2024.06.21
【初心者向け】ポータブル電源のパススルー充電とは?メリットやデメリットもシンプルに解説!
「ポータブル電源のパススルー充電ってなに?」
「パススルー充電のメリットについて知っておきたい!」
「ポータブル電源でパススルー充電をするデメリットは?」
各種機器の充電において、特に忙しいタイミングで重宝すると言われているのがパススルー充電です。
ポータブル電源でもパススルー充電は可能であり、積極的にパススルー充電を使いたいと考えている方もいると思います。
ですが、ポータブル電源でパススルー充電を行うことはメリットがある一方で、実はいくつかのデメリットも存在します。
そこで今回は、ポータブル電源でパススルー充電を行うメリットとデメリットについて、シンプルに解説をしていきたいと思います。
前提として、パススルー充電とはどんな方法なのかについても触れていきますので、合わせて参考にしてみてください。
目次
まずは、「そもそもパススルー充電とはなにか?」といった点について解説をしていきます。
既にご存知の方もいるかもしれませんが、パススルー充電とはバッテリーを充電しながら並行して、他のデバイスやアイテムを充電する機能です。
バッテリー自体を充電しながらバッテリーにスマートフォンを繋ぐことで並行して同時に充電すると考えれば想像しやすいと思います。
■バッテリーと他の接続機器の並行充電が可能
■バッテリーにつないでいる機器を優先的に充電
上記のような特徴を持つのがパススルー充電です。
ポータブル電源自体を充電をしつつ、各種ポートに接続した機器へも並行して充電をすることができる便利機能だからこそ、パススルー充電が気になっている方も多い様です。
ポータブル電源のパススルー充電について紹介と検証を行っている動画を見つけましたので載せておきます。是非ご覧ください。
補足として、パススルー充電とUPSの違いについて触れていきます。
この2つを同じだと思う方も多いですが、実は似ているようで違う仕組みです。
パススルー充電は、「バッテリーへ充電しながら他の機器へも充電する」といった仕組みになっています。
それに対してUPSとは、無停電電源装置の名称で、停電が起きてしまったときに電気を一定時間供給し続けるための装置です。
パススルー充電は一度バッテリーを通して他の機器へ電力を供給しますが、UPSは各機器へそのまま電力を供給するためバッテリーへの負荷や負担が全く変わってきます。
停電時でも稼動を止めたくない予備バッテリーのような形で使われていて、サーバーや医療機関などで重宝されるのがUPSだと覚えておきましょう。
ここからは、ポータブル電源でパススルー充電を行う上でのメリットについて解説していきます。
普通に使っていても便利なポータブル電源ですが、パススルー充電を活用することで利便性が増すとの声も多いです。
いったいどのようなメリットがあるのかを、具体的に3つの項目に分けて触れていきますので各項目をチェックしていきましょう。
まずは、ポータブル電源を経由して、複数の機器への充電が可能というメリットについて触れていきましょう。
これは先のパススルー充電の説明でも少し触れましたが、ポータブル電源を充電している間にも接続している機器を並行して充電が可能といったメリットです。
特に一度に複数の機器を接続できるポータブル電源の場合は、モバイルバッテリーなどよりも多くの機器がつなげるため、より効率的で快適な並行充電が可能となります。
もちろん接続機器が増えるほどポータブル電源自体の充電が完了する時間は遅くなりますが、それでも限られたコンセント数の中で充電をしたい場合などは、非常に大きなメリットとなります。
次に、パススルー充電を活用することでポータブル電源を延長コードのように使えるメリットについてです。
少し電源の遠い場所で電子機器を稼動させたい場合でも、ポータブル電源を利用することで複数の機器を接続して使えるのは大きなメリットだと言えます。
ある程度の時間であればパススルー充電の必要も無く、あらかじめ充電しておいた蓄電量で快適に複数の機器を使用できるはずです。
ただし、ポータブル電源へ複数の機器を接続しつつ長時間の利用が想定される場合では、途中で充電切れになってしまう可能性があります。
その様な場合にパススルー充電を活用することで、ポータブル電源自体に充電を行いつつ複数の機器を並行して稼動し快適に過ごすことができます。
また、延長コードだけでは電源供給口が足りない場合などにポータブル電源を延長コードのように使用できることも、パススルー充電のメリットだと言えます。
最後にテレワークなどのシーンでも安心安全に使えるというメリットがあります。
最近ではネットカフェやカラオケなどを利用してテレワークをされている方や、元々フリーランスで場所を選ばず働く方が増えてきています。
