2024.02.15
板材や木材の種類・特徴・選び方をシンプルに解説!用途に合わせて板材や木材を選ぼう
板材や木材の種類について知りたい!
板材や木材の選び方を教えてほしい!
DIY用で板材を使うけど選び方で悩んでいる
今では板材や木材はホームセンターで安価に購入できるようになり、種類も豊富なので、様々な用途に役立てることができます。
お仕事関係で使う人はもちろん、趣味のDIYなどで板材や木材を購入する人も多いのではないでしょうか。
しかし、板材や木材の種類が非常に多いため、どれを選べばよいのか悩んでしまっている人もいるようです。
そこで今回は、板材や木材の種類や特徴について触れつつ、選び方の基準になるような解説も入れていきたいと思います。
板材と木材をひとまとめにしてしまうとイメージしにくい人もいるかと思いますので、当ページでは主な板材・木材で項目を分けてシンプルに解説をしていきたいと思います!
目次
まずは板材の種類・特徴・選び方についてわかりやすく解説していきます。
ホームセンターなどでも取り扱われており、用途・シーン別に活躍できる板材をまとめていますので、各項目をぜひ参考にしてください。
シナ合板 21cm×34cm 3mm厚 5枚セット
参照:
販売ページは↓をタップ♪
ラワン合板 15×600×900mm
参照:
販売ページは↓をタップ♪
はじめに、使い勝手の良い「普通合板」について解説します。
※合板とは、木から薄くかつら剥きにした板を切り出して接着剤で張り合わせた板などです。
材料によって「シナ合板」「ラワン合板」など呼び方が異なり、単に「ベニヤ合板」と呼ばれることもあります。
この合板の特徴は、表面に節がなく、硬くて重く、強度があることです。
表面はザラザラしているので、そのままの使用には向かず、DIYなどで使用する場合は、人の手に触れる部分をやすりがけなどの表面処理が必要です。
普通合板は、特に明確な用途が定められておらず、日曜大工のような棚作りなどにも役立ちます。本当に多種多様な使い方ができる便利な板材として親しまれていますので、使い勝手の良い板材を探している人におすすめです。
川島材木店 針葉樹合板(構造用合板) 厚12mm 1820x910mm
参照:
販売ページは↓をタップ♪
次に床や壁、屋根などの建物を構成するのに使われる「構造用合板」についても触れていきましょう。
別名ラーチ合板とも呼ばれている構造用合板は、原料に針葉樹を多用しているので、表面に節がたくさん見えています。
ぱっと見た感じの「見栄え」は良いものではありませんが、合板の中ではかなり安価なので、コスパを求める人におすすめしたい板材です。
ちなみに構造用合板の強度はJAS規格で定められており、強度が高く、釘などの保持力も高く、様々なシーンで安定した取り付けが可能な点も特徴です。
見栄えを気にせず、安価で強度の高い板材を探している人には、構造用合板が非常にオススメです。
JASコンパネ (ベニヤ板) 12×900×1800
参照:
販売ページは↓をタップ♪
また合板の一種としてのコンパネについても触れていきましょう。
コンパネ(コンクリートパネル)は、その名の通りコンクリートに関係する合板です。
鉄筋コンクリート建築に使う「型枠」に使用する板材であり、流し込まれるコンクリートに耐えられるように耐水性に優れた特徴を持ちます!
また表面が剥離剤でコーティングされたコンパネもあり、それは塗装済みの合板として流用することもできるので、簡易的な看板に使いたい人にもピッタリです。
ただコンパネは仮設現場・屋外作業で使用する合板なので、屋内で使用する場合には換気などに気をつけながら使用する必要がある点に注意しましょう。
シナランバーコア合板 18×600×900mm
参照:
販売ページは↓をタップ♪
家具の下地に最適なランバーコア合板は、ファルカタ材と呼ばれる「軽量木材をラワンと呼ばれる木材で挟み込んだ合板」です。
側面の形状を確認することで、容易に判別できます。
一般的な合板と比較すると、価格が非常に安く、厚みがあるため、用途次第ではかなりコストパフォーマンスの高い板材として活躍してくれるでしょう。
強度的には一般的な合板より少し劣り、切断すると中心のファルカタ材の切れ目から「空洞」が見えてしまう場合があります。
コストパフォーマンスの良い板材の一種ではありますが、切断して使う場合には「切断面の処理」も必要になる点に注意が必要です。
MDF 21mm厚 900×600mm
参照:
販売ページは↓をタップ♪
様々な合板を紹介してきましたが、使い勝手の良い「ファイバーボード」についても紹介していきましょう。
ファイバーボードは木を繊維化させて接着剤で圧縮硬化させた材料であり、木と紙の中間のような板材です。
そんなファイバーボードの中でも、かなり幅広く使うことができるのが「MDF(ミディアム・デンシティ・ファイバーボード)」です。
