキタの充電式マルチツール TM52Dについて紹介していきましょう。
電動工具を製造・販売で業界最大手であるマキタ製のマルチツールであり、非常に使い勝手の良いモデルと好評です。
TM52Dはブレードの中でも最上位のブレード、スターロックマックスに対応していて、確実なブレード保持機構、そして優れた作業能力を実現している人気モデルです。
現行のOIS規格のブレードには対応していない点には注意が必要です。
もちろん充電式なので煩わしいコードもなく、どんなシーンでも活躍してくれる頼れるマルチツールです。
さらに「二重ハウジング・クッション・制御ダンパ」の3つの振動構造によって低振動を実現しています。
振動が少ないため手元のブレも気にならず、初心者でも安定した切断や長時間の使用が可能になります。
他にも工具レスで簡単にブレードを交換できたり、握りやすいグリップなど初心者から上級者まで使い勝手の面で満足できる点も見逃せません。
初めてマルチツールを手に取る人にもオススメできるスペックなので、充電式で使いやすいモデルを探している人はマキタの充電式マルチツール TM52Dを試してみることをおすすめします。
本体寸法 (全長×高さ) |
307mm×122mm (マルチボルトバッテリー 装着時) |
振動数 通常モード (ダイヤル1~5) |
6,000~20,000 (min⁻¹) |
振動数 オートモード (ダイヤルA) |
15,000⇔20,000 (min⁻¹) |
振動角度 | 3.2° |
参照:
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マキタ同様に電動工具業界で大手のHiKOKI(ハイコーキ)のCV18DBL、こちらもオススメできるマルチツールの1種です。
37種類の先端工具を付け替えができて、専門的な工具が必要無くブレードが交換可能な点も便利と好評です。
ちなみに対応している「マルチボルトバッテリー」は18Vと36Vのどちらにも使用できるため、使用頻度によって別モデルに切り替えたい場合にも活用することができます。
通常モードだとダイヤル1~5で「6,000~20,000min⁻¹」の振動数、オートモードだとダイヤルAに設定すれば「15,000~20,000min⁻¹」での振動数で活用できます。
振動数も申し分ないスペックなので、様々なシーンで活躍することができるコードレスタイプのマルチツールです。
メーカーが有名メーカーのハイコーキということもありサポートも安定しているので、初心者がはじめて手に取るマルチツールとしてもオススメだと言えます。
本体寸法 (長さ×高さ×幅) |
309mm×88mm×76mm |
振動数 | 18,000 – 20,000 (min⁻¹) |
振動角度 | 左右1.4° |
参照:
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また元祖マルチツールとして有名なBOSCH(ボッシュ)が販売するGMF18V-28についても紹介していきます。
このモデルはボッシュ製のスタンダードモデルであり、マルチツール全体をみても良い意味で定番モデルだと言えます。
簡単にブレードの取り付け・取り外しが可能なスナップインシステムが便利であり、また別売りのアクセサリー類が充実している点も好評です。
例えば切込み深さを調整できる「深さゲージアダプター」、削り屑を吸じんできる「吸じんアダプター」などは、様々なシーンで活躍してくれる便利なアクセサリーです。
安定した使い勝手のマルチツールなので、はじめて試そうとしている人にもオススメなモデルの1種だと言えます。
ただしGMF-18V-28は「スターロックマルチツール」なので、現行のOIS規格のブレードや「スターロックマックス」には対応していない点には注意が必要です。
とは言え別途交換用ブレードを購入する際に注意すれば問題がない部分ではあるので、定番のボッシュ製のマルチツールを試してみたい人には非常にオススメなモデルだと言えます。
今回紹介したマキタのTM52Dを含む、マルチツールの紹介動画がございましたので掲載しておきます。
30分程の長い動画になっておりますので項目に分けて時間を掲載させて頂きますのでご確認ください。
1:21~ マルチツールの特徴
8:56~ マルチツール使い方とコツ
26:10~ 先端工具の取り付けシステムと形状
30:05~ 安全上の注意点
今回はマルチツールとはどういった電動工具なのかについて解説をしつつ、選び方のポイントやオススメモデルなどについても触れてきました。
「マルチ」な作業に使える分、各種作業で対応できる範囲が狭いと思う人もいるかもしれませんが、マルチツールは様々な作業で満足できるレベルで活躍してくれる電動工具です!
そして交換用のブレードも豊富なので、自身の目的・用途にマッチするブレードを選べばスムーズな作業を実現することができます!
複数の電動工具を揃えるのが面倒、できるだけコスパ良く作業可能な電動工具を選びたいと思っている方は、マルチツールで作業をこなせるようであれば選択肢に入れてみることをおすすめします。
実際に使ってみるとその利便性、そしてブレード付替えでの作業対応の幅などに驚かされますね。
特にマキタ、ハイコーキ、ボッシュの3メーカーのモデルは非常に安定しているため、マルチツールを初めて使う人もすぐに馴染むことができると思います。
様々なシーンで役立ってくれる便利な電動工具であるマルチツール、ぜひこの機会に導入を検討してみてはどうでしょうか。
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