その様な場所は電源供給口が限られているため、ポータブル電源を持参してノートパソコンやタブレットなどを接続して活用されている方もいます。
ですが、途中でポータブル電源の充電が切れてしまい、その後も各機器の稼動時間が長いと各機器も充電切れになることが心配になるという声もあります。
その様な場合でもポータブル電源でパススルー充電を行うことによって、常に各機器へ電気を供給することができるので、安心して作業することが可能です。
ここからは、ポータブル電源でパススルー充電を行う際のデメリットについて解説していきます。
便利なメリットがある一方で知っておきたいデメリットもいくつか存在しますので、各項目にしっかりと目を通してください。
ポータブル電源でパススルー充電を行うデメリットとして、コンセントに接続する必要があるという点が挙げられます。
当たり前ではありますが、パススルー充電が「充電をしながら他の機器へ給電する」という性質上、大元であるポータブル電源はコンセントに接続している必要があります。
そのため持ち運びや場所を選ばないなどのメリットが失われてしまうため、この部分をデメリットに感じる方は多いと思います。
次に、バッテリーに負荷がかかるというデメリットについても触れていきましょう。
ポータブル電源でパススルー充電をする場合、このバッテリーへの負荷が最大のデメリットだと言っても過言ではありません。
意外と見落としてしまう方も多いのですが、パススルー充電は常に充電と放電を繰り返して休みなく稼動するため、バッテリーに負荷がかかりバッテリーの寿命を縮める可能性があります。
普段はコンセントを外した状態で各種機器を接続して使用するため問題はありませんが、パススルー充電をする場合は充電をしながら放電を行うため負担が大きく変わってくるのです。
ポータブル電源を長く大切に使いたい方は、できる限りパススルー充電は行わずにポータブル電源を利用することをお勧めします。
最後に温度上昇でのトラブルにも注意が必要という項目について解説します。
先の項目でバッテリーに負荷がかかると解説してきましたが、それによる本体の温度上昇にも注意が必要です。
本体温度を下げるためにファンが回りっぱなしになってしまったり、触れた際に熱く感じるなどでポータブル電源に大きな負荷が掛かっていることに気がつく方もいると思います。
熱による故障やトラブルの原因となる可能性があるので、パススルー充電を行い本体が高温になっていることを感じた際は、パススルー充電を止めて本体温度を低下させることをお勧めします。
ポータブル電源でパススルー充電を行う場合は、パススルー充電に対応したモデルを選ぶことをお勧めします。
ここまで複数のデメリットについて解説をしてきましたが、パススルー充電対応のポータブル電源を使用することでトラブルを軽減することができます。
パススルー充電対応のポータブル電源はバッテリーに負荷がかかりにくい構造なので、本体の寿命に影響なくパススルー充電を行うことができます。
本体温度の上昇は接続する機器の消費電力も関係するので一概に問題無いとは言えませんが、バッテリーへの負荷は極端に異なるため対応モデルでパススルー充電を行うことをお勧めします。
ここからは、ポータブル電源でパススルー充電対応のモデルをピックアップしていきます。
負荷を掛けずにパススルー充電を活用できるパススルー充電対応のポータブル電源を選び、様々な場面で活用してみてはいかがでしょうか。
容量 | 1264Wh |
サイズ (幅×奥行×高さ) |
356mmx260mmx283 mm |
重量 | 14.5kg |
AC入力 | 100V-120V~ 50Hz/60Hz 最大15A |
DC入力ポート | 12-60V(動作電圧)⎓11A 2ポート電流制限22A 合計800W |
AC出力×3 | 100V~ 50Hz/60Hz 最大20A 3ポート合計2000W (瞬間最大4000W) |
DC拡張ポート | 32.5V-46.8V⎓68A 電流制限68A |
USB-A出力×2 | 5-6V⎓3A 6-9V⎓2A 9-12V⎓1.5A 各ポート最大18W |
USB-C出力×2 | 5V⎓3A 9V⎓3A 12V⎓3A 15V⎓3A 20V⎓5A 各ポート最大100W |
シガーソケット出力 | 12V⎓10A 最大10A |
参照:
『amazon』
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まず、パススルー対応のモデルとしてJackery(ジャクリ)のポータブル電源1000Plusが挙げられます。
このモデルは1,264Whの大容量モデルであり、2,000Wの高出力なのでほとんどの家電を使うことができます。
