2024.01.12
ポジドライブとは?プラス・スパドライブとの違いについて解説!おすすめ製品4選もご紹介
ドライバーにはさまざまな形状がありますが、「ポジドライブ」はプラスによく似ているけれど違う種類の規格です。
今回は、「ポジドライブって何?」と思った方のために以下の内容がわかるようになっています。
・ポジドライブとは?プラスねじやスパドライブとの違い
・ポジドライブの規格・サイズ
・ベッセルのおすすめポジドライブ4選
ポジドライブについてよくわかる記事になっているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
プラス、マイナスとネジにはさまざまな形状がありますが、日本国内ではある程度ネジの規格が決まっています。日本で採用されているネジは、高い確率でフィリップス型と呼ばれている規格のネジです。
しかしポジドライブは通常のプラスのような形状をしながら、プラスネジとは全く違うかたちのネジなので、ポジドライブビットを使って締める必要があります。
ここからはポジドライブとは?プラスネジとスパドライブとの違いについて解説していきます。
ポジドライブとはプラスの形状によく似たビットのことで、主に欧州製のネジに多く、スキー板のビンディングや欧州家具に使われていることが多い規格のネジです。
有名なところでいうと、IKEAの家具ではこのポジドライブネジが採用されているので、ご自身で組み立てるときはポジドライブビットが必要です。
ポジドライブのネジ頭は4枚の羽根厚みが均等な側面形状と、羽根の間に小さな溝を備えているのが特徴です。
この特徴で、締結時の浮き上がりを抑えることができる他に、トルク伝達効率に優れているので、カムアウト(ねじ頭の外へドライバが逃げてしまう現象)が発生しにくいというメリットがあります。
ポジドライブビットは大型ホームセンターや専門工具店で取扱いがありますが、海外ブランド工具に付属されていることが多く、日本国内ではポジドライブビットの登録商標を持つ英EIS社とライセンス契約を結んでいるベッセルのものが代表的です。
ポジドライブとプラスネジを比較すると、ひと目みただけではわからないほどよく似ています。
プラスドライバーでもポジドライブネジを締められなくはないですが、ポジドライブビットを使ったときよりもフィット感が緩いので、滑ったときにネジ頭を削ってしまう可能性があり、いわゆる「なめる」という現象が起こりやすくなります。
ネジがなめるとは、ネジが回らない、またはネジ穴がつぶれてしまうことで、こうなるとそもそもネジを締めたり緩めたりという作業ができなくなってしまいます。
逆にプラスネジにポジドライブビットを使用する場合でも、締められなくはないですが、ネジ頭の浅いところまでしか入らないので、カムアウトの可能性が高くなります。
カムアウトが発生すると、前述したようにネジ穴がつぶれてしまう「なめる」現象が起こりやすくなるので、無理にプラスドライバーでポジドライブのネジ穴を締めるのは良くありません。
プラスネジとポジドライブの違いについて紹介されている動画がございましたので是非ご参照下さい。
ポジドライブとよく似たネジは、プラスネジだけではなく「スパドライブ」というものがあります。
簡単に説明すると、スパドライブはポジドライブの改良版で、驚くほどネジの食いつきがいいというメリットがあるネジの種類です。
スパドライブは比較的新しい規格のネジで、ポジドライブと同じくベッセルから販売されています。
スパドライブを見てみると、ポジドライブとの違いがわからないほどよく似ています。
スパドライブは4枚の羽根の厚みが均等になっていて、ドライバーをネジに挿入して駆動する面がほぼ垂直に近い形状になっています。
そのためネジの駆動効率が高く、カムアウトが少ないポジドライブの持つトルク伝達性とカムアウトに対する利点がさらに増しています。
ポジドライブは英語で「Pozidriv」と表記されるので、規格の略称にはPZが使用されます。
ポジドライブのサイズはプラスビットと同じく数字で表示されていて、主にPZ1、PZ2、PZ3の3つのサイズが使用されることが多いですが、DIYや木工家具用途ではPZ2が最も適しています。
前述したように、日本国内では登録商標を得ている企業と契約を結んでいるベッセルのポジドライブが主流です。
ここからはベッセルのおすすめポジドライブを4種類紹介していきます!
材質(グリップ部分) | 樹脂 |
材質(軸部分) | クロームバナジューム鋼 |
規格 | PZ1/PZ2/PZ3 |
刃先マグネット | あり |
参照
ポジドライブネジ専用の手回しグリップドライバーです。
軸部には早回ししやすいローレット加工を施しており、ボードの穴を広げるのにも便利です。エラストマー成形をしているのですべりにくくなっていて、手回しでも快適な作業が可能です。
正規スペックに基づく刃先設計を採用しているので、ポジドライブネジにぴったりフィットするのが特徴です。
規格 | PZ1/PZ2/PZ3 |
刃先マグネット | あり |
参照
こちらもベッセルの手回しタイプのポジドライブネジ用のドライバーです。
刃先には高精度のブラックポイント加工を施しており、海外家具や欧米製のスキー用品に対応しています。
規格 | PZ2/PZ3 |
六角対辺 | 6.35mm |
全長 | 65mm |
刃先マグネット | あり |
参照
ベッセルの両頭コンビビットは、日本国内で販売されているほとんどの電動・充電ドライバーや、エアドライバーに装着することができる「玄人魂(プロコン)シリーズ」のものです。
黒染め仕上げで、ポジドライブのネジにしっかりフィットしてくれます。ねばりと硬さを同時に兼ねそろえた特殊合金鋼を採用しているので、耐久性がとても高いのが特徴です。
ポジドライブの刃先を2種類使い分けることができ、マグネット入りになっています。
規格(+) | +1/+3 |
規格(-) | -6/+2 |
規格(ポジ) | PZ2/PZ3 |
軸長 | 110mm |
参照
対辺6.35mmの電動ドライバー用のビットを差し込んでハンドドライバーとして使用できるボールグリップ、さらに3種類の両頭ビットのセット商品です。
グリップ部分は、普段使い慣れている方が多いボールグリップになっていて、+1と+3、速結端子に使える−刃先と、よく使う+2、ポジドライブのPZ2とPZ3がワンパックになっています。
ポジドライブは日本ではあまりなじみがない規格のネジですが、主に海外製品の家具やスノーボードのビンディングなどに多い規格のネジです。
一見するとプラスネジやスパドライブとよく似ていますが、よく見ると作りが違うので、無理にプラスドライバーでポジドライブのネジを締めようとすると、ネジ頭を傷つけてしまうなどのリスクがあります。
ポジドライブの規格は、「PZ」から始まる3つの数字で表記されていて、PZ1、PZ2、PZ3の3種類がありますが、最も使われているのはPZ2です。
海外製の家具の組み立てなどで、もしポジドライブが必要になったら、今回ご紹介したおすすめ製品4選を参考にポジドライブネジ用のドライバーやビットを選んでみてはいかがでしょうか。
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