MDFは中質繊維板とも呼ばれていて、「密度0.35g/㎤以上」のファイバーボードを指します。
軽量で高い加工性を持っているのが特徴で、曲線切断や切削などを行っても「仕上げ不要」で使うことができる便利な板材です。
ただし、粉状の繊維質を接着しているので、水跡やカビの影響を受けやすく、水に対しては注意が必要な板材です。
厚みを必要とする「家具」や「小物」などに使われることが多く、場合によっては「扉」や「カラーボックス」などにも用いられる板材です。
個人が趣味でDIYに使うのにも便利な板材ですので、場合によっては選択肢に入れてみるのも良いのではないでしょうか。
ロックウールボード(裸品)吸音断熱材 50×605×910mm 8枚入り
参照:
販売ページは↓をタップ♪
また断熱や吸音に優れたインシュレーションボードについても触れていきましょう。
インシュレーションボードは日本語で「絶縁」や「孤立」、そして「隔離」の意味を持ち、名前通り優れた断熱性と吸音性を持っている板材です。
ちなみに、インシュレーションボードは先のMDFより低密度なファイバーボードであり、その特性を活かして「畳の芯材」として使われることがあります。
また、押し入れ内装の「結露防止」に使われることもあるのが特徴的な板材です。
個人がDIYで使用するシーンは少ないかもしれませんが、本格的なリフォームをする際などには覚えておくと活用する板材の選択肢の幅が広がりますので、用途次第では頼もしい活躍をしてくれる板材だと言えるでしょう。
川島材木店 OSBボード 905x907mm 厚み9mm (2枚セット)
参照:
販売ページは↓をタップ♪
最後にパーティクルボードである「OSB(オリエンテッド ストランド ボード)」について紹介していきましょう。
パーティクルボードとは木材のチップを破断・圧縮して成形した板を指し、「パーティクル」は小片・細片・粒子などの意味を持ちます。
そんなパーティクルボードの中の「OSB」は「配向性ストランドボード」とも呼ばれていて、木材を薄い削片状にして熱硬化性接着剤でプレス圧縮をした板材です。
だからOSBは構造用としても使用できるほどの強度を持っていて、断熱性や気密性に優れていることはもちろん、防虫にも優れた板材として幅広い用途で活躍してくれるのが特徴です。
ですが、価格も意外とリーズナブルで加工しやすく、ささくれなども立ちにくい板材なので、DIY初心者はもちろん多くの人にオススメできる優れた板材の一種として親しまれています。
床下地に使われることもあり、またカラーボックスや家具にも使うことができるので、本格的なDIYをしていきたいと考えている人はOSBを加工してみるのも良いのではないでしょうか。
ここからは木材の種類、特徴、選び方について解説していきます。
※厳密には板材に該当するものもありますが、厚みや用途などから木材としてピックアップしています。
主に3つに分類して木材を紹介していきますので、木材選びに悩んでいる人は先の板材の項目と合わせてこちらも参考にしてみてください。
上記動画は補足動画になります。
集成材 メルクシパイン 無塗装 板 パイン 30mm × 100mm × 400mm
参照:
販売ページは↓をタップ♪
まず、木材の中でも加工しやすく、コストパフォーマンスにも優れた「集成材」について紹介していきましょう。
集成材は、細かな木材を接着剤で接合して作られた「人工の木材」です。「ゴム集成材」、「ナラ集成材」、「ウォールナット集成材」など、様々な樹種の集成材が販売されています。
・ゴム集成材・・・ゴムの木(ラバーウッド)を加工した集成材です。
・ナラ集成材・・・複数のナラ材を接着剤で貼り合わせて作られた木材です。
・ウォールナット集成材・・・複数のウォールナット木材の小片を接着剤で接着して作られる木質系材料です。
1本の丸太でも、先端から根っこの近くまで部位によって強度などが異なりますが、集成材は様々な部位の木材を接合して作られるため、むしろ品質が安定して使いやすいのが特徴です。
さらに、乾燥させた木材が使われるため、反りやねじれなどが少なく変形しにくい特徴も持ちます。そのため、DIYなどで棚やカラーボックスを作成するのにも最適です。
そして何よりも、後述する天然の「無垢材」と比較して安価なので、コストパフォーマンスが良い点も見逃せないメリットです。
※唯一デメリットを挙げるなら、天然の木材と比較すると多少劣化が早いと言われていますので、末永く使い続けたいものを作る場合には選択肢に入れるかどうかを検討したほうが良いかもしれませんね。
ウッドワン 棚板 ニュージーパイン無垢材 ナチュラル色 糸面 2250x250x18mm
参照:
販売ページは↓をタップ♪
次に木材の中でも非常に美しいと好評な「無垢材」について触れていきましょう。