18Wのスマートフォンは約68回充電でき、60Wの液晶テレビを約14時間、100Wのプロジェクターは約9時間稼動させることが可能です。
リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しているため、バッテリーの寿命は毎日使っても10年以上使える長寿モデルとなっています。
更に、AC充電を使用することで1.7時間での高速充電が可能で、尚且つパススルー充電にも対応しているので、コンセントを挿した状態で使用しても安心です。
ACポートが3口あり、DCやUSBも対応しているので、大容量且つ高出力でパススルー充電対応のポータブル電源を探している方にピッタリなモデルです。
容量 | 716Wh |
サイズ (幅×奥行×高さ) |
320mmx217mmx222mm |
重量 | 9.7kg |
AC入力 | 12V-28V 200W |
DC入力ポート | 12V-28V 200W |
AC出力×4 | 100-120VAC 800W |
USB-A出力×2 | 5VDC⎓3A |
USB-C出力×2 | MAX100W 5/9/12/15/20VDC⎓3A 20VDC⎓5A |
シガーソケット出力 | 12VDC⎓10A 120W |
5521出力×2 | |
ワイヤレス充電 | 5/7.5/10/15W |
参照:
『amazon』
販売ページは↓をタップ♪
次に、パススルー対応モデルのBLUETTI(ブルーティ)のEB70Sについても触れていきましょう。
コンパクトながら容量が716Wh、出力が800Wとミドルクラスのモデルですが、非常に使い勝手が良くコスパが良い点も好評です。
そしてパススルー機能も搭載されているので、ポータブル電源自体に充電をしながら各種機器を接続して使用することができます。
6Wの一眼レフカメラは約38時間稼動でき、80Wのポータブル冷蔵庫を約7.2時間、120Wのノートパソコンは約4.8時間稼動させることが可能です。
リーズナブルでパススルー対応、その上で容量もある使いやすいポータブル電源を探している方にお勧めのモデルです。
容量 | 3024Wh |
サイズ (幅×奥行×高さ) |
473mmx359mmx373mm |
重量 | 29kg |
AC入力 | 100V~ 50Hz/60Hz 最大15A |
DC入力ポート (8020×2) |
11-17.5V(動作電圧)⎓8A 2ポート電流制限8A 17.5-60V(動作電圧)⎓12A 2ポート電流制限24A 合計1400W |
AC出力×4 AC出力×1 |
100V~ 50Hz/60Hz 最大20A 100V~ 50Hz/60Hz 最大30A 5ポート合計3000W (瞬間最大6000W) |
USB-A出力×2 | Quick Charge 3.0 5-6V⎓3A 6-9V⎓2A 9-12V⎓1.5A 各ポート最大18W |
USB-C出力×2 | 5V⎓3A 9V⎓3A 12V⎓3A 15V⎓3A 20V⎓5A 各ポート最大100W |
シガーソケット出力 | 12V⎓10A 最大10A |
参照:
『楽天』
販売ページは↓をタップ♪
最後に、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源3000Proについても紹介していきます。
3,000Proの商品名の通り容量が3,024Whと圧倒的な大容量で、定格出力も3,000Wと最上級の出力数を誇ります。
パススルー充電にも対応しており、各種ポートの数も充実しているので様々な機器を繋いで活用することができます。
60Wの液晶テレビは約35時間稼動でき、100Wのプロジェクターを約21時間、1000Wのは約4.8時間稼動させることが可能です。
大容量で一般的なポータブル電源としても使いやすく、尚且つパススルー充電対応なので複数の機器を同時充電したい人も満足できるお勧めのモデルです。
今回は、ポータブル電源でのパススルー充電について触れつつ具体的なメリットやデメリットについても解説してきました。
基本的にパススルー充電はできる限り控えた方が良い充電方法ではありますが、パススルー充電対応のモデルであればバッテリーへの負荷などを気にせずに使うことも可能です。
稀にパススルー充電を行う程度であれば、あまり気にせずとも良いかもしれませんが、頻繁に使ってしまうと負荷の蓄積によりバッテリーの劣化に繋がってしまいます。
パススルー充電を行う場合は、本体の温度が高温になり過ぎることがないように注意しつつ、パススルー充電にしっかり対応しているモデルを活用することをお勧めします。
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