無垢材はその名からイメージできるように、丸太から切り出した「天然の木材」であり、ヒノキやスギ、桐をはじめ、「ツーバイフォー材」も含まれます。
無垢材は木目が非常に美しく、木材の色が年月とともに変化して味わい深さを感じられるのが特徴です。
また見た目が美しいだけではなく、長年の使用に耐える丈夫な木材である点も評価されています。
乾燥すると空気中の水分を吸収し、逆に湿気が溜まると自ら水分を放出する「調湿効果」に優れており、カビやダニの発生を抑える効果にも期待できます。
※また樹種の中では「桐」の調湿効果が特に高いため、「桐(きり)タンス」などが選ばれるのはこういった理由があるのです。
ただし天然の木材ということで、反り・ねじりなどの面で集成材と比較して扱いにくい部分もあります。できるだけ反り・ねじりが少ない素材を選ぶことで、スマートに加工することができるようになるでしょう。
DIY初心者には少し扱いにくい木材かもしれませんが、美しさと調湿効果が魅力的です。一度実物を見てから活用するかを検討するのが良いでしょう。
岡元木材 塗装ツーバイ材 約38×89×2440mm
参照:
販売ページは↓をタップ♪
最後に、DIY初心者にもオススメなツーバイ材について解説していきましょう。
2×4材に代表される「2×材(ツーバイ材)」は、2×4工法に使われる木材を指します。
※「1×1」~「1×8」、「2×2」~「2×8」の13サイズで規格が決まっている素材は非常に使いやすいですが、2×4材は特に初心者に使いやすいサイズ感と言えます。
いずれも大量生産品で価格が非常に安く、それでいてネット通販やホームセンターなどで安定して購入することができます。
樹種は「SPF材」と呼ばれる輸入された常緑針葉樹が多く、これらは柔らかくて加工がしやすく、それでいて強度もしっかりしているので使い勝手が非常に良いのが特徴です。
無垢材の一種でもあり見た目も悪くなく、DIY初心者でも扱いやすい木材としておすすめです。
ただし、無垢材の一種ではあるものの水分には弱いため、屋外での使用には不向きです。屋内でも「食器棚」などに加工する場合には濡れる可能性を考慮して防腐塗料でケアした上で活用することをオススメします。
※もしツーバイ材を屋外で使用したい場合には、「SPF材」ではなく防虫防腐効果があり水分の吸収も穏やかな「レッドシダー」を選ぶと良いでしょう。
繰り返しになりますが、サイズが一定なので加工がしやすく、DIY初心者が色々と木材で物作りをする場合には価格面も含めて非常にオススメだと覚えておいてください。
今回は、板材や木材の種類、特徴、選び方について、シンプルにわかりやすく解説しました。
場合によっては、「この板材は木材では?」と思う人もいるかもしれません。逆に、「この木材は板材に該当するのでは?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、今回はホームセンターなどで売られている場合を想定し、また「厚み」、「用途」、そして「特徴」なども含めて、「板材」と「木材」にジャンル分けして解説しました。
厳密に言えば、境目は曖昧なので、多少厚みがあっても「板」として捉えて、木材ではなく板材として作業時の選択肢に加えても問題ありません。
結局のところ、大切なのは、自身がどのような用途で板材・木材を使用するかということです。それを踏まえた上で、各々の特徴から用途にピッタリな板材・木材を選ぶことをおすすめします。
また、迷っている人は、いくつか自分なりに加工をしてみることで、各々の特徴やメリットがみえてくるので、DIYなどで板材・木材を使う人は、いくつか試して使ってみるのも新たな発見があり面白いかもしれません。
特にこだわりが無い人は、今回お話してきた板材・木材の中から、コスパが良く使い勝手の良い合板などを選ぶのが良いでしょう。
仕事で使う人、趣味のDIYなどで使う人など、用途やシーンは様々だと思いますが、適切な板材・木材を選ぶことで仕上がりに結構な差が生まれますので、ぜひ今回の内容を参考にしつつ、自分にピッタリなものを選んで活用してみてください。
工具を少しでも高く売るなら工具買取専門店Reツールにお任せください。新品工具・中古工具を高価買取!電動工具・エア工具・大工道具・油圧工具などお買取り致します!
・【情報まとめ】工機ホールディングス(HiKOKI)の売却についてわかりやすく解説
・京セラとリョービの違いは何?今までの製品と今後についてもわかりやすく解説!
・【新古品】と新品・未使用品の違いとは?正しい知識で選ぶ方法【中古買取店監修】
・【マキタVSハイコーキ】工具を買い揃えるならどちらがおすすめ?工具買取のプロが徹底比較
工具買取専門店リツールのイメージキャラクター『リブルくん』
工具の最新情報や各工具の違いなどお役立ち情報を発信していきます!
中古工具の買取は工具買取専門店リツールまで♪